アフターアワーズ

文化・社会トピック切抜き帖

違う土俵に立つ相手との対話は無益【沖縄県+沖縄県民/韓国】

日米両政府は普天間飛行場那覇空港から那覇市内までの米軍施設を日本側へ返還するために既に米軍施設のあるキャンプシュワブを拡張して移設することにした。何もないところに基地が作られるわけではないし、基地が増えるわけでもない。
一方、沖縄県沖縄県民は「辺野古新基地」という言葉を使って移設に反対している。まるで何もないところに新しい基地が作られるみたいだ。
つまり日米両政府と沖縄県沖縄県民は立っている土俵が全く違う。違う土俵にいるもの同士は対話できないので話し合いは無意味。
これは安全保障や日米の提携関係の将来に関する問題だから「賛成」「反対」「どちらでもない」という文脈で県民投票する話ではなく、日米両政府が「日米や極東の安全保証にとって返還と移設が効果的かそうでないか」「移設と返還の実現が日米の提携関係の将来を考えたときに価値があるかないか」で判断すること。ぶれずに普天間飛行場那覇空港から那覇市内までの米軍施設の返還が実現するよう、移設を進め続けることだ。

韓国についても似た状況。
日本と日本国民の多数は過去の反省を踏まえつつ、日韓基本条約や日韓請求権協定で国交正常化と一定の清算を図り、経済支援を行い、友好関係を積み上げた歴史を肯定的に評価し、今後もこの延長線上で相互協力の維持発展を図りたいと考えてきた。
一方、いま韓国と韓国国民は日本との国交正常化から現在に至るまでの歴史を否定し、不当な事後処理を強いられ、それに基づく関係を引きずらされてきたと評価している。だから国力が増進した今、「負の関係」の是正に躍起なのだ。
どんな合意にもこぼれるひと、ものは必ず出てくる。そういう部分はお互いが自国の中でうまく収めるか、民間同士の知恵で和していく事柄で外交問題化させるものではない。しかし韓国と韓国国民は全く違う座標軸でものを考えているのだから、両国間の歴史に連なる問題は対話しても成算のない話。
この状況で日本が頭を低くすれば韓国はどんどん踏み込んでくる。というより日本以外の全ての国や国民は普通そう。韓国や韓国国民が云々と言うより日本は自らがそうじゃないから相手も同じだと勘違いしている。さらにまずいことに韓国や韓国国民に余計な知恵をつけて日韓関係を混乱させているのは日本人。学生運動で挫折した欠陥世代とその子供連中が憂さ晴らしに母国の国際的地位を損なう活動に熱心なのだ。
日本政府はこうした現実を冷静に受け止め、韓国政府に現在までの対日関係の積み重ねをどう総括するのか正面から問い、今後どう動くつもりか質すこと。まともな答えがなければ韓国政府との関わりあいをできるだけ希薄にする。政府間でやりとりが無くなっても利害の一致する民間のやり取りは続くし、少なくとも日本に実害はない。変に国・政府同士の友好、協力関係は求めず、割り切った付き合い方をすれば、お互い幸せだろう。

2019/3/10【坂入健司郎指揮、東京ユヴェントスvsベートーヴェン:交響曲第8番】

入念な解析で作品の論理と核心に宿す風土感を瑞々しく響かせる俊英指揮者、坂入健司郎のことは幾度か取り上げた。

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2019年3月10日、彼らが再びベートーヴェン交響曲に対峙する。第5番と第8番。前者は「運命」「ジャジャジャジャーン」のキャッチとともにあまりに有名。

https://www.instagram.com/p/BtxDABllZGy/

「運命」第1楽章のリハーサル。販促用を意識してか有名な「ジャジャジャジャーン」(3つは切り詰め、最後のジャーンを長く伸ばすのがワルターの特徴)をやっている。快活で穏やかな口調ながら結構しつこい。オーケストラの反応を見つつ、振りながら「もっとだ」「良いぞ」と声掛けも。#ブルーノワルター #ワルター #コロンビア交響楽団 #cbs #ソニークラシカル #spotify #リハーサル #ベートーヴェン #交響曲第5番 #運命 #クラシック音楽 #セッション録音

