アフターアワーズ

文化・社会トピック切抜き帖

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

2215試合の重み【鉄人・衣笠祥雄さん】

鉄人。#衣笠祥雄 #広島カープ #永久欠番 #背番号3 #鉄人 #殿堂入り #国民栄誉賞 #正力松太郎賞 #赤ヘル軍団 #日本プロ野球 #プロ野球 #セリーグ #広島アスリートマガジン #2018年 #6月号 #山本浩二 #古葉監督 #古葉竹識 いま改めて思う。日本プロ野球におい…

My Favorite Things:メニューイン&グラッペリ【巨匠同士の小粋なお喋り】

いわゆるクロスオーバーのはしり。グラッペリがメニューインに書いた曲が意外と普通でガクッとくる以外は心和む時間。#メニューイン #グラッペリ #夢の共演 #クロスオーバー #クラシック音楽 #ジャズ #ヴァイオリン #emi グラッペリのキュッと響く音色、メニ…

My Favorite Things:園田高弘のフランス音楽【流麗、耽美、お洒落】

ひとは見かけによらぬもの。フランクの曇りのないタッチにたちこめるロマンの香りの濃さ。ドビュッシー、ラヴェルはディテールを明瞭に捌きつつ、うっとりするほど流麗な仕上げ。サン・サーンス、プーランクの洒落っ気への対応力も鮮やか。1960年代、ベルリ…

中曾根康弘vs石原愼太郎【風見鶏と太陽族の原体験】

中曾根康弘氏は対談好きでもあった。相手はキッシンジャーから長嶋茂雄(かつて中曾根氏は長嶋氏所有の家を借りていた)まで幅広い。特に面白く、ボリュームのあったのが石原愼太郎氏との対談。『永遠なれ日本』(2001年)では冒頭、お互いの少年、青年時代…

中曾根康弘・元首相100歳【「反権威」で小澤征爾氏との縁も】

View this post on Instagram A post shared by Tadashi Nakagawa (@choku_nakagawa) www.instagram.com 物心ついて名前を知った最初の政治家の一人がいまだ存命というのは不思議な気持ち。堂々たる体躯。陣笠議員時代から大げさに天下国家を語り、外遊に精…

My Favorite Things【ズッカーマン〔vn.〕、クーベリック指揮、バイエルン放送響のチャイコフスキー】

ズッカーマンのヴァイオリン、エネルギーの強さ、音の張りと艶、慣習的な改変を排した解像度の高いディテール処理。ライヴでこの水準は驚異。クーベリックの録音については「好演率は高い反面、何かひと押し足りない」と思うことが多いが、本アルバムの指揮…

9/22【阪田知樹ピアノ・リサイタル@麻生市民館】

地元のタウンニュースに阪田知樹のリサイタルの広告❗#阪田知樹 #リサイタル #新百合ヶ丘 #2018年 #5月25日 #9月22日 #麻生市民館 #クラシック音楽 #コンサート #タウンニュース #タウンニュース掲載 シューマンの交響的練習曲をメインにクライスラー(ラフマ…

My Favorite Things:中曾根康弘『天地有情』

「自己主張と自己弁護の香りがかなり強烈」(中曾根氏本人による後記より)ながら伊藤隆、佐藤誠三郎の両先生の存在が利き、保守から見た戦後政治が人間の動きの見える形で起伏豊かに語られる。首相時代の日記の参照を許されたのも大きい。末尾の21世紀の日…

驚き!若松からワインが登場【新たな北九州の名物に!?】

将来御奉仕する神社が福岡県北九州市にあることは以前記した。 choku-tn.hatenablog.com 何とその北九州市でワイン醸造に成功したひとが現れた。 mainichi.jp(2018年5月23日) www.asahi.com(2018年4月8日) mainichi.jp(2018年3月4日) www.nishinippon.…

My Favorite Things:ストリングス名曲集【オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団】

100万ドルサウンドの粋を集めたアルバム。光沢と上品なうねり。弦楽器の量感はもとより、オーボエなど木管楽器のビロード系の音色が耳に残る。今後未来永劫絶対出ない、聴けない性質のサウンド。#クラシック音楽 #オーマンディ #フィラデルフィア管弦楽団 #…

