アフターアワーズ

文化・社会トピック切抜き帖

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

8/23「東京ピアノ爆団」@吉祥寺【奇跡の夜、再び燃え上がる】

超絶技巧の剛速球ピアノ演奏をライヴハウスで盛り上がりながら味わう。それが指揮者・クラシカルDJの水野蒼生が主宰する魅惑の時間「東京ピアノ爆団」。既に3回を数え、2018年2月には関西進出も成功させた。 choku-tn.hatenablog.com choku-tn.hatenablog.com…

9/12「Yellow Lounge Tokyo 2018」【チームラボ×DGGアーティストによる音楽創造空間】

2018年9月12日、名門ドイツ・グラモフォンによる超感覚クラシックライヴ空間「Yellow Lounge Tokyo 2018」が《チームラボ》との共同作業で開催。出演はアリス沙良オット、ミッシャ・マイスキー、山中千尋、そしてクラシカルDJのAoi Mizuno(水野蒼生)!http…

7/29NHK-FM「ブラボーオーケストラ」【外山雄三のヴァイオリン協奏曲第1番】

www4.nhk.or.jp 2018年2月22日、ザ・シンフォニー・ホールでのライヴ収録。1963年に当時のNHK交響楽団コンサートマスター海野義雄のために書かれた作品。作曲者いわく「自らの手がけたヴァイオリン協奏曲(計3曲)のなかで最も充実した内容」。 解説の伊東信宏…

トム・ワトソン「聖地」でエージシュート達成【全英シニアOP】

2018年全英シニアオープンの舞台は近代ゴルフの聖地スコットランドのセントアンドリュースオールドコース(7,216ヤード・パー72)。予選ラウンドではヒメネス-ランガー-トム・ワトソンという豪華なペアリングが実現。しかも首位タイのヒメネスを筆頭に3人揃っ…

7/28「生誕120周年記念《近衞秀麿再発見》」@明治学院大学

本日はこちら。#明治学院大学 #記念館 #礼拝堂 #アートホール #近衞秀麿 #近衞秀麿再発見 #シンポジウム #トークコンサート #白金高輪 #クラシック音楽 #7月28日 #2018年 #パレットゾーン白金 #水谷川優子 #黒田亜樹 #岡部真一郎 #岩野裕一 #藤田由之 #イン…

【再掲】『村山富市回顧録』2018年1月文庫化

革新の中で何かを成したと言える数少ない政治家。他には飛鳥田一雄氏くらい。筋は硬いが独特の狡さがあって現実とうまく折り合いをつけた。それが社会党、社民党の衰退に繋がったのは皮肉。原書は2012年5月刊行、2018年1月文庫化。#村山富市 #元首相 #岩波現…

江夏豊『燃えよ左腕』【不滅の奪三振王、その半生】

著者の愛読書『燃えよ剣』(司馬遼太郎)をもじったタイトルが泣かせる。波乱の生い立ちから左腕で掴んだ栄光と暗部まで。朴訥な語り口に計り知れない情熱、探求心、強烈なプライドが滲む。読み手の身体を熱くする1冊。#江夏豊 #阪神タイガース #南海ホーク…

指揮者ノーマン・デル・マーのアイロニー【EMI初のステレオ収録音源が蔵出し】

1983年刊行。1978年~1982年に「音楽の窓」や「音楽の友」に掲載されたコラムを集めたもの。カラヤンやポリーニなどのスター以外にフェラーラ、レッグ、タリアフェロ、マリア・ティポ、ノーマン・デル・マー、テレンス・ジャッド、シッパースといった顔ぶれ…

石原慎太郎『海の家族』【簡潔にして深淵】

表題の通り海、家族の絡み合う業が綴られた短編集。シンプルな文体に潜む棘のある余韻。死の香り。#石原慎太郎 #石原愼太郎 #文藝春秋 #短編集 #海の家族 #ヤマトタケル #死生観 #読書 #小説 #文學界 #2016年

タイガー・ウッズの新境地【第147回全英OPで6位タイ】

第2ラウンド後半からショット、パットのリズムが良くなり、第4ラウンドの前半までは10年ぶりのメジャー優勝を初の逆転で飾る勢いだった。残念ながら長くメジャーの優勝争いから遠ざかっていたので末脚のキレがなかった。しかしティショットでうまくボールを…

