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文化・社会トピック切抜き帖

氷上のファンタジスタ友野一希選手【初出場の世界選手権で5位入賞!】

フィギュアスケートの2017-2018シーズンの掉尾を飾る世界選手権(開催地:イタリア・ミラノ)で友野一希選手がSP、フリーともに自己ベストをマークして5位入賞。初出場、五輪2連覇の羽生結弦選手の代役、さらに来年日本・埼玉で行われる世界選手権の男子出場枠3の確保(上位2人の順位の合計が13以内)が求められるという状況のなか、会心の演技を揃えた。友野選手の演技の後、ピョンチャン五輪銀メダリストの宇野昌磨選手が苦しみながらもまとめて見事2位。日本男子は無事3枠を確保した。

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友野一希選手の魅力はファンタジックで潤いのある演技。最近は10代でも老成した雰囲気のプログラムを組む選手が多いなか、友野選手はいかにも若い選手らしい瑞々しくはつらつとした質感のプログラムを展開する。またエキシビジョンではヌンチャクパフォーマンスで観衆を沸かせるなど見せ方の面白さもある。

2017-2018シーズンのフリーの「ウェスト・サイド・ストーリー」はそんな友野選手の持ち味が凝縮された好プログラム。今回の世界選手権、五輪後の消耗を覗わせる選手が目立つなか友野選手は1月末の冬季国体で優勝、先日のプランタン杯2位と調子を上げつつあまり擦り減らずに臨めた。シーズン最後の大舞台でのアピールは今後に繋がるはず。羽生、宇野両選手に次ぐ人材に決め手を欠く日本男子フィギュアに楽しみのある選手が出てきたのは嬉しい。

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マイケル・ティルソン・トーマス(指揮)/バーンスタイン:《ウェスト・サイド・ストーリー》から シンフォニック・ダンス

バーンスタイン(作曲と指揮):ウェスト・サイド・ストーリー(全曲)