アフターアワーズ

山椒系ちょくの切り抜き帖

クラシック音楽

My Favorite Things:ヴィヴァルディ「冬」あれこれ【ストコフスキー、カラヤンetc.】

フィギュアスケート男子シングルの宇野昌磨選手は2017-2018シーズンのショートプログラムにヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲集「四季」の「冬」を使用。ピョンチャンオリンピックで団体戦、個人戦の両方において100点超の好演を見せた。 www.sponichi.co.…

My Favorite Things:マルケヴィッチと日本フィル【知られざる絆】

イゴール・マルケヴィッチ(1912~1983)は日本の楽団と壮年期から晩年まで断続的に縁を保った指揮者。日本フィルからは名誉指揮者の称号を贈られ、死の二ヶ月前には耳の病気の影響でほぼ聴力を失った状態ながらNHK交響楽団と東京都交響楽団に客演している。…

My Favorite Things Special【「三大交響曲」猛打賞は誰だ!?】

夏場の氷代稼ぎコンサートでよく取り上げられるのが「三大交響曲」と言われるベートーヴェンの交響曲第5番、シューベルトの交響曲第8(7)番「未完成」、ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」。 誰がこう呼び始めたかは不明だが読売日本交響楽団は「三…

My Favorite Things Special【初めて聴いたクラシックコンサート】

エフゲーニ・スヴェトラーノフ指揮、NHK交響楽団/ベートーヴェン:交響曲第9番 佐藤しのぶ〔ソプラノ〕 永井和子〔アルト〕 市原多朗〔テノール〕 多田羅迪夫〔バス〕 国立音楽大学〔合唱〕 1995年12月23日(土)NHKホール 自らの意思で行った初めてのクラシ…

O.E.T presents Salon「革命前夜」2/25@サローネ・フォンタナ

指揮者・水野蒼生が代表を務めるオーケストラO.E.Tのメンバーなどによる室内楽公演「Salon」については以下の記事で紹介した。 choku-tn.hatenablog.com 今回はプログラムに焦点を当てて綴ってみる。 ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」より前奏曲(三…

札幌五輪(1972)、長野五輪(1998)を彩った音楽

NHK-FM「クラシックの迷宮」の2月10日放送回は「音楽による札幌オリンピック回顧」と題して時代背景に触れながら、札幌オリンピックを音楽の面から見つめた。 www4.nhk.or.jp 先日のジョン・ウィリアムズのブログを書いた際に次は日本開催の五輪と考えていた…

「東京ピアノ爆団」第3回【東京公演】2/4@吉祥寺

指揮者・水野蒼生が主宰するライヴハウスで味わう新感覚クラシックピアノソロコンサート「東京ピアノ爆団」の第3回公演が2018年2月4日、吉祥寺Star Pines Cafeで行われた。会場は満席の盛況。 本公演のコンセプトや出演者、主な曲目は以下の記事に記した。 ch…

My Favorite Things:Leopold Stokowski-The Complete Decca Recordings【怪物が織る極彩色の音絵巻】

2017年が没後40年だった指揮者レオポルド・ストコフスキー(1882-1977)のデッカ録音BOX。 豪華絢爛たるバッハ編曲集やロシア物、意外にスマートなシューベルト「未完成」まで聴きどころテンコ盛り。1972年のロンドン交響楽団との60周年記念コンサートを「ア…

天才指揮者が「最愛の曲」を清新かつ色香たちこめる響きで【坂入健司郎のモーツァルト】

指揮者坂入健司郎と川崎室内管弦楽団が2016年12月30日に行った楽団結成披露公演のライヴ録音がAltusから2018年3月10日発売される(予定)。オールモーツァルトでヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲K.364と交響曲第41番。 ※2017年12月28日の川崎室内管…

企画、意欲より基礎能力の向上を【神奈川フィルに思う】

2018年1月第4週~2月第1週のNHK-FM「ベストオブクラシック」はシリーズ・オーケストラ・ジャパンの再放送。第3回の1月31日は2016年9月17日ライヴ収録のサッシャ・ゲッツェル指揮、神奈川フィルハーモニー管弦楽団の演奏会。 www4.nhk.or.jp 神奈川県在住約30年…

