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文化・社会トピック切抜き帖

売れっ子メダルプレゼンター!?【竹田恆和IOC委員(JOC会長)】

ピョンチャンオリンピックでの日本のメダル獲得数が冬季五輪過去最多となり、表彰式を見る機会が続いた。

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竹田恆和IOC委員はこの記事の後も引っ張りだこ。小平奈緒選手が金メダルを獲得したスピードスケート女子500メートル、日本チームの金メダル獲得に沸いたスピードスケート女子団体パシュート、そしてロシア出身選手同士の頂上対決だったフィギュアスケート女子シングルの表彰式に登場。一部は事前の割り当て通りだろうが竹田氏が次回夏季五輪の開催都市の国の委員で日本の場合、冬季五輪でメダルを獲得できる競技・種目は少ないことから、他の国の委員が譲ってくれた可能性もある。女子フィギュアに関してはOARの1-2のため、ロシアと複雑な関係にある欧米以外のひとを充てようという「配慮」か。

竹田氏の父君の故・竹田恆徳氏はやはりIOC委員で副会長まで務めた(退任後名誉委員)。東京五輪招致に尽力し、開催の約2年前に組織委員会の執行部が数々の不手際の責任を取って総退陣すると体制立て直しに奔走。五輪成功の立役者と言われた。五輪後には東京五輪の記憶を大切にし、スポーツ振興に繋げようと開会式の日を「体育の日」とするための働きかけを行った(なのに後年の日本は「体育の日」を事実上ずらす愚行を犯した)。恆和氏の人格、識見は父君に遠く及ばないが「プリンスタケダの息子」のブランドはIOCのなかで一定の価値があり、2020年東京五輪招致にもプラスとなった。

猪谷千春IOC名誉委員いわく「自国の選手にメダルを授与するのはIOC委員の夢」。今回その夢を複数回、しかも冬季五輪で果たした竹田恆和氏は強運の持ち主。