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文化・社会トピック切抜き帖

My Favorite Things【押尾愛子『朝比奈隆のオペラの時代』】

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オペラをやることが「おおごと」だった時代に創造力と情熱を傾けた関西の芸術家たち。そのひとりとして「ブルックナー指揮者」になる前の朝比奈さんが獅子奮迅の活躍をみせる。「大向こう」を意識した芸のあり方は生涯変わらなかった。対象を等身大で描いた節度ある書きぶりが心地よい。#朝比奈隆 #読書 #オペラ #意外な一面 #関西 #歌劇団 #クラシック音楽 #蝶々夫人 #ヴェルディ #プッチーニ
晩年「3大B」でファンの人気を集めた朝比奈さん。1970年までは幅広いレパートリーを手掛け、オペラも熱心に取り組んだ。1949年に関西歌劇団を設立。武智鉄二茂山千之丞三谷礼二と各時代毎に協力者を迎えてメリハリのきいたステージを届けた。また初期には朝比奈さん自ら演出を手がけた。海外客演時には必ず歌劇場で観覧、舞台上の動きや照明をメモするなどオペラに相当いれこんでいた。やはり西洋音楽の需要にはオペラがなければという一種の義侠心に加え、舞台のあるオペラなら「新派や歌舞伎を見る感覚で」親しんでもらえる可能性を感じたのだろう。
モーツァルトヴェルディプッチーニの名作はもちろん、懇意の大栗裕を中心に邦人の新作もかけた。「私の知らない朝比奈隆」の面白さ、魅力を感じた。一度朝比奈さんの振るオペラを聴いてみたかった。
朝比奈隆のオペラの時代
中丸美繪/オーケストラ、それは我なり 朝比奈隆四つの試練 
朝比奈隆/この響きの中に 私の音楽・酒・人生
朝比奈隆のすべて 指揮生活60年の軌跡