一方、第8番は「のだめ」の第7番と「歓喜の歌」の第9番に挟まれて咲く月見草だが実のところは結構な毒饅頭。とりわけフィナーレの激しい響きのパンチの応酬は現代の一流オーケストラでもかなりの難物。

岩城宏之さんの音楽エッセイ集『音の影』(文春文庫)にこんな一節が。

ぼくがオランダのハーグ・フィルハーモニーの指揮者だったころ、コンセルトヘボー・オーケストラが、ハーグに演奏しにきた。指揮はブルーノ・マデルナだった。素晴らしい作曲家で、そして現代音楽専門の指揮者だった。彼は、ベートーヴェンの書いたメトロノームの指定数字がどんなに変であるか、という世界中の常識を無視して、作曲者の書いた通り、忠実に演奏するので有名だった。

そんな勇気を持つ指揮者は、非常に数少ないのである。だから実際の演奏に節することは、普通あり得ないので、ぼくは楽しみにして客席にいた。

特に第四楽章のベートーヴェンの指定は、一小節、つまり全音符が○=84であり、メチャメチャに速すぎる。コンセルトヘボーのヴァイオリン奏者たちは、なんとかマデルナのベートーヴェンへの忠実な演奏解釈に従おうとしても、半拍で六つ音がある六連音符を、手を痙攣させて四つ弾くのがやっとだった。

ぼくは一生に一度だけこのテンポで聴いたわけだ。勇気をもって信念を実行したマデルナを、ぼくは好きだった。

いまだに論争の絶えないベートーヴェンメトロノーム指定のなかでもこの○=84は常軌を逸したものとされる。ただ近年は音楽学的解析とオーケストラの演奏技術の相互作用で結構近いところを狙う指揮者も増えてきた。果たして坂入、東京ユヴェントスはどこまでキレた音楽を聴かせるか、ワクワクする。

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坂入健司郎(指揮) 東京ユヴェントス・フィルハーモニー/ブルックナー:交響曲第9番

2/13:岡本侑也〔チェロ〕+阪田知樹〔ピアノ〕【世界基準の図抜けたデュオ】

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アンコールはD.ポッパーのハンガリー狂詩曲。2人に感謝。#阪田知樹 #岡本侑也 #チェリスト #チェロ #ピアノ #ピアニスト #デュオ #室内楽 #都民芸術フェスティバル2019 #都民芸術フェスティバル #東京文化会館小ホール #2019年 #2月13日 #アンコール #ハンガリー狂詩曲 #ポッパー

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本日はこちら。#岡本侑也 #阪田知樹 #チェロ #チェリスト #室内楽 #ピアノ #ピアニスト #無伴奏 #シューマン #メンデルスゾーン #黛敏郎 #プーランク #クラシック音楽 #クラシックコンサート #東京文化会館 #小ホール #2019年 #2月13日 #都民芸術フェスティバル2019 #都民芸術フェスティバル

《曲目》

シューマン:幻想小曲集op.73

メンデルスゾーン:チェロ・ソナタ第2番op.58

~休憩~

黛敏郎:BUNRAKU~無伴奏チェロのための

プーランク:チェロ・ソナタFP.143

岡本侑也は2017年エリーザベト王妃国際音楽コンクール(チェロ部門)第2位に輝き、国内でも第20回ホテルオークラ音楽賞を2019年3月に受賞することが決まるなど、トップチェリストの座を固めつつある逸材。最大の魅力はシャープで洗練された発音。真に国際舞台の第1線に立てる解像度の高い強靭な音楽を奏でる。

