アフターアワーズ

文化・社会トピック切抜き帖

トム・ワトソンのメンター逝く

元USGA会長のサンディ・テイタムが6月22日に逝去した。96歳だった。
http://www.usga.org/content/usga/home-page/articles/2017/06/former-usga-president-frank--sandy--tatum-dies.html

テイタムの半生や会長としての業績は上記リンクのページに詳しいので繰り返しは避ける。
私がテイタムの名前に親しんだのは敬愛するプロゴルファー、トム・ワトソンのキャディだった故ブルース・エドワーズの評伝にワトソンのメンターとして登場したから。

天国のキャディ―世界で一番美しいゴルフの物語 https://www.amazon.co.jp/dp/4532165709/ref=cm_sw_r_cp_apa_3BCzzbMFQ28RM
2006年邦訳刊行(原書刊行2004年)の本書はエドワーズのストーリーであると同時にワトソンの半生記、ツアーにおけるキャディの位置付けを描いた作品としても読める好著。

そして私はこの本に書かれているテイタムとワトソンの関係から「メンター」という存在を初めて知った。最近日本でもポピュラーになってきた言葉だが当時は馴染みがなく、興味深く受け止めたのを覚えている。

ハーディングパーク・ゴルフコースの整備に尽力するなどゴルフの普及、発展に尽力したテイタム。ワトソンはテイタム逝去の翌週開催の全米シニアオープン(USGA主催)で予選を通過してみせた。
※文中敬称略

中村紘子さんとセベ【『ピアニストだって冒険する』から】

2016年7月に惜しまれつつ逝去したピアニスト・文筆家の中村紘子さんの新刊。

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新潮45」「音楽の友」の各誌に連載し、亡くなるひと月前まで書き続けた随筆をまとめたもの。

起伏に富んだピアニスト人生、国際コンクールの光と影、多彩な交遊・・・スパイスの効いた簡潔で瑞々しい文章が並んでいる。

興味深く読んだのはニューヨークタイムズの大評論家ハロルド・C・ショーンバーグとの挿話。ショーンバーグはピアノ評論の権威(もちろんオーケストラの評論もしていた。バーンスタインに厳しかったのは有名)で大著『The Great Pianists』をものした。

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ショーンバーグが来日した際に接待役を仰せつかった中村さん。あるピアニストの演奏会に連れていったところ途中で退屈したショーンバーグはプログラムに漫画を書き出し、結局「出よう」。中村さんは恥ずかしさいっぱいでショーンバーグと退出する羽目に。後日スタジオで中村さんはショーンバーグの目前でありったけのレパートリーを披露することを余儀なくされた。

個人的に面白かったのはスペインでの話。ショーンバーグとあるコンクールの審査に赴いた中村さん。コンクールのパトロンである地元の名士を紹介された。この名士の娘婿が何とセベ・バレステロス(1957-2011;全英オープン3勝、マスターズ2勝、欧州ツアー通算50勝〔歴代1位〕)。中村さんの夫君・庄司薫さん、バレステロス、ショーンバーグは3人でゴルフを楽しんだという。

ゴルフ好きのショーンバーグは友人とゴルフ随筆を著した。幾多の音楽家をメッタ斬った筆の刃が本作では辛口ながら笑えるユーモアに昇華しており、中村さんも本書中で触れている。

理想のゴルファー (集英社文庫) | ハロルド ショーンバーグ, アイラ モスナー, ホリス アルパート, 北村 太郎 |本 | 通販 | Amazon

 

バレステロスが大恋愛の末にお金持ちの娘であるカルメンさんと結婚したことは知っていたがまさか中村紘子さんと出会っていたとは。ちなみにバレステロスは40代後半にカルメンさんと離婚後、別のパートナーを迎えたがその女性は事故死。2008年にバレステロスが脳腫瘍で倒れた時、付き添ったのはカルメンさん。バレステロスは約3年の闘病の末、2011年5月に54歳で逝去。彼が生前最後に公にした手紙は松山英樹選手あてのものだった。

聴衆の実数公表で活性化を【オーケストラ演奏会】

観客動員が問題にされない不可解さ

日本プロ野球は再編騒動を機に毎試合、来場者数の実数公表が行われている。

近年各球団はスタジアムの改修や女性をターゲットにしたグッズの開発など観衆を増やすために多彩な試みを始め、いわゆるカープ女子などの成果に繋げている。

どんなにチームが強くてもお客様の入りが悪ければ、球団の営業努力不足、ファンサービス不足が指摘される。

一方クラシック音楽オーケストラのコンサートでは来客数の公表はない。最近はFacebookで発信するオーケストラが増えたが大体演奏会後は「たくさんのお客様に御来場頂き」とあるだけで実際どれだけ埋まったのかは分からずじまい。

またいわゆる演奏会評でも聴衆の数はあまり問題にされない

これはおかしな話。

聴くひとが集ってこそ演奏会は成功

6月14日に東京フィルハーモニー交響楽団定期演奏会に出掛けたが前半に気鋭のピアニストがソリストとして出演したにもかかわらず、客席は7割程度の入り。しかも後半になると聴衆は若干減ってしまった。