My Favorite Things:岩城宏之『楽譜の風景』(岩波新書)

楽譜から見えてくるクラシック音楽の面白さ、指揮の核心、音楽家の人間的断面を洒落た筆致で綴る。1982年~1983年にかけて書かれたもの。岩城さんは病気する前で世界のあちこちでブイブイいわせていた。従って海外ネタが多く挟まれ、有名なメルボルンにおけ…

My Favorite Things:ズッカーマンの振る英国音楽

誰ひとりズッカーマンに指揮をして欲しいひとはいるまい。しかしこの弦楽主体の英国音楽アルバムはRPOの好演に助けられ、優しいタッチのサウンドで聴き手をしっとりさせる。揚げひばりのほのかな光沢の澄んだヴァイオリン、「In Moonlight」のベルベット調の…

5/19昼公演【劇団ズッキュン娘「夢で逢いま笑」男性キャスト】

本日はこちら。日本語の芝居を見るのは超久々。解散したアイドルユニットのリーダーが自裁しかけた芸人と組んで漫才師を目指し、コンテストに挑むストーリー。無理のない作りでテンポが良く見やすい内容だった。友人のアーティスト黒田玲兎は劇中のユニット…

妖精が舞台で躍る【黒田玲兎出演「夢で逢いま笑」】

端麗な容姿と無限の引き出しを兼ね備えたアーティスト、黒田玲兎についてはこちらの記事で詳述した。 choku-tn.hatenablog.com ピアニスト、ヴォーカリスト、作編曲家として多様式のスタイルによるライヴで会場の空気を掌中にする彼。もうひとつ舞台俳優の顔…

My Favorite Things【園田高弘の弾くドビュッシーの練習曲】

こういう顔したピアニストが透明にして艶の漂う響きを奏でる。だから演奏、音楽は面白い。#クラシック音楽 #園田高弘 #ドビュッシー #ラヴェル #サンサーンス #練習曲集 #第1巻 #ピアノ協奏曲 #みかけによらず #ピアノソロ #放送録音 課せられた要素を綿密に…

5/16【阪田知樹ピアノ・リサイタル@浜離宮朝日ホール】

本日はこちら。#阪田知樹 #クラシック音楽 #ショパン #ドビュッシー #リスト #ピアノソロ #コンサート #浜離宮朝日ホール #2018年 #5月16日 「ドビュッシーへのオマージュ」と銘打たれたコンサート。 《曲目》 阪田知樹〔p.とお話〕 ショパン:バラード第1番 …

My Favorite Things:『ドルチェで行きましょう』【名指揮者とボストン響の素顔】

ボストン交響楽団で第1ヴァイオリン奏者などを約30年務めた著者の音楽的回想録。大指揮者のエピソードが毒を秘めたユーモアにくるまれて次々登場。巷にあふれる「クラシックちょっといい話」みたいな本の元ネタのひとつ。たちの悪い本だと出典なしで流用され…

園田高弘とカラヤンの共演が初CD化【「帝王」が「気さくなお兄さん」だった頃】

本記事の園田高弘とカラヤンの共演がついに聴ける。1999年2月18日、日本経済新聞朝刊「私の履歴書」。http://tower.jp/item/4731252/#カラヤン #nhk交響楽団 #1954年 #園田高弘 #ベートーヴェン #ピアノ協奏曲 #ピアノ協奏曲第4番 #クラシック音楽 #ライヴ録…

5/13【ラザレフ指揮、日本フィル、阪田知樹〔p.〕】

本日はこちら。#ラザレフ #日本フィル #日本フィルハーモニー交響楽団 #グリーンホール #阪田知樹 #シューマン #チャイコフスキー #ワーグナー #母の日 #母の日プレゼント #5月13日 #2018年 #クラシック音楽 #コンサート かつて読響の顔だった藤原浜雄がゲス…

優勝とチーム内ライヴァルの重要性【田淵幸一氏が抱いた羨望】

4月27日、TBSラジオは同月23日に逝去した衣笠祥雄さんを追悼する番組を放送した。 www.tbsradio.jp この中で田淵幸一氏の次のような発言が強い印象を残した。 (コメント出演した山本浩二氏の発言を聞いて)僕はチーム内に同格のライヴァルがいなかった。タ…

