2017-01-01から1年間の記事一覧
最も敬愛する児童文学作家、マイケル・モーパーゴに2017年末の叙勲でナイトの称号が贈られた。 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171230-42521024-bbc-int 彼は主に第1次大戦の時代を舞台に戦争の周辺で生きる人々や動物に纏わる物語を作ってきた。『戦…
日頃、民放地上波は殆ど見ないがいま神社実習のために福岡県北九州市に滞在中で宮司を務める祖父の家に身を寄せており、宮司の見たがる民放地上波に付き合っている。 28日はテレビ朝日系の「池上彰のニュースそうだったのか!!」を見た。 http://www.tv-asahi…
27日放送のNHK-Eテレ「ねほりんぱほりん」のテーマ は「養子」。養子として育ったひとの葛藤の人生が語られた。しかし正直あまり面白くなかった。 2015年2月、安倍首相の実弟で生まれてすぐ母方の実家岸家の養子となった岸信夫・元外務副大臣が祖父と自身の…
東洋工業(現、マツダ)のエンジニアとしてロータリーエンジンの実用化に尽力、後にマツダの社長や会長も務めた山本健一氏が12月20日に老衰で逝去した。95歳だった。 困難とされたロータリーエンジンの実用化の成功に貢献し、マツダに特徴ある自動車メーカー…
アメリカ、チャイナ、UK、ロシア、フランス、ドイツ。 日本は上記6カ国と常に密接な関係を保つことが求められる。逆に言えばこの6カ国との関係が良好なら他の国との関係はおのずからうまくいく。世界の殆どの国は歴史上この6カ国の支配下におかれた経験を持…
2012年マスターズに石川遼が特別招待されたとき、一部の選手から「エルスこそふさわしかったのではないか」と声があがった。 18年連続出場中だったエルスはこの年のマスターズ出場を逃した。確かに実績、ゴルフ界への貢献、そして殿堂入りの翌年という要素を…
「宮司代務者」富岡長子は当時、どんな心境でこれを書いたのだろうか。 4ヶ月後、富岡八幡宮は神社本庁包括下を離れ、富岡長子は「宮司」と名乗った。そして正月を控えたいま、この世のひとではなくなった。 神社神道の側から言えば離脱していたおかげで横溝…
青春の一部だった指揮者・作曲家 今から20年ほど前、NHK教育「N響アワー」で「長い名前の指揮者だなあ」と思いながらプロコフィエフやシューマンを聴いたのがミスターSことスタニスラフ・スクロヴァチェフスキとの出会い。その後、読売日本交響楽団やNHK交響楽…
カラヤンから3大テノールまで ①ユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団/THE GLORIOUS SOUND of CHRISTMAS(ソニークラシカル) きよしこの夜~グローリアス・サウンド・オブ・クリスマスLP時代、アメリカにおけるベストセラーアルバム。バーン…
お茶の間で味わう師走の楽しみ 日本の楽壇の12月といえばベートーヴェン:交響曲第9番。というわけで今日は日本人指揮者の「第9」CDを5点セレクト。 ①山田一雄指揮、京都市交響楽団(タワーレコード×ビクター) ベートーヴェン:交響曲第9番/山田一雄(指揮)…
「ボトムアップ型セールス」のスキルを発信 皆さんが例えば家電を買うとき、タイプ①・②どちらの店員から買いたいだろうか。 ①問い合わせた瞬間、商品に関する言葉の洪水を浴びせ、とにかく買って欲しいエネルギーハンパないタイプ。 ②まず当方の興味・趣向、ニ…
錆びついた師走の風物詩 NHK-FMは長年師走にバイロイト音楽祭の放送を行っている。昔は柴田南雄の解説で幾多の名演奏を好楽家の部屋に届け、日本のワーグナー受容促進に寄与した。しかし現在のバイロイト音楽祭は「バカロイト音楽祭」と呼ぶ方がお似合い。歌…
「地球儀を俯瞰する外交」に要人輸送機は不可欠 河野太郎外務大臣は12月18日の自由民主党外交部会、同19日の閣議後記者会見で外務大臣が外遊する際、民間機を使っているため海外との外交上のハンデキャップが生じているとして再来年度の予算で「外相専用機」…
老いゆくなかで奏でた清澄な息遣いの歌 残念ながら若杉弘(1935-2009)の素晴らしい演奏を生では聴けなかった。私がクラシックを聴き始める1995年秋の少し前がこの指揮者の全盛期だったから。もちろん若杉は亡くなる1年ほど前までコンサート、オペラの両面の…
気鋭の指揮者とオーケストラがさらにワンステップ踏み出す 今夜はなかのZERO大ホールで行われたこちらの公演に足を運んだ。創立60周年という佐多達枝・河内昭和バレエスタジオの第56回発表会。 私が観賞したのは第2部の合唱舞踏劇「戴冠ミサ」のみ。簡単に言…
