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文化・社会トピック切抜き帖

日本プロ野球

第77回読書週間(10月27日~11月9日)に読んだ本

読書週間については下記リンクを御覧下さい。 choku-tn.hatenablog.com www.dokusyo.or.jp そら、そうよ ~勝つ理由、負ける理由 作者:岡田 彰布 宝島社 Amazon 2014年刊行 タイガース監督(第1次)辞任から6年後、その後就任したオリックス監督更迭の2年後の…

第75回読書週間(10月27日~11月9日)に読んだ本

1947年(昭和22年)から始まった読書週間。毎年カレンダーで何となく目に留まったが改めて調べると主催者のサイトを発見。 www.dokusyo.or.jp 現在の文化の日(11月3日)を挟んだ2週間と定められたのは第2回からで開始日の10月27日は「文字・活字文化の日」に…

安田猛さんを悼む【スコアラーによる「快挙」達成】

View this post on Instagram A post shared by Tadashi Nakagawa (@choku_nakagawa) 1970年代のヤクルトスワローズの主力投手で引退後はコーチやスコアラーも務めた安田猛さんが2月20日に逝去、73歳だった。「ペンギン投法」と呼ばれたテイクバックの小さい…

生誕100年、西本幸雄さんの「私の履歴書」【「育てて」「勝てる」稀有な名将】

2020年4月25日、本来なら元プロ野球監督(大毎/阪急/近鉄)の西本幸雄さん(1920年4月25日~2011年11月25日)の生誕100年記念試合が開催予定だった。残念ながらプロ野球の開幕延期により中止となったがこの記念日に寄せて生前日本経済新聞の名物コーナー「私…

骨の髄まで野球人だった【野村克也さんをしのぶ】

選手として3,017試合に出場、監督通算1,565勝1,563敗76分け。現役、監督ともに3,000試合出場。これほど野球が好きなひとは空前絶後かも。幼くして父親を惨めな死にざまで失い、貧しさから這い上がるべくもがきにもがいて、プロ野球入り。そして苦労と探究を…

2019年もプロ野球を彩るフジファブリック【"overwrite"】

今年もJ-SPORTSプロ野球中継のテーマ曲はフジファブリック。#フジファブリック #オーバーライト #overwrite #sonymusic #spotify #jpop #jsports #プロ野球中継 #テーマソング J-SPORTSプロ野球中継が始まり、フジファブリックの歌が流れると心弾む。10年前…

これからのホークスの顔【2試合連続殊勲打!上林誠知外野手】

1日、2日と2試合連続殊勲打。このまま最後まで全開だ。うえばやっしー!#月刊ホークス #上林誠知 #雑誌 #2018年9月号 #福岡ソフトバンクホークス #51 #もう1頂 今シーズンは下半身(太腿)が大きくなり、持ち前のバットコントロールに逞しさが加わってきた。…

85歳の中西太氏が始球式【8/18第100回全国高等学校野球選手権大会】

「怪童」といわれ、西鉄ライオンズ黄金時代の主砲として数々の伝説を残した中西氏。見事な投球を披露した。 なんと1951年大会でプラカード嬢をしていた女生徒との再会まで。 www.asahi.com www.asahi.com 新人時代に打撃投手をしていた稲尾和久氏いわく中西…

靖國神社-千鳥ヶ淵戦没者墓苑-鎮魂の碑【平成最後の8月15日】

自由で民主的な秩序ある社会が真の平和。この世界で最も尊いもの。ひとりひとりの国民が心して守り続けてこそ保たれる。平和の対義語は戦争ではなく無秩序。戦争の対義語は交渉もしくは貿易。米英並びにチャイナとは事を構えない。 靖國神社を参拝。#靖国神…

8/5「王貞治ベースボールミュージアム」初訪問

初訪問。前編。#王貞治ベースボールミュージアム #ヤフオクドーム #バット #ファーストミット #契約書 #月賦払い #王貞治 続き。#756号 #バット #王貞治 #王貞治ベースボールミュージアム #ヤフオクドーム ラスト。#王貞治 #王貞治ベースボールミュージアム …

