アフターアワーズ

文化・社会トピック切抜き帖

癒される1980年代のF1動画

1987年日本グランプリをきっかけに約30年間、F1世界選手権をテレビ観戦した。今は興味が薄らぎ、結果をチェックする程度になったが、1988年から1993年までの6シーズン、私はF1にドップリはまっていた。
ここ数年の癒しの時間はYouTubeでその時期F1の動画を見ること。よくクラシック音楽で癒される方がいらっしゃるが私の場合、どうしても余計な思考が発動してしまうので難しい。その点、F1の動画は身も心も解放され、疲れがとれる。ベッド視聴だと大概寝ちゃって気付いたら表彰式だったりする。
また私がF1を見始める少し前の時期、1981年から1986年の動画を見るのも楽しい。ラウダ、アンドレッティ、ジョン・ワトソン、ロズベルクなど1970年代のF1がまだ血なまぐさかった時代の名手が登場する一方、次第にピケ、プロスト、マンセル、セナの時代に移ってゆく。またF1自体も喜怒哀楽の入り交じる様々な出来事やテクノロジーの進化により、ある意味近代化した。この時代、1984年のロサンゼルスオリンピックが象徴するようにスポーツ界全体が大きく変容し、当事者同士の手作り的雰囲気からシステム化したスポーツビジネスの様相が強まっていく。F1も例外ではなかった。1981年から1986年の動画には蛮勇の残り香と新しい時代の胎動が交錯する面白さが潜んでいる。