2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧
取るべきひとが取れた 2月25日に閉幕したピョンチャンオリンピックで日本選手団は過去最多の計13個(金4・銀5・銅4)のメダルを獲得した。競技・種目が以前より増えているとはいえ、まぎれもなく快挙。選手の皆様には心からの敬意と感謝を表したい。 メダル増の…
「理想の監督」はハワイで悠々自適 子供の頃は西武ライオンズのファンだった。特に秋山幸二が好きで日本シリーズのバック転ホームインをテレビ中継で見た時の驚きは未だに鮮明。またチームを率いる森祇晶監督にも子供ながらに注目していた。きっとこのひとは…
クラシックを聴き始めて間もなく、学校帰りに図書館へ通いつめてピエール・ブーレーズ指揮、バイロイト祝祭管弦楽団によるワーグナーの楽劇「ニーベルンクの指環」(パトリス・シェロー演出)のLDを見た。 ひんやりしたエッジの鋭い響き、無駄を排したモダンな…
2018年2月25日 サローネ・フォンタナ ヴァイオリン:菊池武文、谷崎大起 ヴィオラ:世川すみれ チェロ:渡邉ゆかり ピアノ:三好駿 案内:水野蒼生 〔演奏曲目〕 ワーグナー(三好駿編曲ピアノ五重奏版):楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲 ドビュッシー:弦楽四…
スピードスケートをきちんと見るのはほぼ4年に1度のオリンピックのみという体たらくだが毎回ウキウキするのがラスト1周を告げる鐘の音色。なぜ、どこのオリンピックでもあの音は綺麗で見るひとの心を波立たせるのか。 2月24日、髙木奈那選手が金メダルに輝い…
ピョンチャンオリンピックでの日本のメダル獲得数が冬季五輪過去最多となり、表彰式を見る機会が続いた。 choku-tn.hatenablog.com 竹田恆和IOC委員はこの記事の後も引っ張りだこ。小平奈緒選手が金メダルを獲得したスピードスケート女子500メートル、日本チ…
日本経済新聞の運動部で30年以上野球を担当し、定年退職後の現在も同新聞にコラム「選球眼」を執筆する浜田昭八(1933-)が20世紀終盤に新聞連載し、書籍化されたのが『監督たちの戦い』(日経ビジネス人文庫、上下巻;2001年)。プロ野球監督の本質である…
スピードスケートはメダルなしに終わったソチオリンピック後、招聘されたオランダ人のヨハン・デ・ヴィットコーチのもと、方針を一新。 大会前に練習風景のVTRを見た。速い髙木美帆選手に他のメンバーがついて滑る。 髙木美帆選手「このラップタイムは(佐藤)…
1974年、近鉄バファローズの監督に就任した西本幸雄(1920-2011)は低迷の長いチーム刷新のために一大決心をした。クリーンアップの一翼の土井正博、元首位打者の永淵洋三、勝負強い打撃で鳴らした伊勢孝夫のベテランの主力3人を次々と放出したのだ。西本の…
タワーレコードのフリーマガジン「intoxicate」#129のコラムで俵孝太郎氏が朝比奈隆のベートーヴェン交響曲全集を取り上げた。 choku-tn.hatenablog.com 俵氏は既発売の朝比奈隆のベートーヴェン交響曲全集のCD・DVDの全てについてコメントしたが、何と2018年…
ピョンチャンオリンピック、2月18日のフィギュアスケート男子シングルの表彰式で羽生結弦、宇野昌磨、ハビエル・フェルナンデスの各選手にメダルを授与したのは竹田恆和IOC委員(JOC会長)。なお竹田氏はノルディック複合個人ノーマルヒルのメダルプレゼンタ…
チャップリンメロディはフィギュアスケート男子シングルの人気プログラム。すぐ思い出せるだけでも織田信成氏の2009-2010シーズンFS、ハビエル・フェルナンデス選手の2017-2018SPが挙げられる。 「喜劇王」サー・チャールズ・チャップリン(1889-1977)は出演・…
フィギュアスケート男子シングルの宇野昌磨選手は2017-2018シーズンのショートプログラムにヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲集「四季」の「冬」を使用。ピョンチャンオリンピックで団体戦、個人戦の両方において100点超の好演を見せた。 www.sponichi.co.…
イゴール・マルケヴィッチ(1912~1983)は日本の楽団と壮年期から晩年まで断続的に縁を保った指揮者。日本フィルからは名誉指揮者の称号を贈られ、死の二ヶ月前には耳の病気の影響でほぼ聴力を失った状態ながらNHK交響楽団と東京都交響楽団に客演している。…