ピアニストは素晴らしい演奏を披露したがたくさんのひとに聴いてもらえなければ何にもならない。

どんなにいい演奏だとしても聴衆の数が少ない、つまり聴いてもらえていないお金になっていないという状況はプロのライヴイヴェントとして失敗

万単位の観衆が集うプロ野球と違い、クラシック音楽のオーケストラのコンサートで集まる聴衆は特別な野外コンサートを除けば、2,000名程度がマックスだろう。数える手間もさほどかからないのだから日本オーケストラ連盟会員のオーケストラは演奏会毎に集まった聴衆の実数を公表してもらいたい。

動員力のあるオーケストラ、ないオーケストラ、動員力のある指揮者、ない指揮者がはっきりすることでオーケストラ同士がお互い切磋琢磨し、聴衆を集めようとアイデアを出す。聴衆の存在を一層強く意識することは間違いなく演奏にもいい影響がある。

仮に独創的な企画や珍しい演目に挑んだオーケストラが聴衆を集めていることが分かれば、有名作品偏重の曲目編成を見直そうと考える機運が生まれるだろう。

聴衆が集まってこそ演奏会は成功といえるんだという観点から、実数公表をぜひ始めて欲しい。

演奏会評のあり方も変わる必要がある。ガラガラの場合、演奏会評で内容以前にオーケストラの集客力の乏しさや事務局の営業努力不足を厳しく指摘するのが当然。

いよいよ本番の扉が開く!【指揮者・水野蒼生とO.E.T】

クラウドファンディング成功の先に

指揮者・水野蒼生が代表のO.E.Tが7月20日の旗揚げ公演のために行ったクラウドファンディングは期限内に目標を上回る金額が集まり、見事成功した。

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取り上げてきた人間として誠に嬉しく、彼らの意思と行動力を称えたい。

そしてたくさんの方々の支援が得られたことは本当に素晴らしい。

大事なのはここから。

O.E.Tはプログラムに音楽家の技量、知性、見識の全てがテストされるベートーヴェンの作品を3曲並べた。

実績あるオーケストラでも聴衆が納得する響きに仕上げるのは難しい楽曲ばかり。

意志と行動力でひとを引き付けた彼らが次は奏でる音楽で来場した聴衆を引き付ける。

平坦な道ではないがきっとやってくれるだろう。

本番まで引き続き彼らの歩みに注目していく。

もし今から指揮者・水野蒼生とO.E.Tを深く知りたい方は下記リンクで。

①オーケストラ公式サイト

orchestra-ensemble.tokyo

②跳ねる柑橘 氏によるインタビュー(O.E.Tの話)

hoppingnaranja.hatenablog.com

齋藤友亨氏によるインタビュー(半生記)

www.tomotrp.com

④客観的視点でざっくり知りたい時は(記事:池田卓夫氏)

style.nikkei.com

凝り性、アイデアマン【O.E.Tが描くすっぴんのベートーヴェン】

指揮者・水野蒼生の率いるO.E.Tが7月20日に行うオール・ベートーヴェンプログラム。

orchestra-ensemble.tokyo

プログラム前半は大井駿のピアノと指揮で

レオノーレ序曲第1番

ピアノ、ヴァイオリン、チェロのための三重協奏曲

が取り上げられる。

この2曲は音楽室にある肖像画や伝記からは分からないベートーヴェンの面白みが凝縮されている。

レオノーレ序曲第1番

ベートーヴェンは1805年にオペラ「レオノーレ」を書き上げて意気揚々と初演の舞台に掛けた。しかしあえなく失敗。翌年手を加えて再度舞台にかけて一応成功。そして1807年にはプラハでの上演話も出た。

このオペラに賭けていたベートーヴェンは各上演機会のためにオペラ本編に先立つ序曲を新しく作曲した。つまりレオノーレ序曲は3曲ある。

今回演奏されるレオノーレ序曲第1番は1807年のプラハ上演のために作られたが結局上演自体が実現せず、演奏されなかった。その後1813年からベートーヴェンは序曲を含むオペラ全体を書き改め、1814年に今もドイツ語圏で愛される名作オペラ「フィデリオ」が誕生した。

従ってレオノーレ序曲第1番は「レオノーレ」から「フィデリオ」に繋がるベートーヴェンの凝り性の軌跡にひっそりと咲く美しい花なのだ。ウキウキ、ワクワク感満載のオーケストラを聴く楽しさの詰まった作品。

ピアノ、ヴァイオリン、チェロのための三重協奏曲

「ジャジャジャーン」の交響曲第5番(いわゆる「運命」)、オーケストラ曲に声楽を取りこんだ交響曲第9番(「歓喜の歌」は後のEU賛歌に)・・・ベートーヴェンは間違いなくアイデアマン。

