アフターアワーズ

文化・社会トピック切抜き帖

5/13【ラザレフ指揮、日本フィル、阪田知樹〔p.〕】

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かつて読響の顔だった藤原浜雄がゲストコンサートマスター。何だか一気に懐かしい気分。
そのリードのおかげか弦楽器の鳴り、透明感が良くワーグナーにおいて効果を発揮した。ラザレフのパワフルな運びのなかにきめ細かい掘り起こしの技をきかせる音楽作りはチャイコフスキー交響曲第4番にピッタリ。第2楽章の木管の寂寥、第3楽章のピッツィカートの線の太い響きと濃い味付けのメリハリは日本のオーケストラとしては稀なる充足度。
シューマンは阪田知樹の潤いのある音色、ちょっとした音型に柔らかく彫りの深い抑揚を与える精妙なタッチが、作品の宿す切なく翳のある詩情を掬い上げる。オーケストラとの響き合いにも心を配っていた。もうちょいバックに手厚さ、ドイツの空気があれば。あとフルート、クラリネット、ホルンが楽しい音を時々発していた。
昔、園田高弘との共演で聴いたサヴァリッシュの指揮が頭に浮かび、偉大だったなあと思い返す。
アンコールにシューマン(リスト編曲)の春の夜。キラッキラッと儚い雰囲気の醸し出し方が巧い。阪田知樹は聴く度に可能性が開かれるピアニスト。
※文中敬称略
アレクサンドル・ラザレフ(指揮) 日本フィルハーモニー交響楽団/チャイコフスキー:交響曲第4番
アレクサンドル・ラザレフ指揮、読売日本交響楽団/チャイコフスキー:交響曲第4番、テンペスト
インバル指揮、フランクフルト放送交響楽団/ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死
阪田知樹(ピアノ)/ショパン、リスト、ドビュッシー、ラフマニノフ、スクリャービン
四月は君の嘘 僕と君との音楽帳
【DVD】Virtuosity-The Fourteenth Van Cliburn International Piano Competition