アフターアワーズ

文化・社会トピック切抜き帖

【構造改革をサボり、朽ちる日本】箇条書き

選挙や内閣改造の度に構造改革の必要性を記してきた。日本は国のシステムから市井の問題まで構造改革を怠ってきたつけが蔓延している。このままでは朽ちていくだけ。もう今後は思い付いたことから随時書きなぐる。

1.電車の遅延が増えたのは駅自体を抜本的に作り替える、複々線化といった構造改革をせずに本数の増加、施設の改修、路線の延伸を重ねたから。

例えばホームを作りかえずにホーム上にエレベーターやエスカレーターを増やせば事実上ホームが狭くなり、乗客の行き来は難しくなる。当然電車に接触するリスクも増す。こんな当たり前のことが分かっていない。

遅延の原因は構造改革をサボった鉄道会社にあるのに乗客にそのつけを押し付けて「ホームの端を歩くな」などと説教までする。何様なのか。

今の状況でホームドアまで作ったら大地震の時にえらいことになるぞ。

 

2.高等教育の無償化を図るなら教育の構造改革をまず行うのが当然。

「6・3・3」を「5・4・4」に改め、中学校の最初の2年間で高校に進んでもらう生徒と社会に出て働いてもらう生徒に分ける。

高等教育の対象は

①頭が良くてお金のある家庭の子供

②頭はそこそこだがお金のある家庭の子供

③頭はいいがお金のない家庭の子供と決める(「頭」には芸術、スポーツ、エンタテインメントの才能も含む)。

そして③のみ高等教育を無償とする。

一方「頭はそこそこでお金のない家庭の子供」は高等教育には進ませず、4年もしくは5年制の職業訓練学校に行ってもらう。もちろん学費は無料。予め進む職種を決めてもらい、前半は基本知識の習得、必要な資格取得などに費やし、後半は現場で仕事する。学校の運営費を国と人手不足に悩む業界が折半し、後半の過程ではしっかりお給料も払う。そして学校出たら即入社。こうすればインチキ留学生やインチキ実習生に頼らずとも必要な業界に人材が供給される。

構造改革しないままの高等教育無償化はひとを堕落させるだけ。

 

3.社会保障の持続可能性を担保するには年金の構造改革をして受け取るひとの数自体を減らす必要がある。つまり年金の対象者は病気や障害で働けない、どうしても仕事がないひとに絞り、他の健康なひとたちは原則として自身の食いぶちは生涯自ら働くもしくは資産運用で稼いでもらう。こうしてもらうひとの数を減らせば、本当に困っているひとは十分な年金が行きわたる。現在のように給付の調整や保険料増、時期ずらしといったその場しのぎではいずれ行き詰まる。

また企業の社会保険料負担を減らし、その分は増税で賄うことも喫緊の課題。社会保険料の増加が給与の伸びが鈍い原因の一つだから。

 

4.子供の数を増やすことは個人の価値観やライフスタイルと関わることであり、なかなか難しい。ならば少なくとも今いる子供はみんな成人してもらわないと。親による虐待で殺されてはたまらない。虐待をする親の矯正は殆ど不可能なので一度でも虐待を疑われた親は養育権剥奪が妥当。子供は里親を見つけた上で国立の寄宿学校に入れて育てる。それこそ無償で最高の教育を受けさせれば災い転じてでエリートや一流スポーツ選手の養成につながる可能性もある。学校の運営費など将来巣立ったひとが国や社会に貢献してくれれば安いものだ。

「キヌ」と「サチ」【6/28に衣笠祥雄さんお別れの会】

4月23日に71歳で逝去した衣笠祥雄さんのお別れの会が広島市内のホテルで行われることになった。

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一般献花には多くのカープファン、衣笠ファンが列に並ぶだろう。

ときに衣笠さんの訃報を受けて多くの球界関係者が思い出を語った。それらを読んでいて興味深かったのは当時の監督やチームメイトが衣笠さんのことを話す際の呼び方。簡単に言って「キヌ」派と「サチ」派に分かれる。

「キヌ」派の筆頭は衣笠さんとYK砲を形成した山本浩二氏。「サチ」派の有名どころは古葉竹識・元監督。傾向として当時のチームメイトは「キヌ」が、監督・コーチは「サチ」が多い印象。ただし江夏豊氏は「サチ」でやはりアウトローぶりを発揮している。

名前といえばカープの顔だった古葉竹識氏、山本浩二氏、衣笠祥雄さんはいずれも現役時代の途中で改名している。本名はそれぞれ古葉毅山本浩司、衣笠幸雄。このうち山本氏に関しては改名の年にチームが初優勝、自身も首位打者となった。

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サッカー日本代表のロゴ入りTシャツ当選!

