20年以上前、イ・ムジチの来日公演で椅子から落ちるほどこれがトラウマになり、10年以上ヴィヴァルディをまともに聴けなかった。
2010年
「まあだだよ」について言えば香川京子の演技が素晴らしい。それだけで存在価値ある作品。きれいな佇まい、滲み出る愛情と献身。
映画で使われた「調和の霊感」はクラウディオ・シモーネ指揮の録音だが日頃聴くのはヨゼフ・スーク〔vn.〕、バウムガルトナー指揮、ルツェルン弦楽合奏団の録音。清涼感あるストリングスにスークのソロが締まった音で乗る。なよつかず、さらりと情を滲ませるところが魅力。