何とも嬉しい偶然 毎年恒例のチャートの発表。 tower.jp 2017年輸入盤第1位はこちらのアルバム。 tower.jp 実は私、本アルバムのレビューをタワーレコードのフリーマガジンintoxicate#126(2017年2月)に寄稿している。 mikiki.tokyo.jp ありがたいことに読…
アメリカ国民の「民意」と中東の「現実」に基づく20年越しの決定 12月6日にアメリカのトランプ大統領はエルサレムをイスラエルの主張通り同国の首都と認め、アメリカの大使館を移転すると表明した。1995年、アメリカ議会は首都をエルサレムと認め、大使館を…
半世紀前の風景 晩年、サイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管弦楽団のリーダー格だった潮田益子(1942-2013)はソリストとして脚光を浴びた1967年と1968年にバルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番の音源を遺している。幼少期から才能を発揮し、シゲティに…
投稿採用特典がようやっと手元に 2017年9月3日放送のNHK-FM「きらクラ!」で私の投稿が採用されたことは以前のブログで記した。 choku-tn.hatenablog.com 「きらクラ!」では番組内で投稿が採用されると特典として「ご自愛ステッカー」が送られる。早速スタ…
神童から大音楽家への道程 サー・ユーディ・メニューイン(1916-1999)は約70年の音楽人生の後半、指揮活動に力を注いだ。巧みなバトンテクニックは持ち合わせず、響きが整っていない録音も多い一方、生まれ持っての音楽の核心を見抜く洞察眼から導かれた、エ…
3イニングと2連投の奇跡 福岡ソフトバンクホークスのデニス・サファテ投手は日本シリーズMVPとシーズンMVPの2冠に輝き、加えて年度球界最高の功労者に贈られる正力松太郎賞も受賞した。外国人投手として「MVP2冠」は53年ぶりと報じられた。その53年前の1964年…
クラシックコンサートポスターの「常識」を吹き飛ばす 先般のブログで指揮者の水野蒼生が主宰する新感覚、かつ正攻法のクラシックピアノライヴパフォーマンス「東京ピアノ爆団」を取り上げた。 choku-tn.hatenablog.com 公演を約2ヶ月後に控え、webポスター…
2017年12月10日 ヴァイオリンの帝王、ヤッシャ・ハイフェッツ(1901-1987)の没後30年の命日。晩年の15年間引退生活だったので「昔の音楽家」と思われがちだが、実際はほぼ20世紀全体を生き抜いた。無敵のテクニック、音色のパレットの豊かさ、品の良いポルタ…
池田勇人と田中角栄の人気の影で 戦後最も長期間(2798日)首相の座にあり、日韓国交正常化や小笠原諸島と沖縄の返還を成し遂げ、1970年大阪万博も成功させ、退任後にノーベル平和賞を受賞した佐藤栄作(1901-1975)。在任期間の長さ、業績の数々、功罪相半…
もう好きなものしか指揮しない ロシア革命は悲劇 ロシアの重鎮指揮者で読売日本交響楽団名誉指揮者のユーリ・テミルカーノフ(1937-)が2018年2月の客演を前に読売新聞のインタビュー取材に応じた(サンクトペテルブルク、モスクワ支局花田吉雄、12月7日朝刊…
日韓国交正常化に尽力した金鍾泌・元韓国国務総理の証言録の日本語版が新潮社から刊行され、その出版報告会に中曾根康弘元首相が出席、挨拶したという。 www.sankei.com 金鍾泌氏は韓国政界有数の知日家。日韓国交正常化の交渉過程で懸案だった日本の経済協…
作曲者ゆかりのひとから体得したフランス音楽 以前のブログで池辺晋一郎氏がFMで話した園田高弘さんのラヴェルの協奏曲にまつわる挿話を紹介した。 choku-tn.hatenablog.com 「ドイツ3B」のイメイジの園田さんだがパリでラヴェルと親交のあったマルグリット・…
秋に集う東西の大顔合わせ 夜の部を鑑賞。 過去の歌舞伎は国立劇場もしくは新橋演舞場の公演で歌舞伎座は初訪問。 江戸古典、上方和事、新歌舞伎の傑作が一度に観られる演目にひかれた。 仮名手本忠臣蔵:五段目・六段目 落語「中村仲蔵」が好きなので楽しみに…
「相撲ブーム」と言われた昨今。私は内心戸惑っていた。「土俵の充実」は全く感じられず、稽古不足のタポタポした力士が立ったそばから手をついている相撲ばかり。90日間「満員御礼」の内実はお寒い限りだった。そこに起きた土俵内外の騒動は大相撲の屋台骨…
☆スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮、読売日本交響楽団/ブルックナー:交響曲第5番(Columbia)ブルックナー:交響曲第5番 ☆スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮、読売日本交響楽団/シューマン:交響曲全集(Columbia)シューマン:交響曲全集 ☆スタニ…