アフターアワーズ

文化・社会トピック切抜き帖

オールドタイマーたちのマスターズ2018

プロゴルフ4大メジャーのひとつ、マスターズトーナメントは歴代チャンピオンが終身招待されるため、50代60代の選手も戦いの舞台に立つ。2018年はフレッド・カプルス(1959年10月3日生まれ)、ビジェイ・シン(1963年2月22日生まれ)、ベルンハルト・ランガー(1957年8月27日生まれ)の3人が予選通過を果たした。

1992年覇者のカプルスは殆ど毎年オーガスタで上位を賑わせる。背中に爆弾を抱えるため、パッティングの時に身体が早く起きがち。それでパターのヘッドが止まり出すとスコア伸びなくなるがパトロンを沸かせる魅力は健在。2000年覇者のビジェイ・シンは近年パッティングに苦しんできたが今年ニューポートビーチでようやっとチャンピオンズツアーの個人戦初優勝。前向きな気持ちでマスターズに臨めている。予選ラウンドで小平智選手と同組だった。なお小平選手は第3ラウンドをカプルスと回る。1985年と1993年にオーガスタを制したランガーは予選通過選手中最年長。チャンピオンズツアー通算36勝(2017年シーズン終了時点・歴代2位)を挙げている。2016年は第3ラウンドまで上位につけるなどマスターズでは燃える。

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「終身招待」とはいえ、そこはメジャーチャンピオン。どこかで本戦出場を取り止め、チャンピオンズディナーとパー3コンテストの出場のみになるのが普通。2016年のトム・ワトソンに続き、2018年は1998年覇者のマーク・オメーラ(1957年1月13日生まれ)がオーガスタに別れを告げた。昨年、全英オープン出場が最後になったオメーラは出場110回(予選通過66回)でレギュラーツアーのメジャーキャリアにピリオドを打った。1998年の年間最優秀選手、2015年に世界ゴルフ殿堂入りを果たした名手だが故障もありチャンピオンズツアーでチーム戦含めてわずか2勝なのは些か寂しい。

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全長7435ヤード、起伏たっぷりの難コースで予選を通ってきた3人のオールドタイマーには脱帽。かつてグリーンジャケットを手にした「マスター」はコースが長くなってもやはりオーガスタに来ると何か蘇るのだろう。