夏場の氷代稼ぎコンサートでよく取り上げられるのが「三大交響曲」と言われるベートーヴェンの交響曲第5番、シューベルトの交響曲第8(7)番「未完成」、ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」。 誰がこう呼び始めたかは不明だが読売日本交響楽団は「三…
エフゲーニ・スヴェトラーノフ指揮、NHK交響楽団/ベートーヴェン:交響曲第9番 佐藤しのぶ〔ソプラノ〕 永井和子〔アルト〕 市原多朗〔テノール〕 多田羅迪夫〔バス〕 国立音楽大学〔合唱〕 1995年12月23日(土)NHKホール 自らの意思で行った初めてのクラシ…
1956年コルティナダンペッツォオリンピック男子回転の銀メダリストで引退後は保険業界に転じて活躍した一方、IOC委員を約30年務めた猪谷千春(1931-)氏が半生を振り返りつつ、IOCとオリンピックの舞台裏を分かりやすい文章でつづった1冊。 IOCの役割、その…
指揮者・水野蒼生が代表を務めるオーケストラO.E.Tのメンバーなどによる室内楽公演「Salon」については以下の記事で紹介した。 choku-tn.hatenablog.com 今回はプログラムに焦点を当てて綴ってみる。 ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」より前奏曲(三…
NHK-FM「クラシックの迷宮」の2月10日放送回は「音楽による札幌オリンピック回顧」と題して時代背景に触れながら、札幌オリンピックを音楽の面から見つめた。 www4.nhk.or.jp 先日のジョン・ウィリアムズのブログを書いた際に次は日本開催の五輪と考えていた…
1992年アルベールビルオリンピックフィギュアスケート女子フリースケーティング、伊藤みどりの演技。 youtu.be トリプルアクセルに関しては語り尽くされたので省略。個人的に忘れられないのは当時の採点システムでいわゆる技術点が出た後、解説者(たぶん五…
ヴィタメールのチョコレートが好き。花びらのはいつまでも見ていたい。 www.wittamer.jp
オリンピックの華といえば音楽やアトラクションが乱舞する開会式。過去そこで披露されたテーマ曲、ファンファーレのなかには閉幕後も語り継がれ、コンサートで取り上げられる「名曲」となった作品がいくつもある。例えば古関裕而が1964年東京五輪のために書…
1月に引き続き「高麗屋三代襲名披露公演」。 昼の部には七代目市川染五郎改め十代目松本幸四郎のみ登場。 春駒祝高麗 タイトル通りの縁起物。曽我兄弟の一場面による。梅枝が綺麗。錦之助は白く塗ると叔父さんの若いころにそっくりになってきた。 一條大蔵譚…
名護市長の仕事は名護市を豊かにし、市民の暮らしを良くすることのはず。ところが2期8年市長の座にあった稲嶺進はアメリカ軍普天間基地返還に伴う代替施設を名護市辺野古沖に設けることに反対することに狂奔し、灌漑施設の整備や難視聴対策など市民の死活問…
指揮者・水野蒼生が主宰するライヴハウスで味わう新感覚クラシックピアノソロコンサート「東京ピアノ爆団」の第3回公演が2018年2月4日、吉祥寺Star Pines Cafeで行われた。会場は満席の盛況。 本公演のコンセプトや出演者、主な曲目は以下の記事に記した。 ch…
2017年が没後40年だった指揮者レオポルド・ストコフスキー(1882-1977)のデッカ録音BOX。 豪華絢爛たるバッハ編曲集やロシア物、意外にスマートなシューベルト「未完成」まで聴きどころテンコ盛り。1972年のロンドン交響楽団との60周年記念コンサートを「ア…
指揮者坂入健司郎と川崎室内管弦楽団が2016年12月30日に行った楽団結成披露公演のライヴ録音がAltusから2018年3月10日発売される(予定)。オールモーツァルトでヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲K.364と交響曲第41番。クールでフレッシュ、色香も漂…
2018年1月第4週~2月第1週のNHK-FM「ベストオブクラシック」はシリーズ・オーケストラ・ジャパンの再放送。第3回の1月31日は2016年9月17日ライヴ収録のサッシャ・ゲッツェル指揮、神奈川フィルハーモニー管弦楽団の演奏会。 www4.nhk.or.jp 神奈川県在住約30年…