2017年7月に結成公演を大成功させた指揮者・水野蒼生率いるオーケストラO.E.Tが2018年再始動。それに伴い2月25日、室内楽の別動隊「Salon」をスタートさせる。
ベルリンフィルやウィーンフィルはいずれもメンバーによる室内楽活動を盛んに行っている。個々の資質向上、オーケストラのブランド力アップなど得るものが多いためだ。
結成約1年のO.E.Tがメンバーたちによる室内楽活動に打って出るのは挑戦的な企画だが、クラウドファンディングで結成公演をやってのけた彼らのこと、成算は十分だろう。名ピアニスト、イェルク・デムスが愛した成城学園前の小ホール「サローネ・フォンタナ」(旧称サローネ・クリストフォリ)を会場に選んだあたりに彼らのセンスを感じる。
しかも曲目が面白い。ピアノに「東京ピアノ爆団」でおなじみの三好駿を迎え、コルンゴルトのピアノ五重奏曲やワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」前奏曲の室内楽版などロマン派から近代に連なる濃密な音楽時間を形作る。水野蒼生は案内役として出演。
若いオーケストラが進化を目指して試みる室内楽。その瑞々しい息吹に触れてはいかがだろうか。
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