今回は盟友阪田知樹とのデュオを中心に前半は1840年代に書かれた初期ロマン派の名曲、後半は第2次世界大戦後に生まれた傑作を並べた。

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シューマンは丁寧に情を通わせつつ、ピンとした歯ごたえのある音楽が展開。第2曲、第3曲の細かい動きの明瞭さと楽節の大きな流れを作る構成力のバランスはさすが。また阪田知樹の澄んだロマンの薫るピアノの響き合いが音楽にコクを与えていた。

メンデルスゾーンも2人の息はぴったりで芳醇かつ瑞々しい詩情が吹き抜ける。第3楽章序盤の阪田知樹のピアノは天上の調べ。歌の翼がはらはらと舞い降りる。あのような音色を導けるのは音楽に選ばれた奏者のみ。それを受けて毅然としなやかなチェロで応えた岡本侑也の器もまた破格。

黛敏郎のBUNRAKUは着想、手法、聴く楽しさが融合した20世紀後半の無伴奏チェロ作品の最高傑作。文楽の太棹三味線・太夫の語り・鈴・拍子木などの要素を単なる旋律的なぞりではなく、作品が誕生した1960年までの西洋音楽の技法を総動員して再現する(つまり文楽の素養がなくとも楽譜を読めて演奏技術が伴えばちゃんと演奏できる)大胆な試みを行い、しかも一定のエンタテインメント性まで備えた世界に結実させている。

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岡本侑也の演奏はたくさんの仕掛けを緻密に音化したうえでその背後から「和」の香りをにじませ、実に彩り豊か。久々に説得力ある演奏を聴けた。

締めくくりのプーランクは洒落っ気の衣の内側に第2次世界大戦後のヨーロッパの荒廃をアイロニカルに描いたと思しきシリアスさも抱えた、一筋縄ではいかない難物。岡本侑也は旋律のかけらを詩的に歌う一方、しかも尖ったところは怜悧に描き、作品としての調和を浮かび上がらせた。阪田知樹のときに艶やか、ときにクール、時折シニックと身のこなしを変えるピアノが絶妙の縁取り。

アンコールはD.ポッパーのハンガリー狂詩曲。風土感のある旋律の起伏、リズムの弾けをエネルギッシュに一筆書き。

心技体の揃った大器同士の充実度満点のデュオ。また聴きたいし、今後は録音を期待したい。日本、いや世界の音楽ファンの宝となりうる存在だ。

※文中敬称略※

ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ)/チェロ小品集

堤剛/現代チェロ作品集-無伴奏チェロ・ソナタ

堤剛/シャコンヌ ~無伴奏チェロ作品集~

山崎伸子 チェロ・リサイタル Vol.3 with 長岡純子

山崎伸子 チェロ・リサイタル Vol.4 with 野平一郎

山崎伸子 チェロ・リサイタル Vol.5 with 小菅優

2/11:阪田知樹ピアノリサイタル【リストの核心を明晰に】

https://www.instagram.com/p/BtupO3zFI1s/

本日はこちら。#リスト #阪田知樹 #ピアノ #ピアニスト #ピアノソロ #リサイタル #横浜みなとみらいホール #2019年 #2月11日 #平成31年 #建国記念の日 #超絶技巧 #オールリスト #pianist #クラシック音楽 #クラシックコンサート

https://www.instagram.com/p/BtvErR_lHF_/

アンコール。#阪田知樹 #ピアノソロ #ピアニスト #ピアノ #ヴォカリーズ #ガーシュウィン #アイガットリズム #ラフマニノフ #トランスクリプション #バガテル #ベートーヴェン #シューマン #献呈 #アンコール #横浜みなとみらいホール #2月11日 #2019年 #平成31年 #建国記念の日 #リサイタル #クラシック音楽 #クラシックコンサート

ピアニスト阪田知樹については何度か取り上げている。

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今回は2016年フランツ・リスト国際コンクール第1位の阪田が練りに練った3部構成のリスト尽くしのプログラム。