「あなた買います」のモデル、元ホークス・穴吹義雄氏逝去【自由競争だったあの頃】

鶴岡一人・元ホークス監督は1984年4月に執筆した日本経済新聞文化欄の「私の履歴書」で次のように記している。 プロ野球は昭和40年秋、各球団の戦力均衡と契約金高騰ストップを目指して、新人選手獲得にドラフト制度を採用した。それまでのスカウト合戦はすさ…

本当に強かった【黄金時代の西武ライオンズ】

子供の頃はライオンズファン。秋山幸二氏が好きだった。クレバーな森監督の姿も忘れがたい。#ベースボールマガジン #別冊 #2018年 #6月 #西武ライオンズ #黄金時代 #40周年 #森祇晶 #秋山幸二 #辻発彦 #伊東勤

「Sugar!!」から「電光石火」へ【フジファブリックとプロ野球】

2009年、日本代表の連覇のかかったWBCをJ-SPORTSの中継で見ていた時、メインテーマとして流れる心地の良いリズムとヴォーカルの曲が耳に残った。 フジファブリックの「Sugar!!」。 youtu.be youtu.be それまで名前を聞いたことあるくらいの存在だったフジフ…

山本浩二『野球と広島』(角川新書)【ミスター赤ヘルの独白】

帯だけ見ると便乗本に見えるが出版は優勝前年の2015年。解説同様の穏やかな整ったトーンで野球人生とカープに対する愛情を飾らずに語る。津田恒実さん、木村拓也さんのとの挿話は切ない。「キャッチボールの重要性」「監督したい人間の心理」など個々の項は…

「キヌ」と「サチ」【6/28に衣笠祥雄さんお別れの会】

4月23日に71歳で逝去した衣笠祥雄さんのお別れの会が広島市内のホテルで行われることになった。 www.hochi.co.jp 一般献花には多くのカープファン、衣笠ファンが列に並ぶだろう。 ときに衣笠さんの訃報を受けて多くの球界関係者が思い出を語った。それらを読…

2215試合の重み【鉄人・衣笠祥雄さん】

鉄人。#衣笠祥雄 #広島カープ #永久欠番 #背番号3 #鉄人 #殿堂入り #国民栄誉賞 #正力松太郎賞 #赤ヘル軍団 #日本プロ野球 #プロ野球 #セリーグ #広島アスリートマガジン #2018年 #6月号 #山本浩二 #古葉監督 #古葉竹識 いま改めて思う。日本プロ野球におい…

優勝とチーム内ライヴァルの重要性【田淵幸一氏が抱いた羨望】

4月27日、TBSラジオは同月23日に逝去した衣笠祥雄さんを追悼する番組を放送した。 www.tbsradio.jp この中で田淵幸一氏の次のような発言が強い印象を残した。 (コメント出演した山本浩二氏の発言を聞いて)僕はチーム内に同格のライヴァルがいなかった。タ…

掛布雅之氏と江川卓氏が10年ぶりにコンビでテレビ解説

10日、G+/BS日テレ/日本テレビ系で10年ぶりに2人が同じブースで解説した。掛布氏が江川氏のカーブをスタンドに叩き込んだ初対決から約40年。両者ユニフォーム着ての対決を見たいもの。#読書 #角川新書 #掛布雅之 #江川卓 #プロ野球中継 #日本テレビ系 #伝統…

衣笠祥雄の記録を繋いだ阿南準郎監督【三原脩からの影響】

[https://www.instagram.com/p/BiW24bvhMGW/:title=「67年秋、近鉄へのトレードを通告された広島の阿南準郎は、引退を決意した。30歳になり、そろそろ将来の生活設計を考えねばならなかった。《パのお荷物》と軽べつされているボロ球団へ移籍しても、明るい…

マイクの向こうの優しい口調【「鉄人」衣笠祥雄さん逝去】

2017年3月、衣笠祥雄さんはNHKのラジオ番組でこんなことを仰っていた。 私は自分が好きです。成功の第一条件は自分を好きになることです。自分で自分が好きにならないとひとに好かれることもありません。自分が嫌いな自分をひとに好きになれ、なんて理不尽で…

