こういう顔したピアニストが透明にして艶の漂う響きを奏でる。だから演奏、音楽は面白い。#クラシック音楽 #園田高弘 #ドビュッシー #ラヴェル #サンサーンス #練習曲集 #第1巻 #ピアノ協奏曲 #みかけによらず #ピアノソロ #放送録音
課せられた要素を綿密に消化しつつ、淡い色彩のプリズムも浮かばせる。6つの練習曲第2巻はベルリンの放送局で収録した音源が同じシリーズの第4弾に含まれている。
併録のラヴェル、サン・サーンスの協奏曲については以前の記事で取り上げた。
こういう顔したピアニストが透明にして艶の漂う響きを奏でる。だから演奏、音楽は面白い。#クラシック音楽 #園田高弘 #ドビュッシー #ラヴェル #サンサーンス #練習曲集 #第1巻 #ピアノ協奏曲 #みかけによらず #ピアノソロ #放送録音
課せられた要素を綿密に消化しつつ、淡い色彩のプリズムも浮かばせる。6つの練習曲第2巻はベルリンの放送局で収録した音源が同じシリーズの第4弾に含まれている。
併録のラヴェル、サン・サーンスの協奏曲については以前の記事で取り上げた。
本日はこちら。#阪田知樹 #クラシック音楽 #ショパン #ドビュッシー #リスト #ピアノソロ #コンサート #浜離宮朝日ホール #2018年 #5月16日
「ドビュッシーへのオマージュ」と銘打たれたコンサート。
《曲目》
阪田知樹〔p.とお話〕
ショパン:バラード第1番
ショパン:スケルツォ第2番
リスト:2つの演奏会用練習曲
1.森のざわめき
2.小人の踊り
リスト:ハンガリー狂詩曲第2番
~休憩~
ドビュッシー:映像第1集
1.水の反映
2.ラモーを讃えて
3.運動
アルベニス:イベリア第3巻より「ラヴァピエス」
※アンコール※シューマン(リスト編):献呈
ショパンは流麗な運びの中で楽想の変化を明瞭に掘り起こし、切れ味鋭いサウンドで表現。しなやかな右手の動き、やや重く暗めに入れてくる左手のバランスが巧み。リストの練習曲、森のざわめきは柔らかい煌きを映し、後半のドビュッシーの先触れのよう。小人の踊りは一転闊達に。ハンガリー狂詩曲は洗練された音作りを基調にリズムの面白さ、底辺の叙情味をじんわり透かし彫る。あくまで印象音楽だと語っているみたい。
ドビュッシーはタッチの清潔感が見事で「水の反映」の揺らめく色彩の描きぶりが鮮やか。後の2曲のシャープな展開も理にかなっていた。
アルベニスはピンポン音楽の趣で動きの交錯が激しい。そうした喧噪感をバタバタしないで聴き手に伝える奏者の技は流石。
阪田知樹はタッチ、切り返し、テンポの動かし方で自身の世界を示すタイプなので他の要素が気になる協奏曲より、リサイタルの方が落ち着いて奏者の魅力に浸れそう。
※文中敬称略
阪田知樹(ピアノ)/ドビュッシー:映像第II集ほか
四月は君の嘘 僕と君との音楽帳
エミール・ギレリス(p.)/Gilels in Prague 1973/ Mozart, Debussy Stravinsky
Emil Gilels - Recital :Mozart/Brahms/Debussy/Stravinsky
ミケランジェリ~未発表ロンドン・ライヴ1957
コンサートの後は赤坂離宮銀座店でランチ。何年ぶりだろう。デザートは紹興酒のプリン。#赤坂離宮 #赤坂離宮銀座店 #ランチ #中華料理 #チャーハン #2018年 #5月16日 #コンサートの後
一期一会の共演、ヘルベルト・フォン・カラヤンとNHK交響楽団。その時のライヴ録音では過去にチャイコフスキーの交響曲第6番がCDリリースされた。今回、チャイコフスキーに加えて前半の園田高弘と共演したベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番も加えて再登場。
園田高弘の弾くベートーヴェンの4番といえば1960年のNHK交響楽団世界一周旅行における岩城宏之との自在に緩急のついた瑞々しい演奏が残っている。遡ること6年、20歳上のカラヤンのタクトで園田がどんな演奏を繰り広げたか聴くのが楽しみ。
カラヤン、チェリビダッケ、サヴァリッシュのいずれも壮年期に共演した園田高弘。20世紀の演奏史に名を刻む大指揮者が「巨匠」になる前の素顔を知っていた数少ない日本人ピアニストだった。
園田高弘(ピアノ)、ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮) NHK 交響楽団
本日はこちら。#ラザレフ #日本フィル #日本フィルハーモニー交響楽団 #グリーンホール #阪田知樹 #シューマン #チャイコフスキー #ワーグナー #母の日 #母の日プレゼント #5月13日 #2018年 #クラシック音楽 #コンサート
