アフターアワーズ

山椒系ちょくの切り抜き帖

My Favorite Things

【夏休みスペシャル】F1いにしえの夏の高速バトル10選

かつてのF1世界選手権ではポールリカール、シルバーストーン、ホッケンハイム、エステルラリヒリンク、ザントフォールト、モンツァと夏場に高速コースの連戦が組まれた。バトル、心理戦、サバイバルなどが繰り広げられ、タイトル争いを左右するケースも多か…

【夏休みスペシャル】タクトの残影~元ヴィオラ奏者の語る平成の読響

はじめに 前史:昭和末期から平成初期の読響 ゲルト・アルブレヒト:躍進の立役者 ゲンナジー・ロジェストベンスキー:マジシャン スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ:偉大な音楽の体現者 終わりに:「令和の読響」へ アンコール:マゼールの「復活」の思い出 はじ…

2019/7/31:井上道義指揮、読売日本交響楽団【令和最初の名演に出会う】

近年最高のコンサート。リズムの論理的処理の上で各パートは美麗に磨き込み、峻厳な響きを構築、展開した。第3楽章冒頭の低弦の刻みから高弦への移行の精妙さは身震いするほどで録音には収まらない水準。読響の強靭で機動力もあるアンサンブルが指揮者の求め…

天才ヴァイオリニスト鍵冨弦太郎、13年ぶりのソロアルバム【身につけた艶とスケール】

2003年日本音楽コンクール第1位に輝き、翌年メジャーデビューした鍵冨弦太郎。小澤征爾や秋山和慶から絶賛された瑞々しくスピード感のある音楽作りは聴き手の心をつかみ、将来の大器と目された。 一時のブームを経て2010年以降は華々しいソリスト活動より室…

【7/15まで開催】現代印象派画家KOH新作展@六本木Kristal&Glam

現代印象派画家KOHさんの新作展に。光と水の繊細な反映が美しい。写真だと陰陽の濃淡の微妙さや色彩の凹凸は全く伝わらないので是非実際に見て欲しい。六本木Kristal&Glamで15日まで12:00-20:00。#画家 #現代印象派 #画家koh #KOH #新作個展 #新作 #kristalg…

「時の雫」「閃光」「Sugar!!」【わたしの好きな歌】

今週のお題「わたしの好きな歌」 GLAY「時の雫」 陰影の深さ、人生のひだを優しく描き出す質感、叙事詩的拡がり。一度聴いたら身体に染み込み、何度聴いても胸が熱くなる。心の歌とはこういう曲を言う。 GLAY / 時の雫 rare collectives vol.3 [2CD+DVD…

※拙稿掲載PR※intoxicate#140【マゼール、渡邉康雄、山本貴志】

上記フリーマガジンに以下3タイトルのレビューを寄稿。 ①ロリン・マゼール指揮、読売日本交響楽団/マーラー:交響曲第2番(読売日本交響楽団) 各パートの鳴りは身を切り裂く鋭利さ、それを組み合わせ、積み重ねてフィナーレは陰陽光陰が稜々と響き渡る。読響…

M.エルマンの弾くベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲【「オレ流」を通せた時代】

クラシック版「笑ってはいけない」。ヴァイオリンでこんな音の曲げ伸ばしをやるなんて。カデンツァは古老の小咄。平然とバックを構築するショルティは大したタマ。#エルマン #ショルティ #ベートーヴェン #ヴァイオリン協奏曲 #クラシック音楽 #ユニバーサル…

美空ひばり×小椋佳の綴った心の旅【没後30年に寄せて】

小椋佳氏が失恋した男性の旅という設定で4月から3月までの1年間を描いたいわば連作歌曲集。美空ひばりはとりわけ詩を気に入ったという。しっとり心を濡らす歌。#美空ひばり #旅ひととせ #紫陽花 #日本コロムビア #小椋佳 #セッション録音 #歌謡曲 #spotify #…

2019年もプロ野球を彩るフジファブリック【"overwrite"】

今年もJ-SPORTSプロ野球中継のテーマ曲はフジファブリック。#フジファブリック #オーバーライト #overwrite #sonymusic #spotify #jpop #jsports #プロ野球中継 #テーマソング J-SPORTSプロ野球中継が始まり、フジファブリックの歌が流れると心弾む。10年前…

