アフターアワーズ

山椒系ちょくの切り抜き帖

クラシックコンサート

My Favorite Things Special【「三大交響曲」猛打賞は誰だ!?】

夏場の氷代稼ぎコンサートでよく取り上げられるのが「三大交響曲」と言われるベートーヴェンの交響曲第5番、シューベルトの交響曲第8(7)番「未完成」、ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」。 誰がこう呼び始めたかは不明だが読売日本交響楽団は「三…

My Favorite Things Special【初めて聴いたクラシックコンサート】

エフゲーニ・スヴェトラーノフ指揮、NHK交響楽団/ベートーヴェン:交響曲第9番 佐藤しのぶ〔ソプラノ〕 永井和子〔アルト〕 市原多朗〔テノール〕 多田羅迪夫〔バス〕 国立音楽大学〔合唱〕 1995年12月23日(土)NHKホール 自らの意思で行った初めてのクラシ…

O.E.T presents Salon「革命前夜」2/25@サローネ・フォンタナ

指揮者・水野蒼生が代表を務めるオーケストラO.E.Tのメンバーなどによる室内楽公演「Salon」については以下の記事で紹介した。 choku-tn.hatenablog.com 今回はプログラムに焦点を当てて綴ってみる。 ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」より前奏曲(三…

「東京ピアノ爆団」第3回【東京公演】2/4@吉祥寺

指揮者・水野蒼生が主宰するライヴハウスで味わう新感覚クラシックピアノソロコンサート「東京ピアノ爆団」の第3回公演が2018年2月4日、吉祥寺Star Pines Cafeで行われた。会場は満席の盛況。 本公演のコンセプトや出演者、主な曲目は以下の記事に記した。 ch…

ピアノの大技小技が熱空間で弾ける!【2018/2「東京ピアノ爆団」第3回】

「爆団」の中身を少し解剖 指揮者・水野蒼生が2016年から主宰し過去2回大成功を収めた自由に楽しめる超一級ピアノライヴ「東京ピアノ爆団」の第3回が2018年2月、東京(2月4日)と神戸(2月16日)で開催。以前ブログでその概要を記した。 choku-tn.hatenablog.…

髙橋望ゴルトベルク変奏曲2018@1/20東京文化会館小ホール

2014年以来毎年1月にJ.S.バッハのゴルトベルク変奏曲を弾くコンサートを開いているピアニスト髙橋望。2年目の2015年のライヴ録音盤が「レコード芸術」準特選など高い評価を獲得。以降バッハの第一人者として全国各地でレクチャーを開催、多くの好楽家に親し…

O.E.Tの別動隊「Salon」2/25始動

2017年7月に結成公演を大成功させた指揮者・水野蒼生率いるオーケストラO.E.Tが2018年再始動。それに伴い2月25日、室内楽の別動隊「Salon」をスタートさせる。 ベルリンフィルやウィーンフィルはいずれもメンバーによる室内楽活動を盛んに行っている。個々の…

【年末にしのぶ】スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(1923-2017)

青春の一部だった指揮者・作曲家 今から20年ほど前、NHK教育「N響アワー」で「長い名前の指揮者だなあ」と思いながらプロコフィエフやシューマンを聴いたのがミスターSことスタニスラフ・スクロヴァチェフスキとの出会い。その後、読売日本交響楽団やNHK交響楽…

My Favorite Things:若杉弘のブルックナー:交響曲第9番

老いゆくなかで奏でた清澄な息遣いの歌 残念ながら若杉弘(1935-2009)の素晴らしい演奏を生では聴けなかった。私がクラシックを聴き始める1995年秋の少し前がこの指揮者の全盛期だったから。もちろん若杉は亡くなる1年ほど前までコンサート、オペラの両面の…

12/17モーツァルトの戴冠ミサのバレエを観た

気鋭の指揮者とオーケストラがさらにワンステップ踏み出す 今夜はなかのZERO大ホールで行われたこちらの公演に足を運んだ。創立60周年という佐多達枝・河内昭和バレエスタジオの第56回発表会。 私が観賞したのは第2部の合唱舞踏劇「戴冠ミサ」のみ。簡単に言…