第1部は演奏機会の少ない4作品と自身のカデンツァを挿入したハンガリー狂詩曲第2番。冒頭のバラード第1番から自在に明暗の変化する澄んだ質感のタッチ、中間部のコミカルな部分の切り替えの妙を聴かせ、聴き手の心をひきつける。続いて「パガニーニによる超絶技巧練習曲」から2曲。後の「パガニーニの主題による大練習曲」の草稿的存在でより尖った要素が目立つ。阪田は弾力性のある解像度の高い展開により立ちはだかる難所を面白さとしてくっきり提示。単に珍品を弾いた次元を軽々と超え、「完成形」とひと味違うリストの荒々しいアイデアの息吹を伝えた。かつてこの作品を録音したニコライ・ペトロフに聴かせたかったと思う。締めのハンガリー狂詩曲第2番は流麗にして野趣漂う彫りの深い内容。自作のカデンツァもさじ加減が巧く「程よく驚かせてなおリストから遊離しない」佳品。

第2部のピアノ・ソナタは序盤やや硬い雰囲気だったが次第にしなやかできめ細やか、しかも厚みのある響きが拡がる。要の音形の処理が明瞭かつ強靭なので音楽の山と谷が的確に繋がり、論理的でありながら妖気の渦巻く要素も抱え、なかなかとらえづらい本作のピアノソナタとしての構築美を浮かび上がらせる。最後の一音の意味深かったこと。

第3部は「有名な方」の「ラ・カンパネッラ」に魅惑のトランスクリプション2曲。「アデライーデ」の清楚な高ぶりは胸にしみた。そしてリサイタルの白眉だったのが「ノルマ」。リストの仕掛けた音の動きを緻密に掴まえ、まばゆいほどの色彩の変化を脈動する中で織り込む。立ち昇るベルリーニとリストの美の饗宴にハッとさせられた。

客席は沸きに沸き(それでいて行儀はいい。このピアニストの公演は聴衆の質が高い)、アンコール4曲。ベートーヴェンのバガテルの玲瓏たる調べに阪田の計り知れない器を想う。その先へ、期待が一層膨らむ至福のひと時だった。

※文中敬称略※

【SACDハイブリッド】スペイン狂詩曲~阪田知樹デビュー!

四月は君の嘘 僕と君との音楽帳

リスト: 「ノルマ」の回想(ベッリーニ)/ホルヘ・ボレット(ピアノ)

「愛の歌」アデライーデ/野ばら/献呈/歌の翼に、他 /ヘルマン・プライ

クラシカルDJが言葉でアーティストをリミックス!?【Aoi Mizunoの新しい1ページ】

2018年、「史上初のクラシカルDJ」として持てる才能を広く知らしめたAoi Mizuno。

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アルバムリリース以降、ラジオ出演オファーがひっきりなしの売れっ子になったが驕ることなく、地道に続けてきた主宰イヴェントをさらに進化、発展させるなど信条のクラシックの入り口を開く活動に心血を注いでいる。

そして2019年2月、彼が新たに始めたのがnoteでの発信。アーティストの魅力を瑞々しい言葉で解剖し、クラシック音楽の特有の面白さを分かりやすく伝える。最初に取り上げているのがいま世界中で熱視線を浴びる指揮者テオドール・クルレンツィス。

note.mu

Aoi Mizuno/ミレニアルズ-ウィ・ウィル・クラシック・ユー-

テオドール・クルレンツィス指揮 ムジカエテルナ/マーラー:交響曲第6番イ短調「悲劇的」

テオドール・クルレンツィス指揮 ムジカエテルナ/チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」

前述した彼主宰のイヴェント「東京ピアノ爆団」第5回公演は2月25日に吉祥寺starpines cafeで開催。

www.instagram.com

2019年もAoi Mizunoは躍動し続ける。

魂に射し込む繊細な光の陰影【現代印象派画家KOH個展】

https://www.instagram.com/p/BtaRO0ylkKQ/

友人の音楽家から教えてもらった現代印象派画家KOHさんの個展(六本木kristal&glam)に。瞬く光の拡がり、奥行きに意識ごと引き込まれる。濃淡、光の粒の繊細さと立体感。実物は写真とは異次元の美。2月7日まで。#油彩 #2019年 #2月3日 #koh #現代印象派 #個展 #線香花火 #kristalandglam #画家koh #painter

https://www.instagram.com/p/BtaR7PcFjrB/

続き。#koh #油彩 #現代印象派 #線香花火 #2019年 #2月3日 #写真じゃ伝わらない #個展 #画家koh #kristalandglam #painter

