アフターアワーズ

山椒系ちょくの切り抜き帖

11/16吉例顔見世大歌舞伎【仁左衛門、藤十郎、九代目幸四郎】

3度目にして歌舞伎座デビュー

夜の部を鑑賞。通算3度目の歌舞伎鑑賞だが過去2回はいずれも国立劇場(「元禄忠臣蔵」〔2006年10月-12月〕「大老」〔2008年10月〕)で歌舞伎座は初訪問。江戸古典、上方和事、新歌舞伎の傑作が一度に観られる演目にひかれた。

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 仮名手本忠臣蔵:五段目・六段目

落語「中村仲蔵」が好きなのでずっと見たかった五段目。染五郎の定九郎は舞台姿が綺麗。「仲蔵見得」を実際に見られただけでも行ったかいがあった。五段目、六段目を通じて勘平の仁左衛門の口跡の良さ、陰影の濃い演技は破格。

新口村

藤十郎は口跡こそ不明瞭だが所作のはんなり感はさすが。相手役扇雀の充実に驚く。はかない色気と確かな意思を漂わせる口跡、演技は胸に伝わってきた。

元禄忠臣蔵:大石最後の1日

幸四郎の放つエネルギー、余韻のある芝居に圧倒された。独特の口跡は好みが分かれようが「これしかない」と思わせるものがある。それに比べると染五郎の芝居はうまいけれど「想像通り」の域を出ない。立派な予定調和。また金太郎は声が悪く、抑揚も全然ダメ。ちょっと厳しいのではないか。3人は2018年1月にそれぞれ二代目白鷗、十代目幸四郎、八代目染五郎を襲名するため現名跡での舞台は11月が最後だった。あと意外と言っては失礼だが児太郎が良かった。父君の病が長引くなか頼もしい。

歌舞伎は面白くて5分前のブザーのあと、時間が来るとさっと暗くなっていきなり始まる。そして幕が降りてさっと終わり。カーテンコールはない(国立劇場公演やスーパー歌舞伎では行われる)。また客席での飲食は基本自由。お弁当こそ客席でとれるのは幕間限定だが開演中もあるひとは人形焼きをつまみ、桟敷席ではワインやコーヒーをついで飲むひとがいた。幕間向けに劇場内に「吉兆」まである。オペラはこの楽しみがない(できない)からつまらない、と仰ったのは朝比奈隆さん。新国立劇場は飲食可にすればいいと思う。開場から20年経っても毎日公演できず、出し物は大したことない。休憩中の食事や開演中の飲み物の楽しみぐらいないとお客さんは退屈だろう。