このピアノ、ヴァイオリン、チェロのための三重協奏曲は1つでも舞台の主役になれる楽器を3つ集めてオーケストラと絡ませる大胆なアイデア。先述のオペラ「レオノーレ」と同時期に書かれたものでベートーヴェンのあふれる意欲がうかがえる。

なお後援者の貴族が弾くことを想定してピアノの楽譜は少し易しめにしたという挿話も。ベートーヴェンといえど「大人の事情」を無視はできなかったのだ。

それゆえ現代のピアノの腕に覚えのある指揮者なら、ピアノと指揮を兼ねた弾き振りが可能。これはビジュアル的にかなりカッコいい。今回の大井駿も才能の輝きをクールに見せ付けてくれるはず。

一方チェロの楽譜は楽器の可能性をフルに引き出した内容でプレイヤーの腕の見せどころが満載。https://youtu.be/6SoiYp1x9ro

2曲を聴くことでベートーヴェンって思わず身体の動いちゃう音楽だと気付ける。

O.E.Tが響かせるその瑞々しい息吹と緻密でしたたかな構成の妙にぜひ触れて欲しい。

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※文中敬称略

【My Favorite Things:Facebook時代まとめ】

アイテム紹介コラム「My Favorite Things」は以前Facebookで書いていた。その時取り上げたものをタイトルのみ一挙紹介。私の趣向の一端を知ってもらえば。

My Favorite Things

01 『シャーロック・ホームズの冒険』(サー・アーサー・コナン・ドイル著、久米元一久米穣訳、講談社少年少女世界文学館)
02 サー・ゲオルク・ショルティ指揮、シカゴ交響楽団/ベートーヴェン:交響曲第3番(デッカ;1989年録音)
03 『ABC殺人事件』(デイム・アガサ・クリスティ著、深町眞理子訳、偕成社文庫)
04 ブルーノ・ワルター指揮、コロンビア交響楽団/マーラー:交響曲第1番(ソニークラシカル;1961年録音)
05 『日本国の研究』(猪瀬直樹著、文藝春秋;1996年)
06 ウォルフガング・ザヴァリッシュ指揮、バイエルン州立歌劇場/ワーグナー:楽劇『ニーベルンクの指環』(EMI)
07 『20世紀の名演奏家-今も生きている巨匠たち』(三浦淳史著、音楽之友社;1987年)
08 Seve Ballesteros(1957-2011)のスーパーショット
09 エフゲーニ・スヴェトラーノフ指揮、NHK交響楽団ベートーヴェン:交響曲第9番
10 映画『グレン・ミラー物語』(監督:アンソニー・マン/出演:ジェームズ・スチュアート、ジューン・アリソンほか;1954年アメリカ)

11 『昭和史の論点』(坂本多加雄半藤一利秦郁彦保阪正康著、文藝春秋;2000年)
12 レオポルド・ストコフスキー指揮、ロイヤルフィルハーモニー管弦楽団/リムスキー=コルサコフ:交響組曲シェエラザード」(BMG)
13 『巨人、大鵬、卵焼き-私の履歴書』(大鵬幸喜著、日本経済新聞社
14 スヴャトスラフ・リヒテル(1915-1997)/ショパン:練習曲集ほか(1989年ロンドンライヴDVD)
15 『帝王-ジャック・ニクラウス 私の履歴書』(日本経済新聞社;2006年)
16 ジャン・フルネ指揮、東京都交響楽団/ラヴェル:組曲「マ・メール・ロワ」、スペイン狂詩曲、ショーソン:交響曲(フォンテック)
17 『90年代の証言 宮澤喜一-保守本流の軌跡』(宮澤喜一述、五百旗頭真/伊藤元重/薬師寺克行編、朝日新聞社;2006年)
18 ロストロポーヴィチ指揮、パリ管弦楽団/ボロディン:交響詩中央アジアの草原にて」などロシア管弦楽曲集(EMI原盤)
19 『落語と私』(桂米朝著、文春文庫;1986年)
20 『米朝ばなし 上方落語地図』(桂米朝著、講談社文庫;1984年)

21 『実戦「危機管理」 連合赤軍あさま山荘」事件』(佐々淳行著、文春文庫;1999年)
22 ジュリアン・ロイド=ウェッバー(チェロ)、サー・ユーディ・メニューイン指揮、ロイヤルフィル/エルガー:チェロ協奏曲(ライヴ映像)
23 レオポルド・ストコフスキー指揮、チェコフィルハーモニー管弦楽団/J.S.バッハ(ストコフスキー編曲):カンタータBMV4よりコラール(デッカ;1972年ライヴ録音)
24 映画『ヤング・シャーロック ピラミッドの謎』(監督:バリー・レヴィンソン;1985年アメリカ)
25 『天国のキャディ』(ジョン・フェインスタイン著、小川敏子訳、日本経済新聞社;2006年)
26 テレビシリーズ『シャーロック・ホームズとワトスン博士』(ソ連制作、1979年-1986年)
27 映画『影武者』(監督・脚本:黒澤明/出演:仲代達矢ほか;1980年)
28 フランク・ペーター・ツィマーマン(ヴァイオリン)、ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮、NHK交響楽団/ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
29 映画『動く標的』(監督:ジャック・スマイト/出演:ポール・ニューマンローレン・バコールほか;1966年アメリカ)
30 映画『カリフォルニア・ドールズ』(監督:ロバート・アルドリッチ/出演:ピーター・フォーク、ヴィッキー・フレデリック、ロレーン・ランドン、バート・ヤング;1981年アメリカ)

