2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧
還暦を記念したアルバム。この時期のバーンスタインには舞台作品の失敗、夫人との別居から永遠の別離による終幕と殆どいいことがなかった。三浦淳史さんがライナーノーツで別居の理由を「天才のライフスタイル」としているのは奥ゆかしい。チチェスター詩篇…
3部構成の「リンカーンの肖像」は第3部にリンカーンの事蹟と名言を語るナレーションが入り、有名な「ゲティスバーグの演説」で結ばれる。1942年に国威発揚の意図から委嘱されたらしいが日本でよく作られた脳筋的音楽ではなく第1部の澄んだ情感、第2部のフォ…
日本映画史に残る名作、怪作は殆ど全てこのひとの筆から生まれた。本書の主題であり、題名が表す、共同脚本のプロセスの本質は畏怖すら感じるレヴェル。黒澤明監督の成功、失敗、美点、欠点、矛盾を最も公正に分析した1冊でもある。#読書 #文春文庫 #文藝春…
突き進んだかと思えばタメを作り、念押しする。そしてまた突っ走る。メータ全盛期の才気が押し寄せる。イスラエルフィルの一段腰の下りた凝集感のあるサウンドもいい。打ち物が腹に来る好録音。#黄金の1970年代 #デッカ #decca #ユニバーサルクラシック #ズ…
日本政府は先頃、新たな在留資格の検討に着手した。国の活力維持の観点において有為の人材が外国から来るのは素晴らしいこと。 しかし現在の日本は非常に不健全な形で外国人労働者が氾濫し、社会と当事者に双方にとって悪い状況になっている。新たな制度開始…
2018年は生誕100年。あまり盛り上がらず。 このベートーヴェン録音は3番や5番が意外にパッとしないからか、近年埋もれ気味。ただ1番と2番はシャキッと弾ける響き、そこから香る艶やかさにひかれる。WPhの鳴り物打ち物を動かす指揮者の操縦テクニックが全開。…
「ミスター危機管理」佐々淳行氏が10月10日に逝去、87歳。自慢話の多い面はあったが「国益重視」「治安を守る」という視点を分かりやすい言葉で広く知らしめた功績は大きい。R.I.P.#佐々淳行 #文春文庫 #読書 #訃報 #危機管理 #後藤田正晴 #戦後史 #10月10日…
各々の音色、響きの組み立て方や進行の違いが面白かった。ショパンはピアニストの引き出しを全てテストする作曲家だと改めて実感。#2018年 #10月6日 #クラシック音楽 #コンサート #ショパン #ピアノソロ #ピアニスト #スケルツォ第2番 #バラード #ワルツ #マ…
現役時代はもちろん、プロレス時代も記憶にない。ただ亡き父がファンだったらしく、相撲の話になると「輪島は強かった」と必ず言うので名前は子供の頃から知っていた。 映像で見ても右の絞り(押っ付け)、それをてこに繰り出される「黄金の左」からの強烈な…
以下の記事の続き。※一部ネタばれあり※ choku-tn.hatenablog.com choku-tn.hatenablog.com choku-tn.hatenablog.com choku-tn.hatenablog.com 第3位:六つのナポレオン(『シャーロック・ホームズの帰還』) 「雲をつかむような話」→「ホームズの地道な捜査」→…
F1を熱心に見ていた頃、1番好きだったドライバー。ベルガーがもたらしたホンダ第二期最後の優勝に生中継で接し、ジーンときたのを覚えている。#レーシングオン #racingon #三栄書房 #雑誌 #f1 #f1世界選手権 #ベルガー #ゲルハルトベルガー #マクラーレン #m…
「東京ピアノ爆団」、O.E.T、名門ドイツグラモフォンからクラシカルリミックスでメジャーデビュー、そしてユニバーサルミュージックが展開するイヴェント「イエローラウンジ」出演と驀進し続ける指揮者・クラシカルDJのAoi Mizuno。 style.nikkei.com 2018年1…
リズムの脈動を重視し、山と谷がきっちりつけられた滑らかに運ばれる音楽。ストリングスの鋭敏な反応、難所を楽々越えるブラスセクションの充実は言うに及ばず。重く、コクのあるティンパニがアクセント。キングレコードなどでデッカを担当した人物が語るシ…