柳田悠岐外野手サイクル安打達成【振れて走れる魅力】

トリプルスリーでブレイクした時、ホークスのフロントの方がテレビで話していた。「ドラフトの際、(現スワローズの)山田とどちらを指名するかでスカウトが割れた。そこで王会長に判断を仰いだ。会長は《どちらが遠くに飛ばすんだ?》と問い、私が《柳田です…

2018/4/12読売ジャイアンツ-横浜DeNAベイスターズ@東京ドーム【5連勝と6連敗】

本日はこちら。ジャイアンツ-ベイスターズ。#巨人 #ジャイアンツ #ベイスターズ #denaベイスターズ #4月12日 #東京ドーム #ナイトゲームかつての同級生から誘いを受け、スターシートと呼ばれるネット裏シーズンシートにて観戦。最高の場所で球音、内野手のグ…

【日米球春到来!】イチロー所属チーム決まる&精力的だった王会長

殿堂入り確実の大打者の新たな一歩 大リーグ通算3080安打(2017年シーズン終了まで)を誇るイチロー選手のシアトル・マリナーズ復帰が確実になった。44歳、打席での下半身の粘りやスピードの衰えは否めないものの守備、走塁面はまだまだ健在。目標の「50歳現…

81歳の森祇晶が語るライオンズ、ジャイアンツ

「理想の監督」はハワイで悠々自適 子供の頃は西武ライオンズのファンだった。特に秋山幸二が好きで日本シリーズのバック転ホームインをテレビ中継で見た時の驚きは未だに鮮明。またチームを率いる森祇晶監督にも子供ながらに注目していた。きっとこのひとは…

My Favorite Things:浜田昭八『監督たちの戦い』【我が野球のバイブル】

日本経済新聞の運動部で30年以上野球を担当し、定年退職後の現在も同新聞にコラム「選球眼」を執筆する浜田昭八(1933-)が20世紀終盤に新聞連載し、書籍化されたのが『監督たちの戦い』(日経ビジネス人文庫、上下巻;2001年)。プロ野球監督の本質である…

「空席あり」の必要性【日本ジャンプ陣刷新のために】

1974年、近鉄バファローズの監督に就任した西本幸雄(1920-2011)は低迷の長いチーム刷新のために一大決心をした。クリーンアップの一翼の土井正博、元首位打者の永淵洋三、勝負強い打撃で鳴らした伊勢孝夫のベテランの主力3人を次々と放出したのだ。西本の…

星野仙一氏ゆかりの2人の殿堂入り

2018年野球殿堂入り表彰者の発表と伝達式が15日、野球体育博物館で行われた。 プレーヤー部門は松井秀喜氏と金本知憲氏、エキスパート部門は原辰徳氏が選出。 奇しくも今月逝去した星野仙一氏と球歴で交わった金本、原両氏が揃って選ばれた。 金本氏は言うま…

No.1投手は稲尾和久【「プロ野球総選挙」を嗤う】

先日テレビ放送された「プロ野球総選挙」で歴代No.1投手に大谷翔平が選ばれたという。笑止千万な話。まだキャリアの発展途上にある選手を日本プロ野球80年の歴史を作ってきた偉人たちの上に置くなどあり得ない。投票した連中、番組制作者のいずれもが歴史を…

指揮する前の戦いに強かったひと【星野仙一氏をしのぶ】

星野仙一氏は1986年秋、ドラゴンズ監督に就任直後、ロッテとの契約更改交渉が拗れていた落合博満を獲得するよう球団に強く求めた。星野氏の回想によれば戦力として落合がぜひ欲しかったわけではなく、「もし巨人に取られたらウチは当分優勝できない」と考え…

冷めた眼と厚い情【星野仙一氏逝去】

1月4日に70歳で逝去した星野仙一氏は「巨人」に特別な思いを抱き続ける野球人生だった。 現役時代は巨人キラーとして活躍。「燃える男」のイメイジを纏いながら、実は緩い球を効果的に交える冷静巧妙な投球でONのタイミングを狂わせた。通算146勝のうち35勝…