写真で見たときは濃淡の感覚の鋭さ、スラっとした光に目を奪われたが、実物の絵はもっと重層的で奥深い世界を宿す。

上の絵の場合、木の間から光の粒がわき立ち、見る者の身体に降り注ぐ。下の絵では写真だと黒い平面に見えてしまうところにも色彩の凹凸があり、中心から出た火花が消えゆくまでが空気の動きとして伝わる。

「現代印象派」というと何か回帰調芸術を想起する向きもあろうが全く違う。刈り込まれた鮮度の高い質感とそこに映る寂しさが接したひとの心を開き、動かす。油彩の新しい地平を拓く存在だ。

www.koh-art-studio.com

1/29:猪瀬直樹講演会「この国のゆくえ」【歪みを正し、ひとりひとりが前に歩む】

https://www.instagram.com/p/BtOMdvBlA_n/

55歳定年、68歳平均寿命の時代に作られた年金のしくみではおかしくなって当然。高齢者の労働市場を整備、年金の支給開始は適正な時期に。「高齢者いじめ」ではなく歪みを正す。五輪招致は健康寿命を伸ばす取り組みの一環だった。ひとりひとりが「必然」を果たすところからのみ「偶然」は生まれる。嵐の起源、ワシントンハイツ→ジャニー喜多川→ジャニーズ。歴史(公)と時間(私)の葛藤から文学は生まれる。カズオ・イシグロにはそれがあり村上春樹は「私」のみ。#猪瀬直樹 #講演会 #備忘録 #1月29日 #2019年 #平成31年 #東京ウィメンズプラザ #日本環境教育機構

〔講演を聞いて考えたこと〕

  • 55歳定年、60歳から年金をもらい、数年で死ぬ。これを前提に現在の年金、医療など社会保障全般は構築されている。しかし現状は60歳定年、65歳から年金をもらうとして男性なら80歳、女性なら85歳まで生きる。つまり年金をもらう期間が恐ろしく長くなったのだ。これでは社会保障の負担が増すばかり。社会保険の企業負担分も増える一方で給料から引かれる分に跳ね返るので総所得は増えても給料は一向に増えない。構造改革を実行し、高齢者の労働市場を形作り、額はきっちり確保したうえで年金の受給開始を後ろにずらす。また健康増進政策で健康寿命(現在は男性72歳、女性76歳)を伸ばせば医療費の抑制が見えてくる。
  • 何事も思想とコスト意識が大切。刑務所だって刑期の短い連中向けの施設ならセコムやALSOKが保守し、職業訓練小学館が入ってパソコン教室をする形態の方が効率よく運用できるそうだ。猪瀬氏が東京都知事として五輪招致に乗り出したとき、「お金はかけず、環境技術やイノベーションを中心に据えた先進国の五輪をやる」というはっきりした思想とコスト意識があった。ところが猪瀬氏は失脚、以降エンブレム、競技場、施設整備とあらゆるところで綻びが露見、いまや2020年東京五輪はやっかいもの一歩手前。
  • 構造改革を怠ったので平成日本は衰退し、国ばかりかひとの意識構造まで歪んだ。2020年のその先の日本を朽ちさせないため、教育、労働、社会保障全体の構造改革が今こそ必要。国の歪みを是正し、ひとりひとりが自らの「必然」をきっちりやる。日本のゆくえはそれができるかにかかっている。