船村徹さんの人生の伏流水【私の履歴書】

高野公男さんの存在、友情と死が、本書そして船村徹さんの人生の核心。その通奏低音は美空ひばりさんや村田英雄さんとの挿話から演歌巡礼へ繋がる船村さん単独の物語にも流れ続ける。#私の履歴書 #船村徹 #日本経済新聞社 #読書 #演歌 #歌謡曲 #高野公男 #美…

ベルンハルト・ランガーの燻る思い【60歳で全英OP予選通過】

第147回全英オープンゴルフ選手権(カーヌスティゴルフリンクス)、2017年全英シニアオープン覇者のベルンハルト・ランガーが73-71=144(2オーバー)で予選通過を果たした。60歳以上の選手の全英オープン予選通過は2014年大会のトム・ワトソン以来。 mycaddie.…

スバルビルの新宿の目【7/21でビル閉鎖】

7月21日でお別れ。#スバルビル #新宿駅西口 #新宿の目 #新宿 #新宿西口 #解体 #7月21日ラスト #宮下芳子 学生時代から何度この前を通ったことか。この春以降は職場への経路だった。名残惜しい。

【第159回芥川賞】高橋弘希さん、4度目の正直

高橋弘希さん、第159回芥川賞受賞!3年前から注目していたので嬉しい。同世代だし。簡潔な言葉遣いの研がれた文面にはゾクッとする陰影がたちこめる。死への感受性の強さ。中村文則氏以来、久々に逸材と言える作家の受賞。#高橋弘希 #芥川賞 #第159回芥川賞 …

浅利慶太と石原慎太郎【日生劇場の興り】

浅利慶太、石原慎太郎が財界の大物と組んで幕を開けた日生劇場。その残照は現在も残っている。浅利慶太は7月13日に85歳で死去。#浅利慶太 #石原慎太郎 #石原愼太郎 #文春文庫 #日生劇場 #ベルリンドイツオペラ #武智歌舞伎 #武智鉄二 #わが人生の時の人々 #…

カラヤン指揮、WPh/ワーグナーライヴ1987【晩年の熱い叫び】

ジークフリート牧歌の沈み込む風情、ラストの低弦の一撃。カラヤンの心の呟き。#カラヤン #ワーグナー #タンホイザー序曲 #ジークフリート牧歌 #トリスタンとイゾルデ #前奏曲と愛の死 #ジェシーノーマン #cd #ウィーンフィルハーモニー管弦楽団 #ザルツブル…

ヘルベルト・フォン・カラヤンの命日に寄せて【1989年7月16日】

2019年には没後30年を迎える「帝王」。 1981年来日公演前インタビュー youtu.be TBSとテレビマンユニオンの企画によりパリのホテルで小澤征爾を迎えて行われた。早朝だったらしいがカラヤンはパリっと決めている。例え話が巧い。オペラへの愛情が覗える。カ…

園田高弘『ピアニスト その人生』【生涯現役の厳しい道】

演奏家としての矜持、カラヤンやチェリビダッケとの共演、欧州での苦労。日本語で読めるピアニストの自伝の最高峰。日本人の演奏家による著作物の頂点。基になった日本経済新聞「私の履歴書」のためのインタビューをまとめた池田卓夫氏の手腕の賜物。余白の…

7/14水野蒼生(Aoi Mizuno)と姿月あさと(元宝塚トップスター)のトークイヴェント@日比谷

2003年リリース。まったり系のクラシックとジャズを組み合わせたコンピレーションアルバム。素敵な試みと思うがこの種のCDを買う層は「どちらかでいいからもっと曲数聴きたい」のか、あまり受けなかった模様。いい並びで選んでいる音源も上々。#2003年 #ユニ…

カラヤン指揮、N響の「悲愴」【装い新たに】

1999年と2008年にDGGから日本限定で発売された音源。今回、キングインターナショナルはライヴ録音のテープを編集せずに用いた。なかなか生々しく十分鑑賞可能な音質。速球勝負を基調に時折緩い球も交え、はつらつとオーケストラを牽引。第1楽章中間部の粘る…