31 岩城宏之指揮、NHK交響楽団/外山雄三:管弦楽のためのラプソディ(1960年11月ライヴ映像)
32 アルトゥール・ルービンシュタイン/ショパン:ポロネーズ第6番(1968年ライヴ映像)
33 テレビ番組「N響アワー」(1980-2012)※1992年放送のエピソードより抜粋
34 朝比奈隆指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団実相寺昭雄映像監督/ブラームス:交響曲第2番(1990年ライヴ映像)
35 ユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団、ノーマン・キャロル(ヴァイオリン)/リムスキー=コルサコフ:交響組曲シェエラザード」(1978年ライヴ映像)
36 アルベルト・エレーデ指揮、ローマ聖チェチーリア管弦楽団/プッチーニ:歌劇『トゥーランドット』(デッカ)
37 ジョージ・ロンドン(バス・バリトン)、クナッパーツブッシュ指揮、ウィーンフィル/ワーグナー作品集(デッカ)
38 フェドセーエフ指揮、ウィーン交響楽団/ブルックナー:交響曲第4番〔ノーヴァク版〕(ベルリンクラシックス)
39 デ・ワールト指揮、サンフランシスコ交響楽団+合唱団、アメリンク(S)/グリーグ:劇音楽『ペール・ギュント』抜粋(デッカ〔フィリップス〕)
40 カール・デイヴィス指揮、ロイヤル・リヴァプールフィルハーモニー管弦楽団ほか/マッカートニー(構想)+デイヴィス(編曲):Liverpool Oratorio(EMI-DVD)

41 『嫌悪の狙撃者』(石原愼太郎著、文藝春秋)
42 ジュゼッペ・シノーポリ指揮、シュターツカペレ・ドレスデン/リヒャルト・シュトラウス:アルプス交響曲(DGG)
43 ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮、フィラデルフィア管弦楽団/ヒンデミット:ウェーバーの主題による交響的変容、交響曲「画家マティス」ほか
44 若杉弘:東京都交響楽団/都響40周年記念シリーズ(2)(フォンテック)
45 1988年Le Mans24時間自動車レース
46 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ指揮、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団/ブラームス:交響曲第4番
47 サー・クリフォード・カーゾン(ピアノ)、クナッパーツブッシュ指揮、WPh/ブラームス:ピアノ協奏曲第2番
48 映画『八月の狂詩曲』(監督・脚本:黒澤明/出演:村瀬幸子、吉岡秀隆、リチャード・ギア;1991年日本)
49 『オーケストラの人びと』(原田三朗著、筑摩書房;1989年)
50 ヴァーツラフ・ノイマン指揮、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団/マーラー:交響曲第9番(オクタヴィア)

51 ニキタ・マガロフ(ピアノ)/ショパン:マズルカ(51曲)(デッカ)
52 アレクサンドル・ブライロフスキー(ピアノ)/ショパン作品集(ソニー)

53 ヴァレリーアファナシエフ(ピアノ)/ショパン:マズルカ集(コロムビア)
54 アルトゥーロ・ベネディッティ=ミケランジェリ(ピアノ)/ショパン作品集(DGG)
55 ジャン・マルク=ルイサダ(ピアノ)/ショパン:マズルカ集(49曲)(DGG)
56 デイム・キリ・テ・カナワ(ソプラノ)、サー・ゲオルク・ショルティ(指揮もしくはピアノ)、WPh/リヒャルト・シュトラウス歌曲集(デッカ)
57 レナータ・スコット(ソプラノ)、ガヴァッツェーニ指揮、LPO/ヴェルディ:オペラ・アリア集(ソニー)
58 レナータ・スコット(ソプラノ)/イタリア・オペラ・アリア集(ソニー)
59 アントニーノ・ヴォットー指揮、ミラノスカラ座管弦楽団ほか/ヴェルディ:歌劇『ラ・トラヴィアータ』(DGG)
60 レナータ・スコット(ソプラノ)、エルヴィン・ルカーチ指揮、ブタペスト交響楽団/ライヴ・イン・ブタペスト(vai-DVD)