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ビール買って抽選したら当たった。世界一のサッカー音痴の家に日本代表のロゴ入りTシャツ。#サッカー #サッカー日本代表 #jfa #kirin #キリンビール #tシャツ #サムライブルー #サッカー音痴 #当選 #当選品 #店頭抽選 #無欲の勝利
こんなことがあるなんて。前のサッカー好きそうな男性は外れてプンプンしていた。笑

片山晋呉の罪深い無自覚

忘れ得ぬチャンピオンズツアーの出来事

15年ほど前、チャンピオンズツアーの「エースグループクラシック」のテレビ中継でビックリする光景を見た。トム・ワトソンとジャック・ニクラウスの両選手がホールアウト後、ギャラリーのサインに応じている。驚いたのはその様子、雰囲気。ギャラリーたちは意外と気楽に「トム!」「ジャック!」と呼びかける。それに対して2人は「Thank you」と返しながらサインするのだ。

また10年ほど前のやはりチャンピオンズツアーの話。トム・ワトソンは地元カンザスシティで行われる試合を娘の卒業式出席のために欠場した。しかし本番前のプロアマには出たのだ。プロアマがトーナメントスポンサー関係者や地域の有力者の集うイヴェントだとは知っていたがその大事さをワトソンの行動から教えられた。

この2つの話で分かるのはツアー、トーナメントはスポンサーとギャラリーの支えがあってこそ成り立っている事実に対する選手のしっかりした自覚。チャンピオンズツアーの隆盛は顔ぶれや賞金だけによるものではない。

片山晋呉は日本ゴルフツアー低迷の「功労者」だった

翻って2018年の日本ゴルフツアー選手権のプロアマ戦で起きた事件を考えてみる。

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リンク先記事にあるとおり現在日本ゴルフツアーは最盛期の約6割の試合数。それもこの15年の間に大きく減少した。実は試合数の減少過程は片山晋呉がツアー優勝を重ね、賞金王に複数回輝いた時期とピッタリ重なる。通常強い選手の存在は当該スポーツの隆盛につながるもの。例えば米PGAツアーの場合、タイガー・ウッズの出現以降賞金総額はうなぎ登り、1シーズンで10億稼ぐ選手も珍しくない。日本は逆で片山が勝てば勝つほどツアーは衰退していった。もちろん経済状態の影響もあるがつまるところタイガー・ウッズと片山のプレーヤーとしての魅力の差に行きつく。つまり企業は片山晋呉が中心の日本ゴルフツアーに大金出して協賛するメリットを見いださなかった。

問題は片山自身を筆頭に日本ゴルフツアーの選手がこの事実に無自覚だったこと。「AONの遺産」でいくつかの高額賞金の試合は維持されたので昔と同様、自身のタニマチと有名人にだけ媚び売っていればいいと考えていたのだ。

「おもてなし」を掲げた日本女子ツアーの人気向上、数年前に石川遼松山英樹の登場で一時的に日本男子ゴルフへの注目が回復し、それに伴い今までゴルフと縁遠かった人々を含む色々な層からの声がツアーに届き始めたことでようやっと動いたのは最近の話。宮里優作・前選手会長がファンとの触れ合い方を再検討し、2017年には自ら賞金王となって話題を集めた。そして2018年から米ツアーの経験もある石川遼選手会長に就いて人気回復への本格的取り組みを始めた。

しかし片山を筆頭とするベテラン、中堅選手に染みついたスタンスがすぐ変わるわけはない。今回の事態はその象徴。石川、松山の世代がツアーの中心を占めるまで本当の意識改革は困難だろう。「無自覚の罪」は恐ろしく深かった。

渡部昇一『知的生活の方法』(1976年刊行)【往年のベストセラー】

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序盤は渡部昇一という学者がいかに誕生したかの自伝風エッセイ、中盤以降に理想の書斎、勉強や整理の仕方などタイトル通りの事柄が出てくる。自身の古典を形成すること、年齢に見合った読書遍歴が賢明であることや再読の重要性、人生の時間を考えた「見切り」の話が面白かった。単なる自己啓発系ではなくじっくり味わえる。いくつかの言葉を置き換えれば全く古びない。#渡部昇一 #講談社現代新書 #読書 #古典 #ベストセラー #知的生活 #時間は大事 #朝型 #夜型 #高血圧 #低血圧 #書斎

前代未聞の常軌を逸した事件

日本ゴルフツアー機構主催の旗艦イヴェントのプロアマ戦で「片山晋呉選手の振る舞いにフォアサムのうちのゲスト1名が怒り途中離脱」という驚くべき事態が起きていた。

www.sanspo.com

記事を読む限り、片山選手の行動や言動に配慮に欠けた部分があったのは確かなようだ。一方でプレーを止めて引き上げ、怒声まで発するのは尋常じゃない。しかも信じがたいことにこのゲストは自ら希望して片山選手とのラウンドを希望したという。もしプロアマに招待されたとして片山選手と組みたいとは絶対思わないが。

www.zakzak.co.jp

確かにレギュラーツアーはあくなき技術の追求とパワーで緻密かつ迫力あるプレーを見せるのが第一。アマチュア相手のサーヴィスが苦手な選手もいるだろう。かつてトップ選手は殆どプロアマ欠席だった。とはいえ、40代半ばの永久シード選手がゲストを怒らせたのはあまりにまずい。

女子ツアーやシニアツアーのもてなし上手ぶりが評判の状況を考えれば、レギュラーも考えていく必要があるし、事実改める動きが出ていた。その矢先の事件。経緯はともかく各々のツアープレーヤーがしっかりスポンサー、ゲストとの向き合い方を振り返る機会にすること。