イエローラウンジのキュレーター起用に続く快進撃!
アルバムの詳細はこちらの記事を御参照あれ。
2017年7月のクラウドファンディング成功から1年、本当にクラシックの入り口を開け、旋風を巻き起こそうとしている。
Aoi Mizuno/Millennials -We Will Classic You-
イエローラウンジのキュレーター起用に続く快進撃!
アルバムの詳細はこちらの記事を御参照あれ。
2017年7月のクラウドファンディング成功から1年、本当にクラシックの入り口を開け、旋風を巻き起こそうとしている。
Aoi Mizuno/Millennials -We Will Classic You-
嗄れ声なのに品を感じさせる端正な芸風の持ち主。正直言って長いこと「5代目圓楽とよくネタを交換したひと」という認識で従って高座を聞いたのも2回だけ。晩年圓朝ものに傾倒したが本当は軽いものが合っていたと思う。
5代目圓楽や米朝の色気も談志のカリスマ性もない歌丸さんはひたすら勉強し、やり続けることで自らの価値を世の中に認めさせた。いわばガリ勉噺家。わずかな不出来を恥じて退いた5代目圓楽とは対照的に歌丸さんは止めたらその瞬間に忘れられると分かっていたのでチューブ入れても何でも高座に上がった。事実歌丸さんはたくさんのCDを出し、幾つかの著書もあるがいずれもさっぱり売れていない。「笑点」を別とすれば高座にいる以外発信力はなかった。自身をしっかり見つめ、落語道に徹したのが歌丸さんの偉大さ。
もうひとつ、歌丸さんの立派な点は出身地である真金町(神奈川県横浜市南区)への愛情を貫いたこと。こういう生まれのひとの中には功なり名を遂げると過去を否定したり、出身地と距離を置くひともいる。しかし歌丸さんは同郷の夫人ともども終生故郷に住み、若いころと同じ理髪店に通い、「横浜にぎわい座」の隆盛に尽力した。
落語と故郷を何よりも大切にした人生だった。R.I.P.
映画「栄光のル・マン」が好きなのひとは表紙を見ただけでゾクゾクするに違いない。スポーツカーレースが現在より熱く、美しく、残酷だったこちらの知らない時代。#レーシングオン #495 #ポルシェ #917 #917k #ポルシェ917 #フェラーリ512 #ルマン24時間自動車レース #耐久レース #栄光のルマン #雑誌 #スポーツカーレース #モンスターマシン #カンナム #1960年代 #1970年代 #死と隣り合わせ
ポルシェ917は補強材としてのカーボンファイバー、カンナム時代のターボなど後のモータースポーツで重要な存在となる要素が取りこまれた。また何と言っても映画「栄光のル・マン」を通じて世界中、とりわけ日本のレースファンにとってル・マン24時間自動車レースを身近なものにした功績は偉大。余談だがカンナム仕様の917のノーズに記された「PORSCHE+AUDI」という変則ロゴがずっと気になっていた。本書でその理由を知ることができた。
8枚組2,700円。正直言うと協奏曲が目当て。スターンとのヴァイオリン協奏曲は既所持だが音質が大きく向上、独奏の潤いや雄大さをふくよかに伝える。バックの立体感、低音の充実度も増した。交響曲第1番は過去アメリカでカセットテープのみ発売(1987年)された音源。このリリースが初CD化だった。#メータ #ズービンメータ #ニューヨークフィル #ニューヨークフィルハーモニック #ブラームス #交響曲全集 #ヴァイオリン協奏曲 #二重協奏曲 #2重協奏曲 #ピアノ協奏曲第2番 #ピアノ協奏曲第1番 #チェロ #ズッカーマン #ズーカーマン #アイザックスターン #スターン #リマスター盤 #ソニークラシカル #cd #ボックス #クラシック音楽
長いキャリア、華麗なポスト歴の割に「交響曲全集」の少ない指揮者。だがブラームスの交響曲は2度全曲録音を行った。他にはデッカ時代のシューベルト、シューマン、チャイコフスキーくらい。
なお本シリーズは悲劇的序曲が含まれず、後年のイスラエルフィルとの全集には大学祝典序曲がない。
2018年の来日をキャンセルしたメータ。末期ガンだという。
ズービン・メータ、ニューヨーク・フィルハーモニック/ブラームス:交響曲・協奏曲全集
ズービン・メータ、イスラエル・フィル/ブラームス:交響曲全集
メータ、ウィーンフィル/ブラームス:交響曲第1番, 悲劇的序曲;ワーグナー:歌劇《ローエングリン》から第1幕・第3幕前奏曲
Zubin Mehta conducts Richard Strauss
いわゆる「3B」をはじめとするドイツ物のイメイジの強いひとだがキャリア飛躍への道を開いたのはショパンだった。嫌みのないロマンというか翳の差すところは大事にしつつも後味の清々しい内容。
レコード盤蓄音機の発明者エミール・ベルリナー(生誕日にはGoogleトップを飾った)が1898年に設立したクラシック音楽の名門レーベル、ドイツ・グラモフォンは21世紀に入ってクラブ空間で生演奏にDJ・VJが絡む新しいクラシック音楽受容の形「イエローラウンジ」を始めた。欧米各地での定期開催のほか、2012年には日本上陸も果たした。
そして2018年9月、「Yellow Lounge in Tokyo」第2回の開催が決定。昨年7月に新しいオーケストラO.E.T(オーケストラ・アンサンブル東京)の旗揚げ公演を成功させた若手指揮者の水野蒼生がキュレーターとして携わる。O.E.Tの掲げた「クラシックの入り口、開きます。」をそのままキャッチフレーズに使っているところに水野の思いと名門レーベルの期待の響き合いが覗える。
水野は2016年春から自身の主宰するライヴハウスでピアノ独奏を楽しむイヴェント「東京ピアノ爆団」で「クラシカルDJ」として活動し、聴衆を魅了してきた。
今回の抜擢の背景にはこうした水野の実績もあるだろう。既にspotifyで楽しめるプレイリストをイエローラウンジのサイトにアップ済み。ざっと聴いてみた印象を簡単にコメントすると・・・。
どのリストも有名曲というキャンディばかりでなく「こういうのもうまいぞ」とばかりのピクルスが顔を出すのがいい。とりわけ水野が愛するコルンゴルトの作品はリストに濃密な翳の一瞬を与えている。
水野自身が解説するプレイリストに込めたメッセイジはこちらで。
2013年のサヴァリッシュ逝去直後、スプラフォンから登場したライヴ録音集。ドヴォルザークの序曲「自然の王国で」のみ1990年代後半にプラハレーベルで出ていた。主な内容は以下の通り。
割合固まった時期の音源を上手にセレクトしており、しかもドイツ、オーストリア音楽とチェコ系のバランスも良い。制作者の慧眼が覗える。サヴァリッシュの基本姿勢は手綱をきっちり握った上で山場になるとちょっと動かす。端正な佇まいの中で仕掛けるのでインパクト大。N響を振る時はオーケストラと聴衆が望む、要領のいい真面目指揮者の顔しか見せなかったサヴァリッシュ。本ボックスでは作品のドラマをとらえ、音楽的に踏み込んでいく情熱家の一面がにじむ。