My Favorite Things【ヴィヴァルディ:調和の霊感第9番と映画「まあだだよ」】

20年以上前、イ・ムジチの来日公演で椅子から落ちるほどこれがトラウマになり、10年以上ヴィヴァルディをまともに聴けなかった。 youtu.be 2010年、黒澤明監督の映画「まあただよ」を新文芸坐で見た時、背後に流れるヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲集作…

ピアノの大技小技が熱空間で弾ける!【2018/2「東京ピアノ爆団」第3回】

「爆団」の中身を少し解剖 指揮者・水野蒼生が2016年から主宰し過去2回大成功を収めた自由に楽しめる超一級ピアノライヴ「東京ピアノ爆団」の第3回が2018年2月、東京(2月4日)と神戸(2月16日)で開催。以前ブログでその概要を記した。 choku-tn.hatenablog.…

髙橋望ゴルトベルク変奏曲2018@1/20東京文化会館小ホール

2014年以来毎年1月にJ.S.バッハのゴルトベルク変奏曲を弾くコンサートを開いているピアニスト髙橋望。2年目の2015年のライヴ録音盤が「レコード芸術」準特選など高い評価を獲得。以降バッハの第一人者として全国各地でレクチャーを開催、多くの好楽家に親し…

日本人の指揮者・日本のオーケストラによるベートーヴェン【俵孝太郎のintoxicateコラムから】

かつて日本テレビ系のクイズ番組「マジカル頭脳パワー」の解答者としておなじみだった政治評論家の俵孝太郎氏はクラシック音楽好きの顔も持つ。ベートーヴェンの交響曲全集や日本人演奏家の音源の熱心な収集で知られ、タワーレコードの隔月刊フリーマガジン…

外山雄三の眼がギョロリ【朝比奈隆の「フィデリオ」余話】

2017年4月、1994年に朝比奈隆指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団が行ったベートーヴェンのオペラ「フィデリオ」公演のライヴ録音(抜粋、11月29日・12月1日収録)が初めて発売された。実相寺昭雄が演出し、寺田農の語りを加えたセミステージ公演は当時賛否…

My Favorite Things【朝比奈隆1980年東京カテドラル】

①日本フィルハーモニー交響楽団〔第4番〕、東京交響楽団〔第7番〕、大阪フィルハーモニー交響楽団〔第8番〕、新日本フィルハーモニー交響楽団〔序曲ト短調〕(Tower Records Victor Heritage Collection) ②新日本フィルハーモニー交響楽団〔第9番〕(ビクタ…

My Favorite Things【朝比奈隆のマーラー:交響曲第8番】

1972年6月5日と6日、フェスティバルホール(大阪)で行われた大阪フィル第100回定期演奏会のライヴ録音。 別名「千人の交響曲」。本演奏では実際に千人以上の出演者がステージに上がった。元毎日新聞記者の白石裕史氏が1997年発行の『大阪フィルハーモニー交…

スクロヴァチェフスキの音楽人生の頂点が初CD化

2002年4月、スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(1923-2017)はNHK交響楽団に客演、ブルックナー:交響曲第4番(4月10日)と第9番(4月4日)を指揮した。ともに当日足を運んだ聴衆、放送で接した人々の語り種となってきたが2018年1月、両曲のライヴ録音がつい…

シェリングの議会図書館ライヴ【生誕100年・没後30年】

2018年が生誕100年、没後30年のヘンリク・シェリング(1918-1988)はレコード時代から日本のクラシック音楽ファンの支持を集めてきたヴァイオリニスト。シュミット=イッセルシュテットとのベートーヴェンの協奏曲、ヘブラーとのベートーヴェン、モーツァルト…

O.E.Tの別動隊「Salon」2/25始動

2017年7月に結成公演を大成功させた指揮者・水野蒼生率いるオーケストラO.E.Tが2018年再始動。それに伴い2月25日、室内楽の別動隊「Salon」をスタートさせる。 ベルリンフィルやウィーンフィルはいずれもメンバーによる室内楽活動を盛んに行っている。個々の…