61 レナータ・スコット(ソプラノ)、トーマス・フルトン(ピアノ)/東京ライヴ1984(Dynamic)
62 ジョージ・セル指揮、クリーヴランド管弦楽団/ワーグナー:楽劇『ニーベルンクの指環』管弦楽ハイライト(ソニー)
63 ライナー・キュッヒル(ヴァイオリン)、グザヴィエ・ドゥ・メストレ(ハープ)/日本の歌(ナクソス〔プラッツ原盤〕)
64 アンドレ・プレヴィン指揮、WPh、ライナー・キュッヒル(ヴァイオリン)、アイリーン・オジェー(ソプラノ)/リヒャルト・シュトラウス:交響詩英雄の生涯」、4つの最後の歌(テラーク)
65 『二十世紀 日本の戦争』(阿川弘之/猪瀬直樹/中西輝政/秦郁彦/福田和也述、文藝春秋;2000年)
66 ジョン・ウィリアムズ指揮、ボストン・ポップス管弦楽団/永遠のスタンダード集~アンフォゲッタブル(ソニー)
67 ジョン・ウィリアムズ指揮、ボストン・ポップス管弦楽団/サモン・ザ・ヒーローズ(ソニー)
68 『機関銃下の首相官邸 二・二六事件から終戦まで』(迫水久常著、ちくま学芸文庫
69 『史上最大の作戦』(コーネリアス・ライアン著、広瀬順弘訳、ハヤカワ文庫;1995年)
70 『国を思うて何が悪い 新装版』(阿川弘之著、光文社文庫;2008年〔原著1987年〕)

71 ジェシー・ノーマン(ソプラノ)、ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮、スイス・ロマンド管弦楽団/リヒャルト・シュトラウス:4つの最後の歌(1979年ライヴ収録)
72 ジュゼッペ・シノーポリ指揮、フィルハーモニア管弦楽団/エルガー:交響曲第1番、第2番他
73 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮、NBC交響楽団/ベートーヴェン:交響曲第5番(1939年録音)、七重奏曲ほか
74 ユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団/シベリウス作品集(タワーレコード×ソニー)
75 ユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団/ラフマニノフ作品集(タワーレコード×ソニー)
76 ユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団/リヒャルト・シュトラウス作品集(タワーレコード×ソニー)
77 ユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団/バルトーク:オーケストラのための協奏曲(BMG・RCA)
78 ユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団/ドビュッシー管弦楽曲集(タワーレコード×ソニー)
79 ユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団、エマヌエル・フォイアマン(チェロ)、ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)/リヒャルト・シュトラウス:交響詩「ドン・キホーテ」、ブラームス:二重協奏曲(OPUS蔵・RCA録音)
80 ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮、ウィーン交響楽団/ブルックナー:交響曲第9番(タワーレコード×ユニバーサル〔アマデオ〕)

81 ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮、NHK交響楽団/チャイコフスキー:交響曲第6番(キングレコード)
82 ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮、NHK交響楽団/ブルックナー:交響曲第5番(Altus)
83 ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮、フィルハーモニア管弦楽団/リムスキー=コルサコフ:交響組曲シェエラザード」(TESTAMENT)
84 ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮、スロヴェニアフィルハーモニー管弦楽団/ブルックナー:交響曲第7番(DENON)
85 ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮、NHK交響楽団/ベートーヴェン:交響曲第9番(キングレコード)
86 渡邉暁雄指揮、日本フィルハーモニー交響楽団エリック・ハイドシェック(ピアノ)/ブラームス:ピアノ協奏曲第1番
87 渡邉暁雄指揮、東京都交響楽団/ニールセン:交響曲第4番、シベリウス:交響曲第7番ほか
88 渡邉暁雄指揮、ヘルシンキフィルハーモニー管弦楽団/シベリウス:交響曲第1番、第4番、第7番、悲しきワルツ
89 渡邉暁雄指揮、日本フィルハーモニー交響楽団/マーラー:交響曲第2番
90 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/ニューイヤーコンサート1987

91 オトマール・スウィトナー指揮、シュターツカペレ・ドレスデン/ランナー、ヨーゼフ・シュトラウス作品集
92 Isang Yun-Inbetween North and South Korea
93 サー・ネヴィル・マリナー指揮、ASMF/ノスタルジックコンサート
94 サー・ネヴィル・マリナー指揮、ASMF/英国管弦楽曲
95 アルトゥール・グリュミオー〔vn〕、サー・コリン・デイヴィス指揮、コンセルトヘボウ管弦楽団/ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
96 アルトゥール・グリュミオー〔vn〕、ヤン・クレンツ指揮、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団/チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
97 アルトゥール・グリュミオー〔vn〕、レイモンド・レッパード指揮、イギリス室内管弦楽団ほか/バッハ:ヴァイオリン協奏曲
98 アルトゥール・グリュミオー〔vn〕/テレマン:無伴奏ヴァイオリンのための12の幻想曲
99 ラファエル・クーベリック指揮、チェコフィルハーモニー管弦楽団、ルドルフ・フィルクスニー(ピアノ)/ドヴォルザーク:交響曲第9番モーツァルト:ピアノ協奏曲第25番ほか(DENON〔DVD〕)
100 The Bruno Monsaingeon Edition Vol.2-Yehudi Menuhin

