アフターアワーズ

文化・社会トピック切抜き帖

掛布雅之氏と江川卓氏が10年ぶりにコンビでテレビ解説

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10日、G+/BS日テレ/日本テレビ系で10年ぶりに2人が同じブースで解説した。掛布氏が江川氏のカーブをスタンドに叩き込んだ初対決から約40年。両者ユニフォーム着ての対決を見たいもの。#読書 #角川新書 #掛布雅之 #江川卓 #プロ野球中継 #日本テレビ系 #伝統の一戦 #巨人 #阪神 #ジャイアンツ #タイガース

かつて日本テレビ系でおなじみだった1955年5月生まれの掛布・江川のダブル解説。2008年に掛布氏が債務問題で降板し、その後地上波のプロ野球中継が大幅に減少したことから途絶えた。2018年5月10日、東京ドームでの巨人-阪神のテレビ中継で久々のコンビ復活。2人の解説の特徴はバッテリー主体(江川氏の大胆な投球予測)にバッター心理を効果的に絡めること、そして守りのミスに厳しい点。掛布氏の声の老け方が若干気になった。

要望に応えスタイルの違う文章を書く難しさ

ブログの連続日数が158日で途切れた。最近は仕事の忙しさにかまけてインスタグラムに上げたものにコメントを付けるだけが多く、いつ一端ひと区切りつけようかと考えていたが、きっかけは8日に訪れた。

趣味と実益を兼ねてCDレビュー、演奏会などのPR文、アーティストプロフィールの作成を手掛けている。先日あるピアノ教室の方からイヴェントのPR文の作成を依頼された。2、3日のうちに第1稿を作って送り、その後いくつかの要望が先方から寄せられ、すぐに第2稿を送付した。ところが第2稿に対しての反応は極めて手厳しく、文章の切り出し方から言葉の細部に至るまで殆ど全否定に近かった。もはや推敲というより一度白紙撤回して先方の要求に沿って一から作り直さねばならない状況。そこで一度自身の文章のスタイルを忘れる意味でブログの更新をしないことにした。そして9日朝、日頃とは全く違う言葉遣い、組みたての文章を書き上げて先方に送った。正直、頭痛がするほど苦しみ、鎮痛剤が必要だったくらい。改めて様々なスタイルを自在に使い分けられるプロの書き手の偉大さを実感した。

My Favorite Things:ルドヴィート・カンタのリベルタンゴ

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ルドヴィート・カンタの弾くリベルタンゴが絶品。メロディの歌わせ方の上品な艶。メインのマイケル・ダウス〔vn.と指揮〕、OEKの「2つの四季」も決して悪くないけどついつい終わりから聴いちゃうCD。#oek #カンタ #ルドヴィートカンタ #ダウス #マイケルダウス #オーケストラアンサンブル金沢 #ヴィヴァルディ#ピアソラ #四季 #リベルタンゴ #オブリビオン #クラシック音楽 #バロック #タンゴ #組み合わせ #美メロ
デシャトニコフ編曲のスコアを使用。オーケストラのストリングスの反応が瑞々しい。桜井卓+杉本一家コンビの手がけたライヴ収録の音質は生々しさと優しい聴感を両立している。カンタは自身のリサイタルでもアンコール中心にリベルタンゴを取り上げている模様。
ルドヴィート・カンタ、マイケル・ダウス、オーケストラ・アンサンブル金沢/エイト・シーズンズ(ヴィヴァルディとピアソラ)

ようやくひもとける『金鍾泌証言録』

https://www.instagram.com/p/Bib_ZQshqau/

ようやっと神奈川県立図書館がリクエストに応じてくれた。韓国政界きってのNo.2として重きを成した人物の回想にじっくり耳を傾けたい。#読書 #これから読む #図書館 #リクエスト #金鍾泌 #証言録 #回想録 #韓国 #韓国政治 #日韓関係 #ナンバーツー #JP #中曽根康弘 #中曾根康弘 #元首相 #首相 #元国務総理 #国務総理