サヴァリッシュの武道館公演⁉【バブルならではの企画】

今日、YouTubeでビックリ映像を発見。https://youtu.be/lzwpYFyH-dQ サヴァリッシュ指揮、ウィーン交響楽団のモーツァルトの交響曲K.551。引き締まった運びのなかに細かい揺れの入る好演だが暫く経つと驚倒。何と舞台上でバレエが始まるのだ。しかも会場は日…

謹賀新年【究極のニューイヤーコンサート】

あけましておめでとうございます。 2017年6月末から初めて半年余り、昨年中お読み下さった全ての皆様に感謝します。本年も御高覧頂ければ幸いです。1月1日といえばウィーン・フィルハーモニー管弦楽団恒例のニューイヤーコンサート。幾多の名指揮者が登板し…

【年末にしのぶ】スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(1923-2017)

青春の一部だった指揮者・作曲家 今から20年ほど前、NHK教育「N響アワー」で「長い名前の指揮者だなあ」と思いながらプロコフィエフやシューマンを聴いたのがミスターSことスタニスラフ・スクロヴァチェフスキとの出会い。その後、読売日本交響楽団やNHK交響楽…

My Favorite Things Special【Christmas Album5選】

カラヤンから3大テノールまで ①ユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団/THE GLORIOUS SOUND of CHRISTMAS(ソニークラシカル) きよしこの夜~グローリアス・サウンド・オブ・クリスマスLP時代、アメリカにおけるベストセラーアルバム。バーン…

My Favorite Things Special【日本人指揮者の「第9」CD5選】

お茶の間で味わう師走の楽しみ 日本の楽壇の12月といえばベートーヴェン:交響曲第9番。というわけで今日は日本人指揮者の「第9」CDを5点セレクト。 ①山田一雄指揮、京都市交響楽団(タワーレコード×ビクター) ベートーヴェン:交響曲第9番/山田一雄(指揮)…

NHK-FMのバイロイト音楽祭放送はいまや睡眠薬

錆びついた師走の風物詩 NHK-FMは長年師走にバイロイト音楽祭の放送を行っている。昔は柴田南雄の解説で幾多の名演奏を好楽家の部屋に届け、日本のワーグナー受容促進に寄与した。しかし現在のバイロイト音楽祭は「バカロイト音楽祭」と呼ぶ方がお似合い。歌…

My Favorite Things:若杉弘のブルックナー:交響曲第9番

老いゆくなかで奏でた清澄な息遣いの歌 残念ながら若杉弘(1935-2009)の素晴らしい演奏を生では聴けなかった。私がクラシックを聴き始める1995年秋の少し前がこの指揮者の全盛期だったから。もちろん若杉は亡くなる1年ほど前までコンサート、オペラの両面の…

【レビュー書いたアイテムがタワークラシカル「2017輸入盤TOP40」第1位に】

何とも嬉しい偶然 毎年恒例のチャートの発表。 tower.jp 2017年輸入盤第1位はこちらのアルバム。 tower.jp 実は私、本アルバムのレビューをタワーレコードのフリーマガジンintoxicate#126(2017年2月)に寄稿している。 mikiki.tokyo.jp ありがたいことに読…

潮田益子-毛利文香【バルトークの真に迫る】

半世紀前の風景 晩年、サイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管弦楽団のリーダー格だった潮田益子(1942-2013)はソリストとして脚光を浴びた1967年と1968年にバルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番の音源を遺している。幼少期から才能を発揮し、シゲティに…

NHK-FM「きらクラ!」ご自愛ステッカー到着!【3ヶ月待ちの喜び】

投稿採用特典がようやっと手元に 2017年9月3日放送のNHK-FM「きらクラ!」で私の投稿が採用されたことは以前のブログで記した。 choku-tn.hatenablog.com 「きらクラ!」では番組内で投稿が採用されると特典として「ご自愛ステッカー」が送られる。早速スタ…