アフターアワーズ

山椒系ちょくの切り抜き帖

平成最後の大晦日に

「東西芸術家交歓演奏会」での共演。ズバズバと弾き抜くチェロ、ガラス細工のタッチで音楽を形作るヴァイオリン。この約10年後、メニューインは苦境に陥ったロストロポーヴィチに手をさしのべる。#メニューイン #ロストロポーヴィチ #ブラームス #二重協奏曲…

貴方にステキな音楽を、指揮者アーサー・フィードラー【2019年は没後40年】

グワっと迫る豪華なサウンド。20年以上前、全ての曲に本録音で出会った。クルマで聴きすぎて盤が痛み、これは2代目。#フィードラー #ボストンポップス #rca #bmgクラシックス #名曲集 #cd #クラシック音楽 #金と銀 #ドナウのさざ波 #スケーターズワルツ #ペ…

My Favorite Things Special:Classical Music Disc Best10+1 2018

☆メシアン:歌劇「アッシジの聖フランチェスコ」全曲/シルヴァン・カンブルラン指揮、読売日本交響楽団(Altus) →歴史的快挙と言えるコンサートのライヴ録音が公正な価格、聴きやすい音質で発売されたことに作り手の良心を感じた。本盤を音楽之友社「レコード…

坂入健司郎指揮、ブルックナー:交響曲第9番【緻密な解析が生んだ極上の美】

異次元のハーモニー。とりわけ冒頭の原始霧の高解像度が伏流水となり、弦、管、ティンパニの論理性のある有機的響き合いが展開する第1楽章は音楽の核心を語り抜いた演奏。指揮者の怜悧な頭脳にひれ伏すのみ。#坂入健司郎 #東京ユヴェントスフィルハーモニー …

My Favorite Things Special【ドラマ「刑事コロンボ」ベスト10②】

以下の記事の続き。※一部ネタばれあり※ choku-tn.hatenablog.comchoku-tn.hatenablog.com 第7位:構想の死角(第3話・第1シーズン第1話) 脚本:スティーブン・ボチコ 監督:スティーブン・スピルバーグ 犯人役ゲスト:ジャック・キャシディ 刑事コロンボの生みの親…

ジェラルド・ジャーヴィスの面影【名コンサートマスター、日本との縁】

美しいハーモニーで聴かせる。響きの切り返しの硬さがこの指揮者の欠点だったがジェラルド・ジャーヴィスがリードする都響はしなやかに動く。第2部前半の深い翳、後半の清澄な盛り上がりは今もって高い説得力。#若杉弘 #東京都交響楽団 #フォンテック #マー…

『ピーター・フォーク自伝』【情熱とインテリジェンスにあふれた名優の気取らぬ言葉】

機知、ユーモア。名だたる映画人たちとの出会いや別れが語られる一方、傍目から見れば凡庸なひとも結構大事に扱う。もちろん刑事コロンボの話はたっぷり。あともうひとつだけ、リアル「うちのカミさん」(2番目)の強烈キャラに苦笑い。2006年(日本語版2010…

清水和音/ショパン、リスト:練習曲集【ピアニストは演奏してこそ】

練り上げた美音、キッパリと刻むリズム、しなやかな輪郭。心地好いピアノサウンドの極点。片桐卓也の脱字だらけのライナーノーツは最悪。#清水和音 #ショパン #リスト #ピアノソロ #練習曲 #夕べの調べ #ため息 #ソニークラシカル #cd #クラシック音楽 #技巧…

11/24「クラシック・ロシア by pianos」@オーチャードホール【思い出と現在形】

本日はこちら。http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/18_classic_russia/ #清水和音 #阪田知樹 #松田華音 #藤田真央 #ピアノ #ピアノソロ #2台ピアノ #クラシック音楽 #クラシックコンサート #オーチャードホール #bunkamura #チャイコフスキー #プロ…

My Favorite Things Special【ドラマ「刑事コロンボ」ベスト10①】

こちらの続き。※一部ネタばれあり※choku-tn.hatenablog.com ベスト10は以下の通り。 祝砲の挽歌 指輪の爪あと 歌声の消えた海 別れのワイン 二枚のドガの絵 完全犯罪の誤算 構想の死角 逆転の構図 権力の墓穴 魔術師の幻想 ではこれから2、3エピソードずつ個…

