アフターアワーズ

山椒系ちょくの切り抜き帖

My Favorite Things

My Favorite Things Special【ドラマ「刑事コロンボ」ベスト10〔序章〕】

2018年は米国ドラマ「刑事コロンボ」誕生から50年。#刑事コロンボ #コロンボ #ピーターフォーク #海外ドラマ #別冊宝島 #宝島社 #レインコート #葉巻 #警部補 #ルテナント #コロンボ警部 #ムック本 #角川書店 1968年2月20日に刑事コロンボは米NBC系で初めて…

ユンディ・リのベスト盤【「ピアノのキムタク」と言われたころ】

シューマン=リスト「献呈」に出会った盤。懐かしくて今でもたまに聴く。音像との距離感の適切な好録音。#ユンディリ #シューマン_リスト #献呈 #ピアノソロ #ピアノ #ベスト盤 #美メロ #ドイツグラモフォン #ユニバーサルクラシック #cd #セッション録音 #ク…

バーンスタイン指揮のリヒャルト・シュトラウス【マーラーの陰に隠れて】

祝典前奏曲の暴走機関車。式典なら来賓が心臓発作を起こしそうだ。面白くって日に何度も聴いてしまった。#バーンスタイン #リヒャルトシュトラウス #祝典前奏曲 #スピード違反 #テンポ早い #ニューヨークフィルハーモニック #ニューヨークフィル #パワービッ…

バーンスタイン作曲・指揮「チチェスター詩篇」(1965)

還暦を記念したアルバム。この時期のバーンスタインには舞台作品の失敗、夫人との別居から永遠の別離による終幕と殆どいいことがなかった。三浦淳史さんがライナーノーツで別居の理由を「天才のライフスタイル」としているのは奥ゆかしい。チチェスター詩篇…

メータ指揮/コープランド:リンカーンの肖像(1942)【名優グレゴリー・ペックの語りにしびれる】

3部構成の「リンカーンの肖像」は第3部にリンカーンの事蹟と名言を語るナレーションが入り、有名な「ゲティスバーグの演説」で結ばれる。1942年に国威発揚の意図から委嘱されたらしいが日本でよく作られた脳筋的音楽ではなく第1部の澄んだ情感、第2部のフォ…

橋本忍『複眼の映像』【戦慄すら覚える選ばれし者たちの閃きと鞘当て】

日本映画史に残る名作、怪作は殆ど全てこのひとの筆から生まれた。本書の主題であり、題名が表す、共同脚本のプロセスの本質は畏怖すら感じるレヴェル。黒澤明監督の成功、失敗、美点、欠点、矛盾を最も公正に分析した1冊でもある。#読書 #文春文庫 #文藝春…

メータ指揮、IPOのマーラー交響曲第1番(DECCA)【モリモリ迫る音塊】

突き進んだかと思えばタメを作り、念押しする。そしてまた突っ走る。メータ全盛期の才気が押し寄せる。イスラエルフィルの一段腰の下りた凝集感のあるサウンドもいい。打ち物が腹に来る好録音。#黄金の1970年代 #デッカ #decca #ユニバーサルクラシック #ズ…

My Favorite Things Special【シャーロック・ホームズ正典短編ベスト10④】

以下の記事の続き。※一部ネタばれあり※ choku-tn.hatenablog.com choku-tn.hatenablog.com choku-tn.hatenablog.com choku-tn.hatenablog.com 第3位:六つのナポレオン(『シャーロック・ホームズの帰還』) 「雲をつかむような話」→「ホームズの地道な捜査」→…

ショルティ指揮、CSOのブルックナー:交響曲第5番【堅牢たるドラマ】

リズムの脈動を重視し、山と谷がきっちりつけられた滑らかに運ばれる音楽。ストリングスの鋭敏な反応、難所を楽々越えるブラスセクションの充実は言うに及ばず。重く、コクのあるティンパニがアクセント。キングレコードなどでデッカを担当した人物が語るシ…

リヒテルが弾くブラームスのピアノ・ソナタ【栴檀は双葉より芳し】

暫く前、FMで第1番が流れたのを聴いて買った。当時70歳のリヒテルのテンション、切り詰めたタッチの弾力、音と音の間からあふれる生々しい情感に震える。ブラームス青春の調べ、あちこちから後の作品の萌芽が。#ブラームス #ピアノソナタ #第1番 #第2番 #青…

