タワーレコードのフリーマガジン「intoxicate」の名物コラム「俵孝太郎のクラシックな人々」。過去幾度が取り上げた。
choku-tn.hatenablog.com2019February(#138)のテーマはドヴォルザークのチェロ協奏曲。俵氏は学生時代の記憶と絡めて作品や演奏に対する思いをシンプルかつ余剰のにじむ言葉で綴る。詳細は誌面を御覧頂くとしてL.ヘルシャー(vc.)+カイルベルト指揮、ハンブルク国立フィルをベストワンに挙げているのはいかにも「らしい」。絶対音楽評論家からは出てこない発想。なお本文前半の主役カサド(vc.)+イッセルシュテット指揮、BPh盤の録音年を俵氏は1931年と記憶しているが実際は1935年。
ヨーゼフ・カイルベルト/テレフンケン録音集1953-1963 (ICON)
Ludwig Hoelscher - The Complete Telefunken Recordings
この作品のことは拙稿でもかつて掲載した。
上記リンク記事以降に聴いたものではレナード・ローズのライヴ録音(DOREMI)が良かった。やや渋めの伸びのいい音で要所を押さえながらしみじみ上品に語る。壮年期のデュトワの指揮はシャープで充実、音質も鑑賞しやすい。
Leonard Rose plays Dvorak, Tchaikovsky, Beethoven &Saint-Saens
Leoanrd Rose: The Complete Concerto & Sonata Recordings<完全生産限定盤>