メータ指揮、LAPOの「ロマンティック」(Decca)【早く来すぎた全盛期】

ブルックナー(LAPO)が1970年、ワーグナー(WPh)は1966年のセッション録音。パリッと鳴る麗々しい響き。溢れるガッツと品の良さがうまく併存。メータの全盛期はここからの10年ほどだった。#クラシック音楽 #ブルックナー #ロマンティック #交響曲第4番 #19…

園田高弘の弾く「展覧会の絵」【ヤマハピアノで極めた頂点】

1992年セッション録音。手厚く明暗の行き交う冒頭のプロムナードから充実。強靭かつ軽重自在の弾きっぷりで各場面の面白さを描き、作品全体の交響的連続性もあぶり出す。リズムをシャープに決めつつ、線の太い輪郭で仕上げたラヴェルはユニーク。ヤマハピア…

石原慎太郎が「群像」で連載小説開始【怨みは消えた?】

石原慎太郎、作家生活60年余にして初めて「群像」誌に執筆!しかも長年書く書くと言ってきた家族小説の連載。奇しくも瀬戸内寂聴の連載も開始。#文芸誌 #雑誌 #群像 #講談社 #石原慎太郎 #石原愼太郎 #湘南夫人 #瀬戸内寂聴 #水に流す #小説 #2018年8月号 #…

メータ指揮、NYPのブラームス交響曲第4番【掘り出し物】

8枚組2,700円。正直言うと協奏曲が目当て。スターンとのヴァイオリン協奏曲は既所持だが音質が大きく向上、独奏の潤いや雄大さをふくよかに伝える。バックの立体感、低音の充実度も増した。交響曲第1番は過去アメリカでカセットテープのみ発売(1987年)され…

石原慎太郎・瀬戸内寂聴『往復随筆 人生への恋文』【密やかな交歓】

涙、夢、不可知なるもの…ひとの行く道に絡む様々な要素を二人の大人が綴り合う。どちらも簡素な骨格で行間の表情が豊か、深い余韻。脱帽。#文春文庫 #読書 #石原慎太郎 #瀬戸内寂聴 #立木義浩 #往復随筆 #随筆 #文士 #2008年 #大人の味 #石原愼太郎 #異種格…

『読売日本交響楽団創立50周年記念誌』(2012年刊行)

ずっと気になっていたがようやっと借り出してパラパラ。貴重な写真はあるものの所々記述が不正確。例えばマゼールが初めて振った日本のオーケストラは読響とされているが実際は東京交響楽団。また1963年の近衞秀麿、1981年のドラティ客演に本文で全く触れて…

園田高弘・カラヤン・NHK交響楽団・1954年【夜明け前の一期一会】

園田高弘とカラヤン指揮、N響の共演。当時25歳のピアニストはパールトーンの磨かれたタッチで生き生きと弾き進む。時折前のめり気味の躓きこそあれど堂々たるもの。カラヤンの指揮は意外とズッシリ。うまくソロを引き立てている。旧いが十分聴ける音質。#カ…

ヘルムート・ヴィンシャーマン(指揮とオーボエ)、ドイツ・バッハゾリスデン初期の名盤【J.S.バッハ:協奏曲集】

センセーションを巻き起こした1962年のバッハゾリスデン初来日直後のセッション録音。透明度が高い闊達に動く響きでピシッと決めた内容。ヴィンシャーマンのオーボエ、アクセンフェルトなどによるチェンバロも冴える。初期メンバーの名盤だが状態の良い中古…

水野蒼生が「Aoi Mizuno」でメジャーデビュー!【名門ドイツグラモフォンからクラシックミックスCD】

指揮者・クラシカルDJの水野蒼生が「Aoi Mizuno」としてメジャーデビュー!名門のドイツグラモフォンからレーベル史上初のクラシックミックスアルバムをリリース。今までクラシック音楽の入り口を開ける地道な取り組みを続けてきた彼が放つ閃光!2018年後半…

落語と故郷への愛を貫いた努力のひと【桂歌丸さん逝去】

嗄れ声なのに品を感じさせる端正な芸風の持ち主。正直言って長いこと「5代目圓楽とよくネタを交換したひと」という認識で従って高座を聞いたのも2回だけ。晩年圓朝ものに傾倒したが本当は軽いものが合っていたと思う。 5代目圓楽や米朝の色気も談志のカリス…