アフターアワーズ

文化・社会トピック切抜き帖

ジャンボに何かを習うなら

ジャパンゴルフツアー通算93勝のジャンボこと尾崎将司(1947-)がジュニアゴルファー向けのレッスン会を行った。スポーツ新聞やゴルフ雑誌のネット版の報道によれば、書類選考で選んだ29人の小学生から高校生のゴルファーに対し、2人の弟とともに打席の後ろに立って指導。独特のジャンボ節でジュニアたちに基礎の大切さを説いたという。下半身や腰の動きを意識すること、すぐ球を打つことに走って結果オーライになりがちな現代の風潮に抗して素振りの重要性を話したあたりは流石。
同い年しかも同じ1月生まれで親交の深かった星野仙一氏が逝去したことを考えると現役に執念を燃やすジャンボの若々しさには驚くが、近年はさすがに衰えが顕著。予選通過どころか、18ホールすら回れず棄権することがしばしば。腰に手を当て、肩を落とし加減で脚も引きずりながら歩く姿は痛々しい。昨秋のフェニックスの中継で見た印象だとパッティングが少し決まると気持ちが乗り、いいショットに繋がる。しかし長いパットをしっかり打ってきてオーバー、その返しを外したりするとガクッときて背中が哀れな老人になってしまう。
ジャンボが参戦試合数をクラウンズ、ANA、太平洋、フェニックスくらいに絞り、コンディションを整えて望めばパッティング次第で好ラウンドの可能性はある。英断に期待したい。
ちなみにもし私がジャンボに習えるならアプローチを教わりたい。ジャンボのアプローチのタッチの妙はジョン・デーリーと双璧。