【Hatena Blogお題投稿】秋の夜長に読む本2018

今週のお題「読書の秋」 昨年に続いて。 choku-tn.hatenablog.com 1.堤清二(述)、御厨貴、橋本寿朗、鷲田清一(以上編集)『わが記憶、わが記録-堤清二×辻井喬オーラルヒストリー』(中央公論新社) 子供の頃、親に連れられて「セゾン文化」の全盛期を肌で…

※12/28目標達成※内なる声に導かれて【トランペット奏者・田尻大喜が音楽で目指すアフリカ支援】

熊本県出身、小中学校時代の一時期はケニアで過ごしたトランペット奏者・田尻大喜(作曲家としては桃尻大喜名義)。彼が思い出の地、ケニアの子供たちに音楽を届ける事業の実現のため、クラウドファンディングで資金集めを始めた。 readyfor.jp アフリカ支援…

My Favorite Things Special【ドラマ「刑事コロンボ」ベスト10〔序章〕】

2018年は米国ドラマ「刑事コロンボ」誕生から50年。#刑事コロンボ #コロンボ #ピーターフォーク #海外ドラマ #別冊宝島 #宝島社 #レインコート #葉巻 #警部補 #ルテナント #コロンボ警部 #ムック本 #角川書店 1968年2月20日に刑事コロンボは米NBC系で初めて…

ユンディ・リのベスト盤【「ピアノのキムタク」と言われたころ】

シューマン=リスト「献呈」に出会った盤。懐かしくて今でもたまに聴く。音像との距離感の適切な好録音。#ユンディリ #シューマン_リスト #献呈 #ピアノソロ #ピアノ #ベスト盤 #美メロ #ドイツグラモフォン #ユニバーサルクラシック #cd #セッション録音 #ク…

たまには軽いものを【読みやすいがズッシリくる新書】

軽く読める(中身が軽いではなく入りやすい)本が欲しくて。#文春新書 #角川新書 #石原慎太郎 #猪瀬直樹 #三浦瑠麗 #国際政治 #日本政治 #戦後政治 #外交 #安全保障 #読書 #これから読む #新書 #国家観 三浦瑠麗さんは同い年で出身県も同じ。あまりの知性、…

バーンスタイン指揮のリヒャルト・シュトラウス【マーラーの陰に隠れて】

祝典前奏曲の暴走機関車。式典なら来賓が心臓発作を起こしそうだ。面白くって日に何度も聴いてしまった。#バーンスタイン #リヒャルトシュトラウス #祝典前奏曲 #スピード違反 #テンポ早い #ニューヨークフィルハーモニック #ニューヨークフィル #パワービッ…

バーンスタイン作曲・指揮「チチェスター詩篇」(1965)

還暦を記念したアルバム。この時期のバーンスタインには舞台作品の失敗、夫人との別居から永遠の別離による終幕と殆どいいことがなかった。三浦淳史さんがライナーノーツで別居の理由を「天才のライフスタイル」としているのは奥ゆかしい。チチェスター詩篇…

メータ指揮/コープランド:リンカーンの肖像(1942)【名優グレゴリー・ペックの語りにしびれる】

3部構成の「リンカーンの肖像」は第3部にリンカーンの事蹟と名言を語るナレーションが入り、有名な「ゲティスバーグの演説」で結ばれる。1942年に国威発揚の意図から委嘱されたらしいが日本でよく作られた脳筋的音楽ではなく第1部の澄んだ情感、第2部のフォ…

橋本忍『複眼の映像』【戦慄すら覚える選ばれし者たちの閃きと鞘当て】

日本映画史に残る名作、怪作は殆ど全てこのひとの筆から生まれた。本書の主題であり、題名が表す、共同脚本のプロセスの本質は畏怖すら感じるレヴェル。黒澤明監督の成功、失敗、美点、欠点、矛盾を最も公正に分析した1冊でもある。#読書 #文春文庫 #文藝春…

メータ指揮、IPOのマーラー交響曲第1番(DECCA)【モリモリ迫る音塊】

突き進んだかと思えばタメを作り、念押しする。そしてまた突っ走る。メータ全盛期の才気が押し寄せる。イスラエルフィルの一段腰の下りた凝集感のあるサウンドもいい。打ち物が腹に来る好録音。#黄金の1970年代 #デッカ #decca #ユニバーサルクラシック #ズ…

