2019年には没後30年を迎える「帝王」。
1981年来日公演前インタビュー
TBSとテレビマンユニオンの企画によりパリのホテルで小澤征爾を迎えて行われた。早朝だったらしいがカラヤンはパリっと決めている。例え話が巧い。オペラへの愛情が覗える。カラヤンが日本でオペラを指揮しなかったのは痛恨事。これで日本におけるカラヤンの受容はだいぶ歪んだ。
1981年来日公演ライヴ映像
いわゆる「カラヤン組」とディスカッションしながら実相寺昭雄監督が演出した。「カラヤン映像」のスタイルに依りながら左手の撮り方、いきなり団員の顔をアップにするなど独自路線も発揮。オーケストラが男の芸術だった時代の遺産。
1984年大阪公演(放送用素材)
2008年にDVD化された映像だが別撮りのシンバルのインサートなど興ざめな細工が目立ち、見辛かった。こちらは無編集で音楽を堪能できる反面、たった3年でカラヤンが老いたことがはっきり分かる。レスピーギに先立つシュトラウスのドン・ファンでは直前までCDウォークマンを使って勉強していたチャイコフスキーの交響曲第5番の出だしを振る失態を犯した。
〔参考文献〕
リチャード・オズボーン『ヘルベルト・フォン・カラヤン』上・下(白水社)
- 作者: 眞鍋圭子
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2009/07/01
- メディア: 新書
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ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団/【DVD】ライヴ・イン・大阪 1984
【DVD】カラヤン指揮、BPh/ベートーヴェン:交響曲第4番・第5番
キーシン〔p.〕、カラヤン指揮、BPh/【SHM-CD】チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番、スクリャービン:4つの小品、練習曲作品42の5