この証言録については以前ブログで取り上げた。約半年掛かったが導入してくれた神奈川県立図書館に感謝したい。

choku-tn.hatenablog.com

My Favorite Things Special:こどもの日編【10代となった方に読んで欲しい本5冊】

近所の図書館でやっていた表題の掲示のひそみにならって。

サー・アーサー・コナン・ドイル『シャーロック・ホームズの冒険』(偕成社文庫)

超人的な能力を持つ探偵、平凡だが情に厚いパートナーの存在、ちょっとした発端から顔を出す恐るべき犯罪などキャラクター作り、プロットの展開において現代のたくさんのミステリテレビドラマ、アニメ、小説の原点になっている作品。名探偵ホームズの冴えわたる推理、パートナーであるワトスン医師とのユーモア交じりのやりとり、バラエティに富んだ事件の数々といった表層だけでも飽きはこない。そしてもう一歩踏み込むと別の魅力がある。ホームズ作品の舞台は19世紀中盤の英国。7つの海を支配し「大英帝国」と呼ばれていた。作品中でもインドを中心に英国の支配下に置かれていた土地の話が登場する。実は現在渦巻く中東、アジア、アフリカの問題のいくつかはこの時代に萌芽があり、調べていくと興味が深まること請け合い。また当時の英国は厳格な階級社会。人々は生まれながらに道が定まり、階級内で身を立てるのが人生の原則だった。そうした社会の一面は作品に色濃く投影されている。今の日本とは全く異なる社会の諸相を垣間見て考察するのも有意義だと思う。

星新一『ねらわれた星』(理論社星新一ショートショートセレクション〕)

活字の本=長い、かったるいと敬遠する向きに。ひとつひとつの話は数ページで終わってしまう。そこに埋め込まれた夢、恐怖、皮肉、ユーモア。心と頭をツイストさせる要素が短い間に弾ける。ハマったら人生の友となる作家。

スティーブン・イッサーリス『もし大作曲家と友だちになれたら・・・』(音楽之友社

現代屈指のチェロの名手イッサーリスがバッハ、モーツァルトベートーヴェンといった大作曲家6人の音楽の授業じゃ教えてくれないチャーミングでちょっとハチャメチャな一面を分かりやすい言葉で描く。今だったらツイッターのトレンドワードになっちゃいそうな話も。20世紀の大作曲家ストラヴィンスキーを入れているのが書き手のキャラクターの反映だろう。

高村正彦自由民主党副総裁)・島田晴香『選挙ってなんだろう?』(PHP研究所

公民の授業を受ける前にぜひ読んで。そもそも選挙とは?(AKBの「総選挙」との違い!)多数決とは?、日本ではどんな政治がおこなわれているか、外交(他の国との関わり合い)とは何かなどが平易かつリアルに語られる。高村正彦氏は日本の政治家として最も真っ当な道を歩んできたひと。込み入った内容を安易にせず、噛み砕いた言葉でしっかりと説明する。2017年に芸能界を引退した島田晴香・元AKB48メンバーの話の切り出し方も自然体。

ホーキング博士のスペース・アドヴェンチャー『宇宙の秘密の鍵』(岩崎書店

小学生が主人公の物語と明快な説明文、さらに写真で宇宙の秘密を立体的かつ色彩感たっぷりに描いた作品。アイデアを出したのは宇宙の謎について驚きの学説を発表し「車椅子の天才」といわれた理論物理学者スティーヴン・ホーキング博士(2018年逝去)。娘のルーシーの協力でストーリーに仕立てた。印刷の質がよく大人の鑑賞にも堪える出来栄え。