101 The Early Recordings of Yehudi Menuhin
102 サー・ユーディ・メニューイン〔vn〕、ダヴィッド・オイストラフ指揮、モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団/ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
103 サー・ユーディ・メニューイン指揮、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団/ドヴォルザーク:交響曲第8番、弦楽セレナード
104 サー・ユーディ・メニューイン〔vn.〕、ポール・コーカー〔p.〕/ブラームス:ヴァイオリンソナタ第1番、フランク:ヴァイオリンソナタ(DORON)
105 サー・ユーディ・メニューイン指揮、シンフォニア・ワルソヴィア/シューベルト:交響曲全集
106 サー・ユーディ・メニューイン〔vn.〕、ピエール・ブーレーズ指揮、コンセルトヘボウ管弦楽団/バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第1番
107 サー・ユーディ・メニューイン〔vn.〕、カール・ベーム指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
108 サー・ユーディ・メニューイン〔vn.〕、パブロ・カザルス〔vc.〕、ユージン・イストミンもしくはミエチスラフ・ホルショフスキ〔p.〕/ブラームス:ピアノ三重奏曲第1~3番、シューマン:ピアノ三重奏曲第2番
109 サー・ユーディ・メニューイン〔vn.〕、モーリス・ジャンドロン〔vc.〕、ヘプツィバ・メニューイン〔p.〕、ケルテス指揮、ロンドン交響楽団/ベートーヴェン:三重協奏曲
110 サー・ユーディ・メニューイン〔vn.〕/バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(1982年11月東京ライヴ)

111 サー・ユーディ・メニューイン〔vn.〕、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ〔vc.〕、コリン・デイヴィス指揮、ロンドン交響楽団/ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲
112 岩城宏之指揮、オーケストラ・アンサンブル金沢/21世紀へのメッセージ
113 岩城宏之指揮、バンベルク交響楽団/ブラームス:交響曲第1番、悲劇的序曲、大学祝典序曲(日本コロムビア)
114 岩城宏之指揮、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、ジェームズ・ゴールウェイ〔fl.〕/ジョン・マイアー:フルート協奏曲(BMG=RCA)
115 岩城宏之指揮、メルボルン交響楽団、マイケル・ダウス〔vn.〕/武満徹:管弦楽曲集(ABC CLASSICS)
116 岩城宏之指揮、東京混声合唱団ほか/メシアン:5つのルシャンより「ばら色の扉」、天国の色彩
117 山田一雄指揮、新星日本交響楽団、安倍圭子〔マリンバ〕/伊福部昭:交響作品集(フォンテック)
118 木村大〔ギター〕/ベスト・セレクション(ソニー・クラシカル)
119 木村大〔ギター〕/ロンドン・エッセイ(ソニー・クラシカル)
120 木村大〔ギター〕/カリフォルニアの風(ソニー・クラシカル)

121 木村大〔ギター〕/INFINITY mugen-DAI(ソニー・クラシカル)
122 木村大〔ギター〕/HERO(キングレコード)
123 木村大〔ギター〕/ONE(キングレコード)
124 木村大〔ギター〕/ECHO(キングレコード)
125 『日本を愛したユダヤ人ピアニスト レオ・シロタ』(山本尚志著、毎日新聞社、2004年)
126 映画「カプリコン・1」(1977年)
127 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮、NBC交響楽団、ロバート・ショウ合唱団〔合唱指揮ロバート・ショウ〕/ヴェルディ:レクイエム(2テイク合成によるステレオ版)
128 ロバート・ショウ指揮、アトランタ交響楽団ほか/ヘンデル:オラトリオ「メサイア」全曲
129『昭和史の逆説』(井上寿一著、新潮新書;2008年)
130 ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮、フィラデルフィア管弦楽団/リヒャルト・シュトラウス:家庭交響曲

131 ロバート・ショウ指揮、アトランタ交響楽団ほか/マーラー:交響曲第8番
132 ロバート・ショウ指揮、アトランタ交響楽団ほか/J.S.バッハ:ミサ曲ロ短調
133 ロバート・ショウ指揮、アトランタ交響楽団ほか/ブリトゥン:戦争レクイエム
134 ロバート・ショウ指揮、アトランタ交響楽団ほか/ヴェルディ:レクイエム
135 北村英治(cl.)ほか/JAZZ PARTY
136 ジェイムズ・レヴァイン指揮、メトロポリタン歌劇場管弦楽団ほか、オットー・シェンク演出/ワーグナー:楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』全曲
137 マレー・ペライア(p.)、サー・ネヴィル・マリナー指揮、ASMF/ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番
138 A9/Phoenix
139 ドラマ『HOUSE OF CARDS』(BBC;1990-1995)
140 セルジュ・チェリビダッケ指揮、ミュンヘンフィルハーモニー管弦楽団/ブルックナー:交響曲第5番(1986年10月22日ライヴ)

