〔曲目〕※全てJ.S.バッハ作曲※
カンタータ「心と口と行いと生活で」BMV.147より「主よ、人の望みの喜びよ」
ゴルトベルク変奏曲BMV.988
ピアニスト髙橋望は毎年1月に行うJ.S.バッハのゴルトベルク変奏曲を弾くコンサートや先立って催すレクチャーが心ある音楽ファンから支持されてきた。2018年の春夏には同じバッハの平均律クラヴィーア曲集第1巻のCDリリースやコンサートがあり、CDは雑誌「レコード芸術」特選盤となり、その実力を広く印象付けた。
本年の演奏は2018年と基本姿勢は共通だが響き全体のアップダウンの稜線が丸く滑らかになり、一音一音の抉りも一層洗練された。個々の変奏の特色を鋭く描きつつ、変奏同士がお互い呼び合う趣が漂い、作品全体の調和が的確に浮かび上がっていた。それゆえか濃密な時間の割に疲労感とは無縁で気持ち良く帰れた。
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J.S.バッハ: ゴルトベルク変奏曲 BWV.988 髙橋望
J.S.バッハ: 「平均律クラヴィーア曲集」第1巻BWV.849-869(全曲) 髙橋望
シューベルト:ピアノ・トリオ第2番 Op.100 D.929; シベリウス:ヴァイオリンとピアノのための小品 Op.81-3, 他/新井淑子(Vn)、セッポ・キマネン(Vc)、高橋望(Pf)