ショルティ〔ピアノと指揮〕、ECOのモーツァルト:ピアノ協奏曲第20番

約20年前、ショルティ追悼のFM番組で聴いて深い感銘を受けた弾き振りのK.466。指の回転は不器用なれどしなやかで優しい語り口のピアノと凹凸の明確な指揮の調和が見事。ショルティは大音楽家だとはっきり思い知らされた記憶。#ショルティ #デッカ #モーツァ…

シャルル・ミュンシュのドヴォルザーク【チェコに寄りかからず絵の具を塗る】

没後50年を迎えたシャルル・ミュンシュ。カラッとした輪郭で明朗に響かせ、爽やかな空気感。ピアティゴルスキーとのチェロ協奏曲では雄々しく豪儀。#シャルルミュンシュ #ミュンシュ #ボストン交響楽団 #bmgクラシックス #rca #CD #ドヴォルザーク #交響曲第…

阿川弘之『雲の墓標』【時代設定に胡座をかかず普遍性で読ませる筆力】

極限状況に寄りかからず、普遍性のある人間心理の美醜、葛藤、組織の歪みを簡潔な骨格で透かし彫りした。それゆえ感銘は深い。無粋な背景説明がなく日記、手紙という当事者目線がメインなのも成功。文庫版の解説は安岡章太郎。昔読んだ本より字が随分大きく…

ホルスト・シュタイン没後10年&生誕90年【生気あふれるロマン性】

ホルスト・シュタインはNHK交響楽団を振りすぎてありがたみがなくなったひと。このバンベルク交響楽団とのシュトラウス、ワーグナーを聴くと沸き上がるエネルギー、瑞々しいロマンの息吹、弾力性を伴った進行に惚れ惚れする。#ホルストシュタイン #バンベル…

バーンスタイン生誕100年記念ソニー名盤1000より【伸びやかで朗々と響くワーグナー】

2018年8月発売のソニーのバーンスタイン生誕100年シリーズ。1,080円ながら落ち着いた装丁でレコーディングデータもきちんと記載されている。この20年くらいでNYP時代の録音の再評価が進んだ印象。#レナードバーンスタイン #バーンスタイン #クラシック音楽 #…

クレンペラー指揮のワーグナーとR.シュトラウス【ゆったり明滅する音彩の瞬き】

没後45年。「ヴォータン告別の歌と魔の炎の音楽」の冒頭、はらはらと舞う色彩美は他の全指揮者を置き去りにする。#クレンペラー #クラシック音楽 #ワーグナー #リヒャルトシュトラウス #CD #フィルハーモニア管弦楽団 #emi #望外の高音質 #ワルキューレ #序…

バレンボイム指揮、CSOのチャイコフスキー:交響曲第5番【エネルギッシュさに香り立つエレガンス】

19日のEテレ「クラシック音楽館」で尾高忠明指揮、NHK交響楽団の演奏を視聴した。その後、手元にある本盤を聴くとオーケストラの表現力の差に今さらながら愕然。シカゴ交響楽団はよく言われる管のパワーばかりでなく弦楽器の豊麗で光沢がありしかも切り返し…

My Favorite Things Special【シャーロック・ホームズ正典短編ベスト10③】

以下の記事の続き。※一部ネタばれあり※ choku-tn.hatenablog.com choku-tn.hatenablog.com choku-tn.hatenablog.com こちらのブログの筆者(素晴らしいミステリ通)が記事にスターをつけて下さり、おかげでベスト5を書いてなかったことを思い出した。 www.bo…

スヴェトラーノフ指揮のドビュッシー【きめ細やかな色彩描写、エネルギーと知性の調和】

太い筆で全体をズバッと描いた上、ちょっとした箇所の色合いの変化まで繊細に。フィルハーモニアが締まったアンサンブルと豪放なサウンドで指揮者の要求をフォロー。夜想曲の合唱はザ・シックスティーン。#スヴェトラーノフ #フィルハーモニア管弦楽団 #ドビ…

クーベリック指揮、チェコフィルの「新世界より」(1991年ライヴ録音)

20年以上前、初めて購入した「新世界より」のCDがこの演奏。以来フォーマットが変わる度にちょっとでも音質が向上していないかと淡い期待を抱いて買い直してしまう。#クラシック音楽 #ドヴォルザーク #新世界より #交響曲第9番 #クーベリック #チェコフィル…