インチキ留学生&実習生依存からの脱却が先決【新在留資格制定に思う】

日本政府は先頃、新たな在留資格の検討に着手した。国の活力維持の観点において有為の人材が外国から来るのは素晴らしいこと。 しかし現在の日本は非常に不健全な形で外国人労働者が氾濫し、社会と当事者に双方にとって悪い状況になっている。新たな制度開始…

レナード・バーンスタインの命日に寄せて【1990年10月14日】

2018年は生誕100年。あまり盛り上がらず。 このベートーヴェン録音は3番や5番が意外にパッとしないからか、近年埋もれ気味。ただ1番と2番はシャキッと弾ける響き、そこから香る艶やかさにひかれる。WPhの鳴り物打ち物を動かす指揮者の操縦テクニックが全開。…

メモで築いた危機管理の要諦【佐々淳行さんをしのぶ】

「ミスター危機管理」佐々淳行氏が10月10日に逝去、87歳。自慢話の多い面はあったが「国益重視」「治安を守る」という視点を分かりやすい言葉で広く知らしめた功績は大きい。R.I.P.#佐々淳行 #文春文庫 #読書 #訃報 #危機管理 #後藤田正晴 #戦後史 #10月10日…

10/6@園田高弘Memorial Series in 2018【偉人の吸引力で集った名手たちのショパン】

各々の音色、響きの組み立て方や進行の違いが面白かった。ショパンはピアニストの引き出しを全てテストする作曲家だと改めて実感。#2018年 #10月6日 #クラシック音楽 #コンサート #ショパン #ピアノソロ #ピアニスト #スケルツォ第2番 #バラード #ワルツ #マ…

「蔵前の星」大横綱輪島大士さん逝去

現役時代はもちろん、プロレス時代も記憶にない。ただ亡き父がファンだったらしく、相撲の話になると「輪島は強かった」と必ず言うので名前は子供の頃から知っていた。 映像で見ても右の絞り(押っ付け)、それをてこに繰り出される「黄金の左」からの強烈な…

My Favorite Things Special【シャーロック・ホームズ正典短編ベスト10④】

以下の記事の続き。※一部ネタばれあり※ choku-tn.hatenablog.com choku-tn.hatenablog.com choku-tn.hatenablog.com choku-tn.hatenablog.com 第3位:六つのナポレオン(『シャーロック・ホームズの帰還』) 「雲をつかむような話」→「ホームズの地道な捜査」→…

ゲルハルト・ベルガー、人生の勝利者【Racing on#497】

F1を熱心に見ていた頃、1番好きだったドライバー。ベルガーがもたらしたホンダ第二期最後の優勝に生中継で接し、ジーンときたのを覚えている。#レーシングオン #racingon #三栄書房 #雑誌 #f1 #f1世界選手権 #ベルガー #ゲルハルトベルガー #マクラーレン #m…

Aoi Mizunoが新たな音楽共有空間を拓く【10/22「We Will Classic You vol.0」】

「東京ピアノ爆団」、O.E.T、名門ドイツグラモフォンからクラシカルリミックスでメジャーデビュー、そしてユニバーサルミュージックが展開するイヴェント「イエローラウンジ」出演と驀進し続ける指揮者・クラシカルDJのAoi Mizuno。 style.nikkei.com 2018年1…

ショルティ指揮、CSOのブルックナー:交響曲第5番【堅牢たるドラマ】

リズムの脈動を重視し、山と谷がきっちりつけられた滑らかに運ばれる音楽。ストリングスの鋭敏な反応、難所を楽々越えるブラスセクションの充実は言うに及ばず。重く、コクのあるティンパニがアクセント。キングレコードなどでデッカを担当した人物が語るシ…

9/22阪田知樹ピアノ・リサイタル@麻生市民館【千変万化のタッチで紡いだ叙情詩】

本日はこちら。#阪田知樹 #クラシック音楽 #コンサート #ピアノ #ピアノソロ #麻生市民館 #新百合ヶ丘 #麻生文化センター #ベートーヴェン #ラフマニノフ #リスト #シューマン #交響的練習曲 #ピアノリサイタル この日は普通の版だった。#9月22日 #麻生市民…