141 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団/オペラ間奏曲集(1967年録音)
142 サー・ユーディ・メニューイン〔vn.〕/エルガー、RVW、ウォルトン、ヴァイオリン・ソナタ
143 サー・ユーディ・メニューイン〔vn.〕、エリック・フェンビー〔p.〕/ディーリアス:ヴァイオリン・ソナタ
144 ダニエル・バレンボイム〔p. and cond.〕、シュターツカペレ・ベルリン/ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番
145 ジェラルディン・ファーラー〔ソプラノ〕、フリッツ・クライスラー〔vn.〕ほか/ネヴィン:まるでばらのように、トスティ:セレナータ、トマ:歌劇『ミニョン』から「君を知るや南の国」
146 朝比奈隆指揮、ベルリン放送交響楽団(現ベルリン・ドイツ交響楽団)/ハイドン:交響曲第92番、第99番
147 園田高弘〔p.〕、朝比奈隆指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団/ブラームス:ピアノ協奏曲第2番実相寺昭雄映像監督)
148 ゲザ・アンダ〔p.と指揮〕、ウィーン交響楽団/モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番・第21番
149 ジュゼッペ・シノーポリ指揮、シュターツカペレ・ドレスデン/リヒャルト・シュトラウス:交響詩英雄の生涯」、交響詩「ドン・ファン」
150 ガリー・ベルティーニ指揮、ケルン放送交響楽団(現名称WDRシンフォニーオーケストラ・ケルン)/リヒャルト・シュトラウス:交響詩英雄の生涯

151 クリストフ・エッシェンバッハ指揮、フィラデルフィア管弦楽団/チャイコフスキー管弦楽曲
152 五木ひろし〔vo.〕/山口洋子〔作詞〕、猪俣公章〔作曲〕:千曲川
153 ロリン・マゼール指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団ほか/ドイツ・グラモフォン初期録音集成
154 イゴール・マルケヴィッチ指揮、NHK交響楽団/ムソルグスキーラヴェル編曲):組曲展覧会の絵
155 ジュゼッペ・シノーポリ指揮、イスラエルフィルハーモニー管弦楽団/ベートーヴェン:交響曲第3番
156 ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮、チェコフィルハーモニー管弦楽団/ワーグナー:楽劇『神々の黄昏』(マタチッチ編の管弦楽組曲)
157 ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮、NHK交響楽団/ワーグナー:管弦楽曲
158 オトマール・スウィトナー指揮、シュターツカペレ・ベルリン/グリーグ:管弦楽曲
159 アレクサンドル・ラザレフ指揮、読売日本交響楽団/チャイコフスキー:交響曲第4番、幻想曲「テンペスト
160 ガリー・ベルティーニ指揮、東京都交響楽団/マーラー:交響曲第7番

161 ガリー・ベルティーニ指揮、東京都交響楽団/マーラー:交響曲第6番
162 ガリー・ベルティーニ指揮、東京都交響楽団/マーラー:交響曲第8番
163 朝比奈隆指揮、大阪フィルハーモニー交響楽団、曽我栄子〔ソプラノ〕/ワーグナー:管弦楽曲
164 クラウス・テンシュテット指揮、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団/ベートーヴェン:交響曲第3番
165 ペーター・マーク指揮、東京都交響楽団/モーツァルト:交響曲第38番、メンデルスゾーン:交響曲第3番ほか
166 カルロ・マリア・ジュリーニ指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/ブルックナー:交響曲第9番
167 野島稔〔p.〕/リスト:ピアノ作品集
168 朝比奈隆指揮、大阪フィルハーモニー交響楽団/リヒャルト・シュトラウス:アルプス交響曲
169 ユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団/ヨハン・シュトラウス2世作品集(ソニー)
170 ジョルジュ・プレートル指揮、ロイヤル・オペラ・コヴェント・ガーデン/オッフェンバック:歌劇「ホフマン物語

171 ジョルジュ・プレートル指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/ニューイヤーコンサート2010
172 ヨゼフ・スーク〔vn.〕、ルドルフ・バウムガルトナー指揮、ルツェルン弦楽合奏団/ヴィヴァルディ:協奏曲集「調和の霊感」作品3より5曲
173 『我が家の内輪話』(曾野綾子/三浦朱門著、世界文化社;2016年)
174 スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮、ミネソタ管弦楽団/ブルックナー:交響曲第9番
175 山本直純(指揮とお話)、NHK交響楽団/ブリトゥン:青少年のための管弦楽入門
176 ガリー・ベルティーニ指揮、シュトゥットガルト放送交響楽団/モーツァルト:交響曲第40番
177 『天皇の影法師』(猪瀬直樹著、中公文庫)
178 オトマール・スウィトナー指揮、シュターツカペレ・ベルリン/ベートーヴェン:交響曲第5番よりフィナーレ(1981年来日ライヴ)
179 ジョン・シュレシンジャー監督、ダスティン・ホフマン主演/映画「マラソンマン」
180 ゲオルク・ショルティ指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団ほか/リヒャルト・シュトラウス:楽劇「ばらの騎士

