アフターアワーズ

山椒系ちょくの切り抜き帖

My Favorite Things【ヴィヴァルディ:調和の霊感第9番と映画「まあだだよ」】

20年以上前、イ・ムジチの来日公演で椅子から落ちるほどこれがトラウマになり、10年以上ヴィヴァルディをまともに聴けなかった。

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2010年黒澤明監督の映画「まあただよ」を新文芸坐で見た時、背後に流れるヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲集作品3「調和の霊感」第9番の第2楽章と映像の美しい織りなし、とりわけラストの夕景に心震えて、トラウマを脱した。

まあだだよ」について言えば香川京子の演技が素晴らしい。それだけで存在価値ある作品。きれいな佇まい、滲み出る愛情と献身。

映画で使われた「調和の霊感」はクラウディオ・シモーネ指揮の録音だが日頃聴くのはヨゼフ・スーク〔vn.〕、バウムガルトナー指揮、ルツェルン弦楽合奏団の録音。清涼感あるストリングスにスークのソロが締まった音で乗る。なよつかず、さらりと情を滲ませるところが魅力。

【Blu-ray Disc】まあだだよ

ヨゼフ・スーク(ヴァイオリン)、ヴィヴァルディ:協奏曲集《調和の霊感》作品3より

マリアーナ・シルブ(ヴァイオリン)、イ・ムジチ合奏団、ヴィヴァルディ:《四季》