アフターアワーズ

山椒系ちょくの切り抜き帖

クラシック音楽

ところでどんな音楽家だったの?【近衞秀麿の「再評価」に思う】

ストーリーと音楽を巡って 以前にも取り上げた田代伶奈、水野蒼生、三好駿(順不同・敬称略)の鼎談。 nebulaph.com こんなやり取りが -引用開始- 水野 ヒットする人は「ストーリー」を持つアーティスト。みんな物語を持っているけど、例えばベートーヴェンが…

My Favorite Things:安川加壽子さんのダンディ【鋭い閃光と反射神経の良さ】

「20世紀の名演奏」の記憶 クラシック音楽に出会って間もない10代後半、NHK-FMの「20世紀の名演奏」をよく聴いた。日曜の朝、故・黒田恭一さんの「おはようございます。黒田恭一です。20世紀の名演奏です」に始まり、「今日もお気持ち爽やかに、毎日をお過ご…

My Favorite Things:園田高弘のシューマンとブラームスの協奏曲【胸に秘めたロマンの心】

2017年5月6日のNHK-FM「N響ザ・レジェンド」で池辺晋一郎氏が園田高弘さんとのエピソードを話した。 「(ある若いピアニストが)《ラヴェルのピアノ協奏曲を弾いていると海が見える》と話した。いい言葉だと思って園田さんに話したら《ラヴェルと海は何の関係…

哲学者+音楽家の鼎談から再び想った【センス、知識、クラシック音楽】

7月18日のブログで哲学者・田代伶奈、指揮者・水野蒼生、ピアニスト・三好駿(順不同・敬称略)の鼎談 nebulaph.com について書いた(若い哲学者+若い音楽家の対話【O.E.Tの先にあるもの】 - アフターアワーズ)。この時は簡単な紹介にとどめたが示唆に富み、学…

My Favorite Things:ロリン・マゼール指揮のシベリウス交響曲全集

昔も今もドイツ、オーストリアのオーケストラはシベリウスが嫌い。田舎者の書いたよく分からない音楽と受け止めるのか、ベリルンドがベルリンフィルでやればメンバーが指揮者には敬意を払いつつ、「変なスコアだ」などと記者にボヤいたし、晩年のバーンスタ…

扉を開けた者、潜った者【それぞれのO.E.T@7/20"Opening"】

前回のブログで記した通りO.E.T(オーケストラ・アンサンブル東京)の結成記念公演が7月20日に行われた。私は残念ながら当日伺えず、やむなく母を代打に立てたが成功と言える内容だったようだ。 響きの扉を開けた日【O.E.T@7/20"Opening"】 - アフターアワー…

My Favorite Things:ショルティ指揮の薔薇の騎士

Facebookで同名のアイテム紹介コラムを書いてきた。今回からこちらに引越し。 【My Favorite Things:Facebook時代まとめ】 - アフターアワーズ 日本に愛されなかった大指揮者 サー・ゲオルク・ショルティは日本のクラシック音楽ファンと相性の悪い指揮者。 ま…

響きの扉を開けた日【O.E.T@7/20"Opening"】

とうとうやってきた。2017年(平成29年)7月20日、渋谷区文化総合センター大和田さくらホール。オーケストラ・アンサンブル東京の結成記念公演。オール・ベートーヴェン・プログラム。当日は予定のプログラムに先立ち、オープニングに指揮者・楽団代表の水野蒼生…

鍵の開いた扉からどうぞ中へ【O.E.T@7/20"opening"】

本ブログで何度か取り上げてきたオーケストラ・アンサンブル東京(O.E.T)の結成記念公演がいよいよ明日7月20日に迫った。 https://twitter.com/o_e_tokyo/status/88709963436717670540人編成のオーケストラが最適なサイズのホールで繰り広げるクラシック音…

若い哲学者+若い音楽家の対話【O.E.Tの先にあるもの】

哲学者の田代伶奈、ピアニストの三好駿、そして指揮者・O.E.T代表の水野蒼生の鼎談。 http://nebulaph.com/dialog/classicalmusic/ 若い音楽家2人がいまクラシック音楽をフレッシュな形で世に問う背景を中心にしながら、それぞれが想う古典を学ぶ意義、古典…

ベートーヴェン:交響曲第3番の棘【O.E.T@7/20"Opening"】

オーケストラ・アンサンブル東京(O.E.T)が7月20日に行う結成披露公演のメイン曲目は楽団代表・水野蒼生が指揮するベートーヴェンの交響曲第3番。 orchestra-ensemble.tokyo O.E.T @7/20"Opening" (@o_e_tokyo) on Twitter eplus.jp この曲はクラシック音楽史…

中村紘子さんとセベ【『ピアニストだって冒険する』から】

2016年7月に惜しまれつつ逝去したピアニスト・文筆家の中村紘子さんの新刊。 tower.jp 「新潮45」「音楽の友」の各誌に連載し、亡くなるひと月前まで書き続けた随筆をまとめたもの。 起伏に富んだピアニスト人生、国際コンクールの光と影、多彩な交遊・・・スパ…

聴衆の実数公表で活性化を【オーケストラ演奏会】

観客動員が問題にされない不可解さ 日本プロ野球は再編騒動を機に毎試合、来場者数の実数公表が行われている。 近年各球団はスタジアムの改修や女性をターゲットにしたグッズの開発など観衆を増やすために多彩な試みを始め、いわゆるカープ女子などの成果に…

いよいよ本番の扉が開く!【指揮者・水野蒼生とO.E.T】

クラウドファンディング成功の先に 指揮者・水野蒼生が代表のO.E.Tが7月20日の旗揚げ公演のために行ったクラウドファンディングは期限内に目標を上回る金額が集まり、見事成功した。 camp-fire.jp 取り上げてきた人間として誠に嬉しく、彼らの意思と行動力を…

凝り性、アイデアマン【O.E.Tが描くすっぴんのベートーヴェン】

指揮者・水野蒼生の率いるO.E.Tが7月20日に行うオール・ベートーヴェンプログラム。 orchestra-ensemble.tokyo プログラム前半は大井駿のピアノと指揮で レオノーレ序曲第1番 ピアノ、ヴァイオリン、チェロのための三重協奏曲 が取り上げられる。 この2曲は音…

1970年-2017年-2020年【万博、東京五輪、ベートーヴェン】

熱狂への序曲 指揮者・水野蒼生が自ら結成したオーケストラ「O.E.T」の旗揚げ公演の曲目に選んだのは全てベートーヴェンの作品。水野はベートーヴェンに対する敬意を率直に明かす。 aoi-muzica.hatenablog.com aoi-muzica.hatenablog.com 今回水野が指揮する…

鍵を開ける者の素顔【インタビュー記事から見る指揮者・水野蒼生】

日本の音楽雑誌に載るインタビュー記事の殆どはつまらない。 なぜならば聞き手が質問したいことを質問していない、インタビューされる側も本当に話したいことを話していないから。 例外はROCK AND READくらい。 ROCK AND READのブログ 特にクラシックのそれ…

クラシック音楽の鍵を開ける!【指揮者・水野蒼生とO.E.T】

ザルツブルク留学中の指揮者、水野蒼生は選び抜いた仲間たちとO.E.T(オーケストラ・アンサンブル東京)を設立し、7月20日に結成披露公演に臨む。そのための資金調達をクラウドファンディングで試みていることから注目が高まり、7月始まって早々日経スタイル…