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文化・社会トピック切抜き帖

星野仙一氏ゆかりの2人の殿堂入り

2018年野球殿堂入り表彰者の発表と伝達式が15日、野球体育博物館で行われた。
プレーヤー部門は松井秀喜氏と金本知憲氏、エキスパート部門は原辰徳氏が選出。
奇しくも今月逝去した星野仙一氏と球歴で交わった金本、原両氏が揃って選ばれた。
金本氏は言うまでもなく星野仙一氏の強い働き掛けに応じて、カープからタイガースに移籍。その厳しい自己管理はナインに大きな影響を与え、星野氏とともに「タイガースを変えた男」と称えられた。
原氏はまず選手として現役晩年の星野氏と対戦。後年監督となった星野氏ともコーチ、監督の立場で相まみえた。なかでも広く知られているのが2003年に原氏がジャイアンツ監督を1度退いた際に甲子園球場で星野氏が花束を渡し、原氏を激励した場面。敵将に厚い(熱い)情を示した星野氏とそれに応える原氏の姿に心打たれた野球ファンは多いはず。
2013年にはイーグルス監督となった星野氏がジャイアンツ監督に復帰し、充実期にあった原氏と日本シリーズで対戦。大激戦の末、4勝3敗でイーグルスが勝ち、星野氏は打倒ジャイアンツと待望の日本一をセットで成し遂げた。
2人の殿堂入りを星野氏はどこかで喜んでいるに違いない。できれば伝達式にいて欲しかった。
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2018/01/15/gazo/20180115s00001173171000p.html