コヴァセヴィッチ〔ピアノ〕/バルトーク:ピアノ協奏曲【原稿作成が捗る曲!?】

1番、2番の面白さ、カラフルな魅力を教わった。コヴァセヴィッチの名前にビショップがついていた頃。こちらの俵氏の著作で早くから知っていたが最近初めて聴いた音源。https://www.instagram.com/p/BgMAtgTnG-s/?igshid=maubqg12vd41 #バルトーク #ピアノ協…

C.von.ドホナーニ指揮、クリーヴランド管弦楽団/ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」【未完の名盤】

橋のかかる場面で実際の雷鳴音をインサート。各パートを極薄の刃に研ぎ、スコアの外科手術。臓器の働きや血流までよく見えること。歌手の声の演技も上々。#ラインの黄金 #効果音 #ドホナーニ #クリーヴランド管弦楽団 #decca #セッション録音 #ユニバーサル…

朝比奈隆指揮のワーグナー「指環」【時を経てますます重みが増す壮挙】

朝比奈隆指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団/ワーグナー:楽劇「ニーベルンクの指環」全曲(山野楽器)1984年~1987年に1作ずつ行われた演奏会形式公演のライヴ録音。オール日本人キャスト、スコアの指定通りの楽器編成による。もちろん原語(ドイツ語)。…

intoxicate#138「俵孝太郎のクラシックな人々」【”ドボコン”の思い出】

俵孝太郎氏イチオシ。L.ヘルシャーはかつて朝比奈隆や園田高弘と共演した。朝比奈さんいわく「よく呑みました。下手だったけど熱演型で面白かったな」。いや、下手ではないと思う(笑)。キューンとした内に向かって語る音色。カイルベルトのバックは活気ある…

『レコードうら・おもて』【レッグ&シュヴァルツコップ回想録】

「レコードの帝王」と称されたブロデューサー、ウォルター・レッグ没後40年。本書は夫人のシュヴァルツコップが亡き夫の遺した「まだ書いていない自伝からの頁」に自身の口述や仕事仲間の文章を加えてまとめた回想録。仮にレッグの単著だったら「うら」をも…

2019(平成31年)の幕開けは最高【WPhニューイヤーコンサート生中継】

あけましておめでとうございます。本年もお付き合い頂ければ幸いです。 毎年恒例、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートの生中継を視聴した。指揮はクリスティアン・ティーレマン。 www4.nhk.or.jp リアルタイムで見たものとしてはマゼ…

貴方にステキな音楽を、指揮者アーサー・フィードラー【2019年は没後40年】

グワっと迫る豪華なサウンド。20年以上前、全ての曲に本録音で出会った。クルマで聴きすぎて盤が痛み、これは2代目。#フィードラー #ボストンポップス #rca #bmgクラシックス #名曲集 #cd #クラシック音楽 #金と銀 #ドナウのさざ波 #スケーターズワルツ #ペ…

My Favorite Things Special:Classical Music Disc Best10+1 2018

☆メシアン:歌劇「アッシジの聖フランチェスコ」全曲/シルヴァン・カンブルラン指揮、読売日本交響楽団(Altus) →歴史的快挙と言えるコンサートのライヴ録音が公正な価格、聴きやすい音質で発売されたことに作り手の良心を感じた。本盤を音楽之友社「レコード…

坂入健司郎指揮、ブルックナー:交響曲第9番【緻密な解析が生んだ極上の美】

異次元のハーモニー。とりわけ冒頭の原始霧の高解像度が伏流水となり、弦、管、ティンパニの論理性のある有機的響き合いが展開する第1楽章は音楽の核心を語り抜いた演奏。指揮者の怜悧な頭脳にひれ伏すのみ。#坂入健司郎 #東京ユヴェントスフィルハーモニー …

My Favorite Things Special【ドラマ「刑事コロンボ」ベスト10②】

以下の記事の続き。※一部ネタばれあり※ choku-tn.hatenablog.comchoku-tn.hatenablog.com 第7位:構想の死角(第3話・第1シーズン第1話) 脚本:スティーブン・ボチコ 監督:スティーブン・スピルバーグ 犯人役ゲスト:ジャック・キャシディ 刑事コロンボの生みの親…