衣笠祥雄の記録を繋いだ阿南準郎監督【三原脩からの影響】

https://www.instagram.com/p/BiW24bvhMGW/
[https://www.instagram.com/p/BiW24bvhMGW/:title=「67年秋、近鉄へのトレードを通告された広島の阿南準郎は、引退を決意した。30歳になり、そろそろ将来の生活設計を考えねばならなかった。《パのお荷物》と軽べつされているボロ球団へ移籍しても、明るい未来が開けるとは思えなかった。だが、監督が三原になると聞かされて、引退を思いとどまった。広島の一内野手の目から見ても、敵将三原は魅力的な野球をする人物だった。
阿南が引退を考えるのも当然と思えるほど、当時の近鉄はひどかった。50年の2リーグ分立時に誕生し、67年までの18シーズン中、13シーズンが最下位。Aクラスになったのは、《春の珍事》と騒がれた54年の8球団中4位が1度あるだけだった。三原が監督に就任、阿南が移籍入団する直前も、4年連続で最下位だった。
近鉄での三原は、別人のように選手にやさしかった。阿南は三原から《先輩》と呼ばれた。代打や守備固めで出るときは《先輩、行ってくれや》と声をかけられた。選手を扱う姿勢はクールだという印象を受けていたが、情に厚いのが意外だった。万年最下位チームの意識革命などと肩ひじ張らず、ナインの顔ぶれと性格を見て、それに応じた手を打つのに、阿南は強い感銘を受けた。《先輩》は信頼のあかし。任せるから若手を引っ張れということだと解釈した。阿南はのちに広島監督に就任するが、山本浩二衣笠祥雄との接し方で《先輩》方式を参考にした」(浜田昭八『監督たちの戦い[決定版]・上』〔日経ビジネス人文庫;2001年〕pp.357-pp.358〔「三原脩 荒野に栄光を求めて」〕より)
阿南準郎氏がいた頃の広島カープの苦しい状況は有名だがバファローズは輪をかけて弱かったようだ。恐らくカープの首脳陣は阿南氏を将来の幹部候補と考え、三原さんのもとで違った野球を勉強させたかったのだと推測する。同様の意図で古葉竹識氏をホークスに移籍させたし。1986年、カープ監督1年目の阿南氏は打撃不振の衣笠祥雄さんを起用し続け、「連続試合出場記録におもねっている」と批判を浴びた。阿南氏は「アベレージは問題ではない。ラインナップにいれば背中でナインを引っ張ってくれる。見えない効果がある」と意に介さなかった。この年カープは優勝、衣笠さんは記録が続いたまま引退している。衣笠さんの死後、追悼番組に出演した阿南氏は同じ見解を繰り返し、「優勝は衣笠と山本浩二がチームを引っ張ったおかげ」「2人が《任せて下さい》と背中を押してくれたから監督ができた」と述べた。#読書 #監督たちの戦い #衣笠祥雄 #山本浩二 #阿南準郎 #三原脩 #記録 #連続試合出場 #温情起用 #気配り #打撃不振 #2215試合 #2131試合 #広島カープ #近鉄バファローズ #弱小球団]

憲法第9条制定の背景を秘し創作した「意義」を語り続けた幣原元首相

幣原喜重郎元首相が衆議院議長時代の1951年に日本国憲法第9条制定の意義を綴ったとされる原稿が宮城県で見つかったという。

mainichi.jp

内容は『外交五十年』に記されたものとほぼ同様で軍備全廃の意義を謳ったもの。しかし幣原氏が憲法第9条を組み込んだ理由はそんな崇高な「意義」などではなく、昭和天皇の身の安泰のためには日本自らが平和主義的な憲法を示す必要があるとのマッカーサーの意向を受けたから。完全なる苦渋の選択だった。詳細は下記ブログに書いている。

choku-tn.hatenablog.com

幣原氏は生涯真相を語らず、自らの創作である「意義」を通したまま衆議院議長在職中に逝去した。疑問なのはメディアがいまだに幣原氏の創作に付き合い続けていること。