アフターアワーズ

文化・社会トピック切抜き帖

『高松宮日記』【「天皇の弟」の複雑さ】


高松宮宣仁親王『高松宮日記』(中央公論社;1995年~1997年)昭和天皇の弟が1921年~1947年まで書き残した日記。第1巻で頻出するいわゆるお付きへの辛辣な所感が面白い。日記の公刊に同意した喜久子妃殿下が「これは当事者の遺族に申し訳ない」と憂慮したほど。中盤以降の巻、太平洋戦争開戦直前からの記述は戦況を詳細に書き留める一方、結構スタンスのふらつきもあり、昭和天皇が不審の目を向けた背景がうかがえる。「天皇の弟」の立場の難しさを考える上でも興味深い史料。本書を基にしたドキュメンタリー→https://youtu.be/S6CeRM-8ai0#高松宮日記 #高松宮宣仁親王 #中央公論社 #昭和史 #皇族 #日本政治外交史 #戦前政治 #読書 #本の紹介 #動画