アフターアワーズ

文化・社会トピック切抜き帖

「辞書の新版には飛びつくな」が常道【広辞苑第7版誤り指摘される】

約四半世紀前、小学校高学年の頃、国語や英語の時間に大人用の辞書の引き方を教わった。当時双方の科目の先生が同じことを仰った。

辞書はなるべく新しいものを使った方がいい。但し、新しい版が出た時にすぐ飛びつくのは良くない。どうしても新しい版には間違いがある。少し待って増刷が行われ、その過程で間違いが正されたところで買うのが賢い選択。

この先生の言葉を常識と心得てきたので先頃広辞苑の第7版が発売された時、「初日に買いました」と嬉々としてテレビのインタビューに応じていたひとを見て「ああ、分かっていない気取り屋だな」と感じた。そしたら案の定、誤り云々という話が。もちろん間違いはないに越したことはない。でも広辞苑を買うくらいの人間なら出版物に関する一定の常識は備えているのが当たり前。今の学校では教えないのだろうか。つくづくしっかりした学校に行き、立派な先生に教わって良かったと思う。

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