181 スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮、NHK交響楽団/ブルックナー:交響曲第7番
182 クルト・マズア指揮、ニューヨーク・フィルハーモニック、ニューヨーク・コラール・アーティスツ、セルゲイ・レイフェルクス〔バリトン〕、エフゲニー・エフトゥシェンコ〔朗読〕/ショスタコーヴィチ:交響曲第13番「バビ・ヤール」
183 監督:ウォルフガング・ペーターゼン、出演:クリント・イーストウッド、ジョン・マルコヴィッチ、レネ・ルッソ他、音楽:エンリコ・モリコーネ/映画「ザ・シークレット・サービス」
184 作詞・作曲:石原愼太郎、歌:ペギー葉山&石原愼太郎/夏の終わり
185 1988年F1世界選手権第16戦オーストラリアグランプリ/大川和彦(実況)、今宮純(解説)、永田康和(ピットレポーター)
186 渡部昇一著/英文法を撫でる
187 ジョン・オグドン〔ピアノ〕/リスト:超絶技巧名曲集
188 クルト・マズア指揮、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、ミシェル・ベロフ〔ピアノ〕ほか/リスト:管弦楽作品集
189 フョードル・シャリアピン〔バス〕/声の肖像(オペラ・アリア&歌曲名唱集)
190 ライナー・キュッヒル〔vn.〕/J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲

191 園田高弘〔p.〕、ヴォルフガング・サヴァリッシュ、イルジー・コウト指揮、NHK交響楽団/シューマン:ピアノ協奏曲、ブラームス:ピアノ協奏曲第1番・第2番
192 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団/ドヴォルザーク:交響曲第8番(1973年来日公演ドレスリハーサル)
193 ロリン・マゼール指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/ニューイヤー・コンサート1980-1983
194 ロリン・マゼール指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/チャイコフスキー:交響曲第6番
195 ロリン・マゼール指揮、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団/シベリウス:交響曲第1番
196 ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮、NHK交響楽団/リスト:交響詩前奏曲

197 『理想のゴルファー』(ハロルド・C・ショーンバーグ著)
198 サー・ゲオルク・ショルティ指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/シューベルト:交響曲第9(8)番
199 サー・ゲオルク・ショルティ指揮、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団/エルガー:交響曲第2番、創作主題による変奏曲「エニグマ

200(最終回)サー・ゲオルク・ショルティ指揮、シカゴ交響楽団/ブラームス交響曲全集

1970年-2017年-2020年【万博、東京五輪、ベートーヴェン】

熱狂への序曲

指揮者・水野蒼生が自ら結成したオーケストラ「O.E.T」の旗揚げ公演の曲目に選んだのは全てベートーヴェンの作品。水野はベートーヴェンに対する敬意を率直に明かす。

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今回水野が指揮するのは交響曲第3番。交響楽史上に革命を起こした、ベートーヴェン交響曲全9曲の中で最高傑作と目される作品。指揮者、オーケストラにとってはごまかしのきかない、音楽的能力の全てがテストされる剣が峰。

若い指揮者、オーケストラのお披露目では得てしてきらびやかなロマン派の管弦楽曲がメインを飾りがちだが、正面切って古典の傑作を打ち出すあたりに水野の「敷居は低く、内容は正攻法」という強い意思が表れている。

7月2日のブログでベートーヴェンの音楽は「250年にわたり人類に刺激を与え」続けていると記した。実はもうすぐベートーヴェンは日本で間違いなくアツい作曲家になる。今回の水野の公演はその序曲なのだ。

50年ぶりの熱狂

2020年はベートーヴェンの生誕250年。そして東京五輪の年。

遡ること半世紀の1970年はベートーヴェンの生誕250年。そして大阪万博の年。

日本ではクラシック音楽の夢の祝祭年状態だった。

NHK交響楽団は名誉指揮者サヴァリッシュのもとべートーヴェン交響曲全曲演奏会を敢行。

読売日本交響楽団ウィーンフィルハーモニー管弦楽団ベートーヴェン交響曲全集を録音した名指揮者シュミット=イッセルシュテット交響曲第9番と荘厳ミサ曲を指揮。

ハンス・シュミット=イッセルシュテット/ベートーヴェン: 交響曲全集 (第1番-第9番《合唱》)<タワーレコード限定> - TOWER RECORDS ONLINE

また万博記念事業としてカラヤン指揮、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団が大阪でベートーヴェン交響曲全曲演奏会を行った。

さらに万博の本会場では武満徹シュトックハウゼンといった当時の現代音楽の大物作曲家がパビリオン用の音楽を展開。時代とともに動いているクラシック音楽の最前線を人々に見せつけた。

小澤征爾/スペース・シアター:EXPO '70鉄鋼館の記録 武満徹:クロッシング/クセナキス:ヒビキ・ハナ・マ他<期間生産限定盤> - TOWER RECORDS ONLINE

湯浅譲二/湯浅譲二: 大阪万博・せんい館の音楽 - TOWER RECORDS ONLINE

大阪万博とシュトックハウゼンの思い出(<連載企画>音響学の温故知新)

さて2020年。ベートーヴェン東京五輪。何が見られるのか。今からドキドキ。

50年ぶりにクラシック音楽のアツい瞬間が訪れるはずだから。

その前にぜひ、若い指揮者とオーケストラが奏でるベートーヴェンの音楽のシャワーを思いっきり浴びて頂きたい。

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