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山椒系ちょくの切り抜き帖

『レコードうら・おもて』【レッグ&シュヴァルツコップ回想録】

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「レコードの帝王」と称されたブロデューサー、ウォルター・レッグ没後40年。本書は夫人のシュヴァルツコップが亡き夫の遺した「まだ書いていない自伝からの頁」に自身の口述や仕事仲間の文章を加えてまとめた回想録。仮にレッグの単著だったら「うら」をもっと寸鉄釘刺す筆致で明かしただろう。原書刊行1982年、邦訳1986年。序文ヘルベルト・フォン・カラヤン。#クラシック音楽 #読書 #シュヴァルツコップ #ウォルターレッグ #レッグ #音楽之友社 #裏話 #回想録 #検閲あり #クレンペラー #ビーチャム

刊行当時、まだレッグと仕事した関係者の多くが存命だったのでマスタークラスなどで生活していたシュヴァルツコップは夫の遺稿をかなり「丸めて」いる。

レッグの画期的な業績は1930年代前半、採算性の厳しい企画を通すために前もって購入希望者を募り、その予約金を経費に充てる方法を編み出したこと。現代のクラウドファンディングのようなこの「協会方式」でヴォルフの歌曲シリーズ、エドヴィン・フィッシャーによるJ.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集、ビーチャム指揮のモーツァルト:歌劇「魔笛」全曲のレコード化などが実現した。なおヴォルフの企画は資金集めに苦労していたら日本から100人以上の予約があって一気に片付いたという。

ビーチャム、フルトヴェングラークレンペラーカラヤン、マタチッチ、カラス、そして夫人のシュヴァルツコップ・・・20世紀の大音楽家の多くと仕事をし、フィルハーモニア管弦楽団創立者でもあったレッグだが1963年にEMIを退職、1964年に楽団の解散を宣言(楽団はクレンペラーと楽団員を中心にまとまり自主運営で存続)して以降はシュヴァルツコップの録音やマスタークラス以外、表立った活動はなかった。

R.Strauss: Der Rosenkavalier / Herbert von Karajan, Philharmonia Orchestra, Elisabeth Schwarzkopf

Hans Hotter Sings J.S.Bach, Brahms, Schubert, Schumann, Loewe, etc