潮田益子-毛利文香【バルトークの真に迫る】

半世紀前の風景 晩年、サイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管弦楽団のリーダー格だった潮田益子(1942-2013)はソリストとして脚光を浴びた1967年と1968年にバルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番の音源を遺している。幼少期から才能を発揮し、シゲティに…

メニューイン-坂入健司郎【ストリングスのヒューマニティ】

神童から大音楽家への道程 サー・ユーディ・メニューイン(1916-1999)は約70年の音楽人生の後半、指揮活動に力を注いだ。巧みなバトンテクニックは持ち合わせず、響きが整っていない録音も多い一方、生まれ持っての音楽の核心を見抜く洞察眼から導かれた、エ…

【ピアニストが真っ黒焦げ!?】2018/2「東京ピアノ爆団・第3回」ポスター+PV公開

クラシックコンサートポスターの「常識」を吹き飛ばす 先般のブログで指揮者の水野蒼生が主宰する新感覚、かつ正攻法のクラシックピアノライヴパフォーマンス「東京ピアノ爆団」を取り上げた。 choku-tn.hatenablog.com 公演を約2ヶ月後に控え、webポスター…

テミルカーノフが語るラフマニノフとロシア革命

もう好きなものしか指揮しない ロシア革命は悲劇 ロシアの重鎮指揮者で読売日本交響楽団名誉指揮者のユーリ・テミルカーノフ(1937-)が2018年2月の客演を前に読売新聞のインタビュー取材に応じた(サンクトペテルブルク、モスクワ支局花田吉雄、12月7日朝刊…

2018/2「東京ピアノ爆団」第3回【ライヴハウス+クラシックDJ+超絶ピアノ演奏】

あのO.E.Tの代表が仕掛ける音楽爆弾!? 2017年2月にオーケストラ・アンサンブル東京(O.E.T)を結成、クラウドファンディングにより7月の結成公演を大成功させた指揮者の水野蒼生。彼については何度かブログで取り上げた。 choku-tn.hatenablog.com choku-tn.h…

福間洸太朗ピアノリサイタル@10/11サントリーホール

緊張から光彩陸離へ 2017年10月11日(水)サントリーホール19時開演 【プログラム】 リスト:オーベルマンの谷(巡礼の年第1年スイスより第6曲) ショパン:ピアノ・ソナタ第3番 -休憩- ラフマニノフ:前奏曲op.3-2 ラフマニノフ:前奏曲op.32より第12番、第13番 …

【曲目構成の難しさ】瀬﨑明日香ヴァイオリンリサイタル@10/9紀尾井ホール

9月26日のブログで取り上げた瀬﨑明日香のリサイタルに足を運んだ。 choku-tn.hatenablog.com オールフルスロットルの難しさ プログラムはモーツァルトのヴァイオリン・ソナタK.296とリヒャルト・シュトラウスのヴァイオリン・ソナタが前半、後半はラヴェルのツ…

瀬﨑明日香ヴァイオリンリサイタル@10/9紀尾井ホール

線が太くしかも敏捷な音楽の大型奏者 瀬﨑明日香はほんのり色気の漂う美音で骨格のがっしりした力感のある音楽が持ち味のヴァイオリニスト。作品全体の論理を見据える知性があり、しなやかな輪郭の解像度の高い響き。楽想の変化に反応してスパッと切り返す鋭…

扉を開けた者、潜った者【それぞれのO.E.T@7/20"Opening"】

前回のブログで記した通りO.E.T(オーケストラ・アンサンブル東京)の結成記念公演が7月20日に行われた。私は残念ながら当日伺えず、やむなく母を代打に立てたが成功と言える内容だったようだ。 響きの扉を開けた日【O.E.T@7/20"Opening"】 - アフターアワー…

クラシック音楽コンサートは高い?【若いひとにはむしろお得】

特殊なものだけ見て全体をイメイジする愚かしさ 市井やネットでしばしば見掛ける声として「クラシック音楽のコンサートは値段が高い」というものがある。もし面と向かって言われた場合、相手になぜそう思うか尋ねるのだが、すると返ってくる答えは大概こうだ…