My Favorite Things:『《昭和80年》戦後の読み方』(文春新書、2005年)

単に日本の戦後のみならず、近代からの日本や日本人の特徴が世界の思潮にどう向き合ってきたか、アメリカの影響圏のあり方、そして憲法改正と日本人のこれからまで論じる。各々の発言を長めに連ねた編集が好ましい。西部氏の発言の端々には後の彼の運命が透…

掛布雅之氏と江川卓氏が10年ぶりにコンビでテレビ解説

10日、G+/BS日テレ/日本テレビ系で10年ぶりに2人が同じブースで解説した。掛布氏が江川氏のカーブをスタンドに叩き込んだ初対決から約40年。両者ユニフォーム着ての対決を見たいもの。#読書 #角川新書 #掛布雅之 #江川卓 #プロ野球中継 #日本テレビ系 #伝統…

要望に応えスタイルの違う文章を書く難しさ

ブログの連続日数が158日で途切れた。最近は仕事の忙しさにかまけてインスタグラムに上げたものにコメントを付けるだけが多く、いつ一端ひと区切りつけようかと考えていたが、きっかけは8日に訪れた。 趣味と実益を兼ねてCDレビュー、演奏会などのPR文、アー…

My Favorite Things:ルドヴィート・カンタのリベルタンゴ

ルドヴィート・カンタの弾くリベルタンゴが絶品。メロディの歌わせ方の上品な艶。メインのマイケル・ダウス〔vn.と指揮〕、OEKの「2つの四季」も決して悪くないけどついつい終わりから聴いちゃうCD。#oek #カンタ #ルドヴィートカンタ #ダウス #マイケルダウ…

ようやくひもとける『金鍾泌証言録』

ようやっと神奈川県立図書館がリクエストに応じてくれた。韓国政界きってのNo.2として重きを成した人物の回想にじっくり耳を傾けたい。#読書 #これから読む #図書館 #リクエスト #金鍾泌 #証言録 #回想録 #韓国 #韓国政治 #日韓関係 #ナンバーツー #JP #中曽…

My Favorite Things Special:こどもの日編【10代となった方に読んで欲しい本5冊】

近所の図書館でやっていた表題の掲示のひそみにならって。 サー・アーサー・コナン・ドイル『シャーロック・ホームズの冒険』(偕成社文庫) 超人的な能力を持つ探偵、平凡だが情に厚いパートナーの存在、ちょっとした発端から顔を出す恐るべき犯罪などキャラク…

衣笠祥雄の記録を繋いだ阿南準郎監督【三原脩からの影響】

[https://www.instagram.com/p/BiW24bvhMGW/:title=「67年秋、近鉄へのトレードを通告された広島の阿南準郎は、引退を決意した。30歳になり、そろそろ将来の生活設計を考えねばならなかった。《パのお荷物》と軽べつされているボロ球団へ移籍しても、明るい…

憲法第9条制定の背景を秘し創作した「意義」を語り続けた幣原元首相

幣原喜重郎元首相が衆議院議長時代の1951年に日本国憲法第9条制定の意義を綴ったとされる原稿が宮城県で見つかったという。 mainichi.jp 内容は『外交五十年』に記されたものとほぼ同様で軍備全廃の意義を謳ったもの。しかし幣原氏が憲法第9条を組み込んだ理…

My Favorite Things:岩見隆夫『陛下の御質問 昭和天皇と戦後政治』

昭和天皇が内奏や閣僚、官僚などの情勢説明の折に発した質問、漏らした言葉から浮かび上がるもうひとつの戦後政治。園遊会におけるユーモラスさとは違う、特有の時局観、人物観を抱き、はらわたの巻き方の複雑な昭和天皇の一面が覗く。取材に対して饒舌に応…

あの時の君は若かった【1994年BPhヨーロッパ・コンサートの映像】

5月1日はベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の創立記念日。1991年から毎年欧州統合推進のため、ヨーロッパの名所旧跡や由緒ある文化施設でヨーロッパ・コンサートを行っている。 こちらの映像は1994年、マイリンゲンでのライヴ収録。 Beethoven: Piano Conc…