ジェラルド・ジャーヴィスの面影【名コンサートマスター、日本との縁】

美しいハーモニーで聴かせる。響きの切り返しの硬さがこの指揮者の欠点だったがジェラルド・ジャーヴィスがリードする都響はしなやかに動く。第2部前半の深い翳、後半の清澄な盛り上がりは今もって高い説得力。#若杉弘 #東京都交響楽団 #フォンテック #マー…

清水和音/ショパン、リスト:練習曲集【ピアニストは演奏してこそ】

練り上げた美音、キッパリと刻むリズム、しなやかな輪郭。心地好いピアノサウンドの極点。片桐卓也の脱字だらけのライナーノーツは最悪。#清水和音 #ショパン #リスト #ピアノソロ #練習曲 #夕べの調べ #ため息 #ソニークラシカル #cd #クラシック音楽 #技巧…

My Favorite Things Special【ドラマ「刑事コロンボ」ベスト10①】

こちらの続き。※一部ネタばれあり※choku-tn.hatenablog.com ベスト10は以下の通り。 祝砲の挽歌 指輪の爪あと 歌声の消えた海 別れのワイン 二枚のドガの絵 完全犯罪の誤算 構想の死角 逆転の構図 権力の墓穴 魔術師の幻想 ではこれから2、3エピソードずつ個…

【Hatena Blogお題投稿】秋の夜長に読む本2018

今週のお題「読書の秋」 昨年に続いて。 choku-tn.hatenablog.com 1.堤清二(述)、御厨貴、橋本寿朗、鷲田清一(以上編集)『わが記憶、わが記録-堤清二×辻井喬オーラルヒストリー』(中央公論新社) 子供の頃、親に連れられて「セゾン文化」の全盛期を肌で…

My Favorite Things Special【ドラマ「刑事コロンボ」ベスト10〔序章〕】

2018年は米国ドラマ「刑事コロンボ」誕生から50年。#刑事コロンボ #コロンボ #ピーターフォーク #海外ドラマ #別冊宝島 #宝島社 #レインコート #葉巻 #警部補 #ルテナント #コロンボ警部 #ムック本 #角川書店 1968年2月20日に刑事コロンボは米NBC系で初めて…

ユンディ・リのベスト盤【「ピアノのキムタク」と言われたころ】

シューマン=リスト「献呈」に出会った盤。懐かしくて今でもたまに聴く。音像との距離感の適切な好録音。#ユンディリ #シューマン_リスト #献呈 #ピアノソロ #ピアノ #ベスト盤 #美メロ #ドイツグラモフォン #ユニバーサルクラシック #cd #セッション録音 #ク…

バーンスタイン指揮のリヒャルト・シュトラウス【マーラーの陰に隠れて】

祝典前奏曲の暴走機関車。式典なら来賓が心臓発作を起こしそうだ。面白くって日に何度も聴いてしまった。#バーンスタイン #リヒャルトシュトラウス #祝典前奏曲 #スピード違反 #テンポ早い #ニューヨークフィルハーモニック #ニューヨークフィル #パワービッ…

バーンスタイン作曲・指揮「チチェスター詩篇」(1965)

還暦を記念したアルバム。この時期のバーンスタインには舞台作品の失敗、夫人との別居から永遠の別離による終幕と殆どいいことがなかった。三浦淳史さんがライナーノーツで別居の理由を「天才のライフスタイル」としているのは奥ゆかしい。チチェスター詩篇…

メータ指揮/コープランド:リンカーンの肖像(1942)【名優グレゴリー・ペックの語りにしびれる】

3部構成の「リンカーンの肖像」は第3部にリンカーンの事蹟と名言を語るナレーションが入り、有名な「ゲティスバーグの演説」で結ばれる。1942年に国威発揚の意図から委嘱されたらしいが日本でよく作られた脳筋的音楽ではなく第1部の澄んだ情感、第2部のフォ…

橋本忍『複眼の映像』【戦慄すら覚える選ばれし者たちの閃きと鞘当て】

日本映画史に残る名作、怪作は殆ど全てこのひとの筆から生まれた。本書の主題であり、題名が表す、共同脚本のプロセスの本質は畏怖すら感じるレヴェル。黒澤明監督の成功、失敗、美点、欠点、矛盾を最も公正に分析した1冊でもある。#読書 #文春文庫 #文藝春…