リアルタイムで知らないF1名勝負【ドライバー中心の時代】

1987年の日本グランプリのテレビ中継で初めてF1世界選手権のレースに接し、1988年から本格的に見始めたのでそれ以前のF1については幼い頃、CG誌の記事や写真を眺めたおぼろげな記憶しかない。幸い10年ほど前よりフジテレビ系のCSの「F1レジェンズ」という番…

阿川弘之『乗りもの紳士録』【ひとは乗り物で遊ぶ】

さっぱりした文章が心地好い乗り物を触媒とした交友録。遠藤周作、斎藤茂太、横山隆一、吉行淳之介などなど。海軍絡みのエピソードも。#阿川弘之 #随筆 #交友録 #読書 #中公文庫 #関川夏央 #遠藤周作 #豪華登場人物 #こざっぱり #乗り物

石原慎太郎『歴史の十字路に立って』【痛々しいまでの時代との相剋】

2015年刊行の回顧録。多少時系列の前後はあれど少年期から政界引退までを綴る。読みやすい文章で展開される氏の「垂直論理」が胸を突く。#石原慎太郎 #回顧録 #php #歴史の十字路に立って #2015年 #戦後70年だった #意外と読みやすい #日本政治 #東京都知事 …

【第159回芥川賞】高橋弘希さん、4度目の正直

高橋弘希さん、第159回芥川賞受賞!3年前から注目していたので嬉しい。同世代だし。簡潔な言葉遣いの研がれた文面にはゾクッとする陰影がたちこめる。死への感受性の強さ。中村文則氏以来、久々に逸材と言える作家の受賞。#高橋弘希 #芥川賞 #第159回芥川賞 …

浅利慶太と石原慎太郎【日生劇場の興り】

浅利慶太、石原慎太郎が財界の大物と組んで幕を開けた日生劇場。その残照は現在も残っている。浅利慶太は7月13日に85歳で死去。#浅利慶太 #石原慎太郎 #石原愼太郎 #文春文庫 #日生劇場 #ベルリンドイツオペラ #武智歌舞伎 #武智鉄二 #わが人生の時の人々 #…

カラヤン指揮、WPh/ワーグナーライヴ1987【晩年の熱い叫び】

ジークフリート牧歌の沈み込む風情、ラストの低弦の一撃。カラヤンの心の呟き。#カラヤン #ワーグナー #タンホイザー序曲 #ジークフリート牧歌 #トリスタンとイゾルデ #前奏曲と愛の死 #ジェシーノーマン #cd #ウィーンフィルハーモニー管弦楽団 #ザルツブル…

園田高弘『ピアニスト その人生』【生涯現役の厳しい道】

演奏家としての矜持、カラヤンやチェリビダッケとの共演、欧州での苦労。日本語で読めるピアニストの自伝の最高峰。日本人の演奏家による著作物の頂点。基になった日本経済新聞「私の履歴書」のためのインタビューをまとめた池田卓夫氏の手腕の賜物。余白の…

メータ指揮、LAPOの「ロマンティック」(Decca)【早く来すぎた全盛期】

ブルックナー(LAPO)が1970年、ワーグナー(WPh)は1966年のセッション録音。パリッと鳴る麗々しい響き。溢れるガッツと品の良さがうまく併存。メータの全盛期はここからの10年ほどだった。#クラシック音楽 #ブルックナー #ロマンティック #交響曲第4番 #19…

園田高弘の弾く「展覧会の絵」【ヤマハピアノで極めた頂点】

1992年セッション録音。手厚く明暗の行き交う冒頭のプロムナードから充実。強靭かつ軽重自在の弾きっぷりで各場面の面白さを描き、作品全体の交響的連続性もあぶり出す。リズムをシャープに決めつつ、線の太い輪郭で仕上げたラヴェルはユニーク。ヤマハピア…

園田高弘・カラヤン・NHK交響楽団・1954年【夜明け前の一期一会】

園田高弘とカラヤン指揮、N響の共演。当時25歳のピアニストはパールトーンの磨かれたタッチで生き生きと弾き進む。時折前のめり気味の躓きこそあれど堂々たるもの。カラヤンの指揮は意外とズッシリ。うまくソロを引き立てている。旧いが十分聴ける音質。#カ…