かつて読響の顔だった藤原浜雄がゲストコンサートマスター。何だか一気に懐かしい気分。
そのリードのおかげか弦楽器の鳴り、透明感が良くワーグナーにおいて効果を発揮した。ラザレフのパワフルな運びのなかにきめ細かい掘り起こしの技をきかせる音楽作りはチャイコフスキーの交響曲第4番にピッタリ。第2楽章の木管の寂寥、第3楽章のピッツィカートの線の太い響きと濃い味付けのメリハリは日本のオーケストラとしては稀なる充足度。
シューマンは阪田知樹の潤いのある音色、ちょっとした音型に柔らかく彫りの深い抑揚を与える精妙なタッチが、作品の宿す切なく翳のある詩情を掬い上げる。オーケストラとの響き合いにも心を配っていた。もうちょいバックに手厚さ、ドイツの空気があれば。あとフルート、クラリネット、ホルンが楽しい音を時々発していた。
昔、園田高弘との共演で聴いたサヴァリッシュの指揮が頭に浮かび、偉大だったなあと思い返す。
アンコールにシューマン(リスト編曲)の春の夜。キラッキラッと儚い雰囲気の醸し出し方が巧い。阪田知樹は聴く度に可能性が開かれるピアニスト。
※文中敬称略
アレクサンドル・ラザレフ(指揮) 日本フィルハーモニー交響楽団/チャイコフスキー:交響曲第4番
アレクサンドル・ラザレフ指揮、読売日本交響楽団/チャイコフスキー:交響曲第4番、テンペスト
インバル指揮、フランクフルト放送交響楽団/ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死
阪田知樹(ピアノ)/ショパン、リスト、ドビュッシー、ラフマニノフ、スクリャービン
四月は君の嘘 僕と君との音楽帳
【DVD】Virtuosity-The Fourteenth Van Cliburn International Piano Competition
4月27日、TBSラジオは同月23日に逝去した衣笠祥雄さんを追悼する番組を放送した。
この中で田淵幸一氏の次のような発言が強い印象を残した。
(コメント出演した山本浩二氏の発言を聞いて)僕はチーム内に同格のライヴァルがいなかった。タイガースでもライオンズでも。(競う相手は)いつも外国人ばっかりで。その点浩二が羨ましかった。
山本浩二氏は入団した際、高卒でカープ入りして既に主砲だった同学年の衣笠さんをまず追いつかなきゃいけない相手とみた。次第に自身が成長するにつれ、衣笠さんが同じ右打者として競い合えるライヴァルになった。当時2人はお互いに一線を引いて接していたという。変化したのはカープ初優勝の1975年。監督交代劇がありながらチームはオールスター前まで上位で戦う。そしてあのオールスターでの2打席連続アベックアーチ。「赤ヘル旋風」に火がつき、後半は優勝争いとなった。すると2人の意識が「チームが勝つためにどうするか」に転じ始め、意思疎通も増えた。衣笠さんは晩年NHK-BSプレミアム「アナザーストーリーズ」のインタビューで「彼(山本浩二氏)がひとりで背負ったら疲れる。だから僕がサポートしようと思った。浩二より前へ出ようと考えたことはない」と語っている。
山本氏、衣笠さんの活躍に古葉監督のタクト、投手陣の奮戦が加わって見事カープは優勝。かつての弱小球団はその後の10シーズンで優勝・日本一3回の強豪に生まれ変わり、2人はチームの両輪としてフル稼働した。山本氏いわく「(連続出場を続ける)衣笠氏の姿勢を見ていたらこっちは痛いのかゆいの言えなくなった」。事実山本氏はぎっくり腰に見舞われながらも古葉監督の命により出場、ホームランを放ったことさえある。
「ON」に匹敵する名コンビが地方都市の球団から出たことはセントラルリーグ、日本プロ野球のあり方や見方に新しい地平を切り開く画期的な出来事だった。優勝争いと良きライヴァル関係が選手の意識を変え、チームまで変えた典型例だろう。
一方同じ1975年、田淵氏のいたタイガースはいい戦いを進め、田淵氏は王貞治氏の連続本塁打王をストップさせる活躍だったが、エース江夏豊氏の不振(翌年ホークスへトレード)などが響いて優勝できなかった。チーム内にライヴァルがいなかった田淵氏はのんびりしたところが抜けず、翌年王氏の巻き返しを許すと肥満や故障で次第に低迷、結局1978年オフの深夜、タイガースで優勝を経験できないままライオンズへトレードされた。ライオンズ入り以降も甘い姿勢の続いた田淵氏が優勝の美酒を味わうのは廣岡監督の叱咤でシェイプアップに取り組んだ1982年のこと。タイガース自体1985年まで優勝できなかった。
盟友として知られる山本浩二氏と田淵幸一氏の球歴を想うとき、優勝とチーム内のライヴァルの存在がいかに重要か、改めて考えさせられた。