アフターアワーズ

文化・社会トピック切抜き帖

My Favorite Things Special【Christmas Album5選】

カラヤンから3大テノールまで

①ユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団/THE GLORIOUS SOUND of CHRISTMASソニークラシカル)

きよしこの夜~グローリアス・サウンド・オブ・クリスマス
LP時代、アメリカにおけるベストセラーアルバム。バーンスタインの同種のアルバムを売上で遥かにしのいだ。光沢のあるサウンドのオーケストラとテンプル大学合唱団が織り成す、品良く温かい豪華さ。国内盤はセル、カザルスのボーナストラック付き。100万ドルのクリスマスアルバム。

②サー・ネヴィル・マリナー指揮、アカデミー・オブ・セントマーティン・イン・ザ・フィールズ/Christmas with the Academy(Decca=Philips

Christmas with the Academy
サー・エドワード・ヒース元英国首相は年に一度地元へ帰ってクリスマスキャロルを指揮しながら歌う時が最も音楽する喜びに満ちていたと自伝に記した。
本アルバムはそんな英国でおなじみのクリスマスキャロルを中心に大作曲家の作品も交えたアルバム。澄んだ質感でしっとり奏でており一緒に歌いたくなる。なお「木枯らしの風ほえたけり」と「静かに、静かに」の独唱は若き日のボストリッジ

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団/クリスマスコンサート(ユニバーサル=グラモフォン)

Berliner Philharmoniker-The Christmas Album Vol.2
カラヤンのクリスマスアルバムといえばレオンタイン・プライスと共演したもの(デッカ)がロングセラー。こちらはベルリン・フィルとセッション録音したトレルリ、コレルリなどのクリスマス協奏曲集。底光りする弦の音色を生かしてじっくり聴かせる演奏で心落ち着く。

3大テノールウィーン国立歌劇場少年合唱団、スティーヴン・マーキュリオ指揮、ウィーン交響楽団/クリスマス・イン・ウィーン1999ソニークラシカル)

3大テノールのクリスマス~クリスマス・イン・ウィーン1999~[Blu-specCD2+DVD]
1999年12月23日ライヴ収録。ゴージャスな雰囲気の音楽でクリスマスを過ごしたいなら無敵の1枚。カレーラス、ドミンゴ、パヴァロッティの3大テノールがコンツェルトハウスに集ったクリスマスコンサート。この3人の濃い味付けにより有名クリスマスソングが様相一変。「もみの木」などドイツ語のナンバーではカレーラスドミンゴによる原語歌唱の後、パヴァロッティが朗々と英訳で歌う微笑ましい場面も。
「ハッピー・クリスマス/戦争は終わった」なんて風格あり過ぎてジョン・レノンが天国で苦笑する姿が浮かぶ。でも凶弾に倒れなければ慈善イヴェントでパヴァロッティと共演していた可能性を想う。https://youtu.be/mqGpMxtWWBQ

ゲリー・カー〔コントラバス〕、ハーモン・ルイス〔オルガン〕/聖しこの夜キングレコード

聖しこの夜~ゲリー・カーのクリスマス

ラストは低音楽器が渋く歌うクリスマスナンバー。サンタクロース姿のおじさんによる絵本の読み聞かせの雰囲気。部屋が暖かくなる1枚。

それでは皆様、良いクリスマスを。