響きの扉を開けた日【O.E.T@7/20"Opening"】

とうとうやってきた。2017年(平成29年)7月20日、渋谷区文化総合センター大和田さくらホール。オーケストラ・アンサンブル東京の結成記念公演。オール・ベートーヴェン・プログラム。当日は予定のプログラムに先立ち、オープニングに指揮者・楽団代表の水野蒼生…

鍵の開いた扉からどうぞ中へ【O.E.T@7/20"opening"】

本ブログで何度か取り上げてきたオーケストラ・アンサンブル東京(O.E.T)の結成記念公演がいよいよ明日7月20日に迫った。 https://twitter.com/o_e_tokyo/status/88709963436717670540人編成のオーケストラが最適なサイズのホールで繰り広げるクラシック音…

若い哲学者+若い音楽家の対話【O.E.Tの先にあるもの】

哲学者の田代伶奈、ピアニストの三好駿、そして指揮者・O.E.T代表の水野蒼生の鼎談。 http://nebulaph.com/dialog/classicalmusic/ 若い音楽家2人がいまクラシック音楽をフレッシュな形で世に問う背景を中心にしながら、それぞれが想う古典を学ぶ意義、古典…

ベートーヴェン:交響曲第3番の棘【O.E.T@7/20"Opening"】

オーケストラ・アンサンブル東京(O.E.T)が7月20日に行う結成披露公演のメイン曲目は楽団代表・水野蒼生が指揮するベートーヴェンの交響曲第3番。 orchestra-ensemble.tokyo O.E.T @7/20"Opening" (@o_e_tokyo) on Twitter この曲はクラシック音楽史上に輝く…

聴衆の実数公表で活性化を【オーケストラ演奏会】

観客動員が問題にされない不可解さ 日本プロ野球は再編騒動を機に毎試合、来場者数の実数公表が行われている。 近年各球団はスタジアムの改修や女性をターゲットにしたグッズの開発など観衆を増やすために多彩な試みを始め、いわゆるカープ女子などの成果に…

いよいよ本番の扉が開く!【指揮者・水野蒼生とO.E.T】

クラウドファンディング成功の先に 指揮者・水野蒼生が代表のO.E.Tが7月20日の旗揚げ公演のために行ったクラウドファンディングは期限内に目標を上回る金額が集まり、見事成功した。 camp-fire.jp 取り上げてきた人間として誠に嬉しく、彼らの意思と行動力を…

凝り性、アイデアマン【O.E.Tが描くすっぴんのベートーヴェン】

指揮者・水野蒼生の率いるO.E.Tが7月20日に行うオール・ベートーヴェンプログラム。 orchestra-ensemble.tokyo プログラム前半は大井駿のピアノと指揮で レオノーレ序曲第1番 ピアノ、ヴァイオリン、チェロのための三重協奏曲 が取り上げられる。 この2曲は音…

1970年-2017年-2020年【万博、東京五輪、ベートーヴェン】

熱狂への序曲 指揮者・水野蒼生が自ら結成したオーケストラ「O.E.T」の旗揚げ公演の曲目に選んだのは全てベートーヴェンの作品。水野はベートーヴェンに対する敬意を率直に明かす。 aoi-muzica.hatenablog.com aoi-muzica.hatenablog.com 今回水野が指揮する…

鍵を開ける者の素顔【インタビュー記事から見る指揮者・水野蒼生】

日本の音楽雑誌に載るインタビュー記事の殆どはつまらない。 なぜならば聞き手が質問したいことを質問していない、インタビューされる側も本当に話したいことを話していないから。 例外はROCK AND READくらい。 ROCK AND READのブログ 特にクラシックのそれ…

クラシック音楽の鍵を開ける!【指揮者・水野蒼生とO.E.T】

ザルツブルク留学中の指揮者、水野蒼生は選び抜いた仲間たちとO.E.T(オーケストラ・アンサンブル東京)を設立し、7月20日に結成披露公演に臨む。そのための資金調達をクラウドファンディングで試みていることから注目が高まり、7月始まって早々日経スタイル…